取れたら大変!仮歯の時に注意する6つのこと

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

治療中の仮歯が取れてしまった経験がある人も多いと思います。仮歯とは最終的な被せものが入るまでに入れておく仮りの歯のことです。この仮歯は治療のたびに外したり付けたりするため、取れないようにしっかり付けてあるものではないのです。そのため何かのきっかけで取れてしまうことがあります。今回は仮歯が入っているときの注意点、取れてしまった時の対処法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.仮歯が入っているときの6つの注意点

1-1.硬いものは噛まないようにする

仮歯は形をその場で修正しやすいようにプラスチックでできています。最終的な被せもののセラミックや金属と違い強度がないため、硬いものを噛んでしまうと割れたり、欠けたりしてしまいます。そのため仮歯の歯では硬いものを噛まないようにします。

1-2.粘着性の物は噛まない

仮歯は取り外して操作がしやすいように弱いセメントで歯に付けています。そのためガムやキャラメルのような粘着性の強いものを噛んでしまうと取れてしまいます。また、取れた時に間違ってて壊してしまったり、飲んでしまうこともありますので、仮歯の間は粘着性の物を噛まないようにします。

1-3.治療中の歯はもろい

治療中の歯は細い部分が残っていたり、補強されていないため歯がもろくなっていたりします。治療中の歯に強い力が加わってしまうと歯自体が欠けたり、割れてしまうことがあります。その場合型取りのやり直しや完全に割れてしまうと抜歯をしなくてはいけないこともあります。そのため治療中の歯では絶対噛まないようにしてください。

1-4.根の治療中の仮詰

根の治療中の仮詰は根の中に唾液の細菌が入らないようにするものです。治療のたびに取り替えるため、強度は弱く、縁の部分が取れることもあります。上の部分が多少欠けたり、取れたりしても問題はありませんが、仮詰が全て取れてしまった場合は歯医者に連絡して詰め直してもらうようにしてください。

1-5.仮歯は長くは使えない

仮歯は強度が弱かったり、劣化やすり減りが早かったり長く使うことを想定していないため、仮歯のままにしておくと噛み合わせが変わってしまったり、すき間から虫歯になることがあります。しっかり作られた仮歯は長期間取ないこともありますが、仮歯の中では虫歯が進行している場合もあるのです。

1-6.デンタルフロスは横から抜く

DSC_0761.jpgフロス (4)歯茎の腫れを取るための仮歯が入っている時には歯ブラシや、デンタルフロスを行ってください。歯茎が引き締まり、被せ物の精度が高くなります。しかし、デンタルフロスを上に引き抜いてしまうと仮歯が取れてしまうために、入れて横に引き抜くように使ってください。

2.仮歯が取れた時の対処法

2-1.ポロッと取れてしまったら

仮歯が取れてしまったら壊れないように容器に入れ、歯医者に連絡し、付けてもらうようにしてください。無くしてしまうと再度作り直さないといけない場合もあります。ただし、前歯などどうしてもないと困ってしまう場合は自分でそっと戻してみてください。接着剤などでは付けずにただ戻して歯医者にすぐ行くようにしてください。詳しくは「歯の詰め物が取れた時、歯医者に行くまでにやってはいけない3つの事」を参考にしてください。

2-2.仮歯が欠けたり、割れてしまったら

部分的に欠けたり、割れてしまった場合は破片すべてを歯医者に持っていくようにしてください。仮歯は修理しやすい材料のため破片を使うことが出来ます。

2-3.食事中に間違って飲み込んでしまったら

間違って飲み込んでしまった場合、ほとんどはお尻から出てきます。心配な方は内科を受診するようにしてください。ただ飲み込んだ後咳が止まらない場合は気管に入っている場合もあるのでその場合取り除く必要があります。

3.仮歯が必要な理由

3-1.噛み合わせが変わらないようにするため

仮歯が無いと前後の歯や噛み合う歯が動いてしまい、精密な治療の際、型取りした時の歯の位置と変わってしまうために仮歯を入れておく必要があります。出来上がった被せものがぴったり合うように仮歯を入れておきます。

3-2.歯が汚れないようにするため

di030211お口の中には常に細菌が多く存在します。仮歯によって歯の表面に細菌が着くことを防ぐことができます。細菌によって汚染された歯は被せものを付けるときに接着力が落ち、虫歯になりやすかったり、取れやすくなったりしてしまいます。

3-3.歯茎の位置を整えるため

仮歯によって歯茎の形を変えることができます。仮歯の厚みや形態によって歯茎を周りとなじむような形に整え、最終的な被せものが歯茎にぴったり合う様に形を整えます。被せたら根元が黒く見えてしまうなどの失敗を減らすためにも重要です。

3-4.歯茎の腫れを引かせるため

歯茎に合っていない被せものが入っていると、周りの歯茎が腫れています。歯茎に合わせた仮歯を入れることによって汚れが溜まりにくくなり歯茎の腫れが改善します。腫れたままの状態で型取りをしてもまた合わない被せものが出来てしまい再治療の原因となります。

