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歯のブリッジとは/治療法、費用、寿命、お手入れ法について

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歯を失った後の治療方法として歯のブリッジ治療という物があります。歯のブリッジとは失った歯の前後の歯を削って失った部分の歯に橋をかけるように歯を補う治療法です。今回は歯のブリッジとはどういうものなのか、治療法や費用、お手入れの仕方などお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1. 歯のブリッジとは

歯のブリッジとは歯を失った時、前後の歯を削って橋のように繋ぎ、2本の歯で3本の歯を作ることです。前後の歯を冠に被せるように削り、3つの冠が一体化したものを歯に付けます。前後の歯には1.5倍の噛む力の負担はかかりますが、噛む感覚は自分の歯のように噛むことができます。

1−1.歯のブリッジのレントゲン写真

歯を失った部分の前後の歯を土台にして3本のブリッジにしています。下のレントゲン写真は土台になっている前の歯は歯の神経が残っています。後ろの歯は神経の治療をしてある歯です。

 

1−2.歯のブリッジの写真

前後の歯はブリッジの厚みや強度を維持するため、1mmから2mm程度の歯を全周削ります。3本の歯が一体化したものを歯のブリッジと言います。

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1−3.ロングブリッジの写真

ロングブリッジは歯を2本失っている場合、ブリッジの土台となる歯を2本で4本の歯を支えます。土台となる歯の負担は大きくなるため、土台の歯が割れてしまい、抜歯しなくてはいけなくなることもあります。

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2.歯のブリッジの治療法

2−1.抜かなければいけない歯を抜歯する

レントゲン検査等で抜歯が必要となった場合には、麻酔をして抜歯します。抜歯後は翌日の止血の確認と1週間後の抜糸を行います。

2−2.抜歯後2、3ヶ月の歯茎の治りを待つ

抜歯後、歯茎にはくぼみができます。表面の歯茎は2、3週間で治ってきますが、骨の状態が改善するまでには2、3ヶ月かかります。ある程度歯茎が改善してからブリッジの型を取らないと、ブリッジに隙間や歯茎が食い込んでしまうことがあります。

2−3.必要に応じてブリッジの土台となる歯の根の治療をする

歯茎が治ってくるまでの間、必要であれば土台となる歯の根の治療を行います。ブリッジを付けてから、痛みや腫れが出た場合、ブリッジを壊して外さなくてはいけなくなるため、しっかりとした治療が必要となります。詳しくは「歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開」を参考にしてください。

2−4.ブリッジの土台となる歯を割れないように補強する

ブリッジの土台となる歯には通常の1.5倍の力が加わります。特に奥歯は平均すると60kgもの力が加わり、1.5倍で90kgになります。そのため歯が割れないようにするための補強が必要となります。グラスファイバーの芯と強化プラスチックで土台を補強します。

2−5.ブリッジの土台の形を整え、仮歯を入れる

歯のブリッジは前後の歯を平行に削ることによって3つの歯をつなげます。そのため前後の歯の平衡性を取りながら、歯の形を整えていく必要があります。詳しくは「取れたら大変!仮歯の時に注意する6つのこと」を参考にしてください。

2−6.ブリッジの歯型を取る

ブリッジを作るために歯型をとって、石膏の模型を作ります。模型を咬合器(こうごうき)という噛み合わせを再現するための装置につけ、ブリッジを作ります。

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2−6.ブリッジを調整して歯につける

口の中で最終調整を行い、接着剤で歯とブリッジをつけます。また、噛み合わせを確認するために一定期間、仮付けすることもあります。完全に付けた後は外すことはできません。取るには削って壊して取ります。

3.歯のブリッジを長く使うためのお手入れ方法

3−1.ブリッジの根元の汚れを落とす歯間ブラシ

歯間ブラシは歯と歯の根元を磨く歯歯ブラシです。歯のブリッジは3つの歯が繋がっているため、繋がっている部分にデンタルフロスを通すことができません。虫歯や歯周病が進行しやすい歯の根元を、歯間ブラシを通すことによって汚れを落とすことができます。詳しくは「歯の隙間にはこれ!歯医者が歯間ブラシを勧める3つの理由」を参考にしてください。

3−2.歯のない部分の汚れを落とすスーパーフロス

スーパーフロスはデンタルフロスにスポンジがついた清掃用具です。ブリッジの歯を失った部分の下に汚れが溜まると口臭の原因になります。スーパーフロスのスポンジ部分で汚れを掻き出すことによって、口臭を防ぐことができます。