3-5.被せものの最終形態を確認するため

仮歯を入れることによって最終的に出来上がる被せものの大きさや形、発音、唇のあたり具合、色、噛み合わせの状態などをあらかじめ決めることができます。仮歯を使ってみてから担当の歯科医に不具合をいうことによって最終的な被せものに反映させることができます。詳しくは「オールセラミック/美と健康のために」を参考にしてください。

3-6.仮歯によってずれてしまった顎の位置を改善する

長期間噛み合わせのズレが起こっていた場合は仮歯で改善する必要があります。高さや左右のズレを仮歯を調整しながら元の噛み合わせに戻るようにしていきます。

4.仮歯の費用

保険診療内の仮歯は3割負担で500円程度です。前歯などで型取りをした後、見栄えを整えるものです。自費診療の仮歯は3,000円~10,000円程度です。自費診療の場合、審美性、精度、色、形など決定する際とても重要なものとなります。そのため仮歯の調整を何度も行うこともあり、最終的なかみ合わせや形を調整していきます。

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おかざき歯科クリニックの基本情報

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

まとめ

仮歯はとても繊細です。取れなくてはいけないし、取れてもいけない。このような仮歯ですので最終的な被せものができるまでは注意をして扱ってあげてください。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

コメント

  1. 桜ぱんだ より:

    初めまして、只今虫歯治療で神経を抜き仮歯調整をしている最中です。
    そもそも銀歯が取れすぐに歯医者に行けず虫歯が進行し神経まで届いてしまいMTC保険外セメントを勧められましたが10万と言われ、保険適用で神経を抜く治療法に切りかえ電子顕微鏡でラバー使いレーザーで徹底的に虫歯を除去し仮歯調整をしている所なのですがセラミックの歯は20万と言われ…( ̄◇ ̄;)

    なんやかんや結局神経抜く治療に七万位かかっていて、だったら神経抜かずセメント10万払うべきだったと後悔。
    今隣の歯も銀歯の中も虫歯で治療中で仮歯です、仮歯入れる為に健康な歯の外輪を削り取られ…正直なところセラミックの歯入れる治療をさせたいだけ?まぁ商売?
    先生の説明を読ませて頂きセメント治療費は数万円とのこと…

    今の治療が終わったら他の歯科医にかかろうと思います。

    因みに仮歯の取れた神経抜いて薬詰めた歯が痛く、4本神経抜きレントゲン撮影では綺麗になっているが稀にもう1本神経ある人もいてCTじゃないとわからないと言われ一万円ですと言われ…
    取ってないです、仮に神経があったとしたら抜かないと駄目ですか?
    私としては神経抜くの正直な所凄い嫌だったのに泣く泣く抜いて健康な歯の外輪削り取られ不信感つのり今に至ります。

    1. 岡崎弘典 より:

      大変ですね。
      保険外の診療は歯医者ごとに費用が異なります。はじめに治療法や見積もりを出してもらいトータルの費用がどれくらいかかるのか
      紙に書いてもらうと分かりやすいと思います。
      歯を削ったり、歯の神経を取ったりすることも治療上必要な場合もあります。すべて理由がありますので、一度なぜこういう治療が必要なのか
      説明を受けてみてはいかがでしょうか。歯の治療後にはメンテナンスが必要ですし、補償の問題もあります。
      歯医者を変えることによって損をする場合もありますので、しっかり納得した上で、治療を継続されることをお勧めします。

      1. 桜ぱんだ より:

        ありがとうございます。
        とりあえず今治療中の二本の歯に関しては今の歯科医に任せるとして終わり次第もう少し良心的な歯医者さんを探します、新宿に住んでいるので都内であればどこでも行けるので。
        保険外は歯医者次第の料金設定ですから高いの勧めて来ますよね商売する側としては…
        それよりセメントの件が私としては納得いかないですね、セメント使えば神経抜かずに済むわけだったなで…

        因みぬ神経抜いた仮歯取れた歯が痛いのですが一万円で高くて嫌なんですがCT撮った方が良いのでしょうか?

  2. とろこ より:

    只今神経を抜いて根管治療の最中なのですが、治療後2日連続で仮の詰め物がとけてとれてしまいました。1度目は歯の掃除をし直し、また詰めてもらったのですが夜にとれてしまい、翌日は歯科が矯正の日という事で別の歯科に駆け込み、紫外線?を当てる仮の詰め物をしてもらいました。多分元々通っている歯科は唾液でかたまるものだと思うのですが、こうも簡単にとれてしまうと心配になります。ちなみに私はタバコを吸いますが、タバコを吸った後に一度固まった詰め物が柔らかくなり、とけていったように思います。タバコは控えたほうがよかったでしょうか。もう一本神経を抜かなければならない歯があるのでお答えを参考にしたいと思っています。

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