3−3.磨きにくいくぼみを磨くタフトブラシ

タフトブラシは毛先が一つにまとまった歯ブラシです。歯ブラシでは届かない隙間や、くぼみをタフトブラシで磨きます。詳しくは「ワンタフトブラシでここを磨く!7つの効果的な使い方」を参考にしてください。

4.歯のブリッジの種類と費用

4−1.セラミックブリッジ

セラミックブリッジはブリッジの材料をセラミックで作るブリッジです。金属を使わずに作ることができるために、金属アレルギーや歯茎が黒くなる心配はありません。奥歯の場合、強度を保つため通常のセラミックより硬い、ジルコニアセラミックを使います。費用は27万円〜40万円程度です。詳しくは「欠けないセラミック!ジルコニアのメリット・デメリット」を参考にしてください。

4−2.接着性ブリッジ

接着性ブリッジは前歯など噛む力が弱い部分に、前後の歯を最小限の削る量でセラミックをブリッジのようにつける方法です。前後の歯が削ったことのない綺麗な歯で、できるだけ削りたくない方におすすめです。費用は27万円程度です。詳しくは「歯を削らないブリッジ!接着性ブリッジの7つの特徴と治療法」を参考にしてください。

4−3.ロングブリッジ

ロングブリッジは2本の歯を土台にして、4本の歯を作ったり、それよりも長いブリッジを作ることです。土台が少なければ1本の土台に多く力がかかってしまいます。土台と歯のバランスを取る必要があります。費用は36万円〜50万円程度です。

4−4.保険の前歯のブリッジ

保険診療の前歯のブリッジは金属の枠組みにプラスチックを詰めて白くしています。噛む機能的には問題がありません。時間の経過とともに金属の成分が歯茎に浸透し歯茎が黒くなってしまったり、プラスチックが変色し、黄色くなってしまったりします。費用は3割負担の方で1万5千円程度です。

4−5.保険の奥歯のブリッジ

保険診療の奥歯のブリッジは銀歯で作ります。噛む機能は問題がありません。金属の劣化による虫歯や土台の破折で寿命が短くなってしまうことがあります。費用は3割負担の方で9千円程度です。

5.歯のブリッジの寿命は7〜8年

保険の歯のブリッジの寿命は7〜8年程度と言われています。噛む力や口の中の清掃状態によって寿命は変わってきます。また、保険の金属の場合は劣化が起こりやすいためにセラミックのブリッジより寿命は短くなります。

6.歯を失った後のブリッジ以外の治療法

6−1.シンプルな治療ができるインプラント

インプラントは抜歯をした歯の部分に人工歯根(インプラント)を入れ、土台と被せ物を作る方法です。ブリッジ治療で行うと一方の土台が悪くなると、ブリッジ全体をやり直す必要があります。インプラント治療は前後の歯に負担をかけずに治療ができ、どこかの歯が悪くなってもその1本の歯だけをやり直すことができるためにシンプルな治療ができます。費用は30万円〜40万円程度です。詳しくは「インプラント治療で残っている前歯を削らない!ブリッジより優れている5つのこと」を参考にしてください。

6−2.フックのない入れ歯スマイルデンチャー(ノンクラスプデンチャー)

スマイルデンチャーとは金属のフックのない入れ歯です。ブリッジのように前後の歯を削らずに治療ができます。ただし、噛む力は20%〜30%まで落ちてしまいますので、硬いものを噛むことはできません。費用は8万円〜15万円程度です。詳しくは「入れ歯の金属がないスマイルデンチャーのメリット・デメリットと費用」を参考にしてください。

7.歯を失った後放置するとどうなるのか

歯を失った後、そのまま放置すると多くの場合、周りの歯が動いてきます。前後の歯は歯を失った部分側に倒れこみ、噛み合う歯は伸びてきます。そのため歯を失った側の噛み合わせが崩れ、噛めなくなります。片側だけで噛むようになると顔の筋肉のバランスが変わり、顔の形までが変わってしまうこともあります。詳しくは「奥歯の抜歯後、そのままにすると顔の形まで変わってしまう!」を参考にしてください。

まとめ

歯のブリッジは3本の歯を一気に治療するために噛み合わせの変化が起こりやすい治療です。また、ブリッジがダメになると3本の歯を失うことにもなります。将来入れ歯を避けたいと考えるのであれば精度の高いセラミックのブリッジで治療することをお勧めします。

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