マウスピース矯正/30代から60代の女性に人気の透明な歯列矯正

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

歯列矯正をしたいけれど他人に矯正治療をしていると思われたくない、以前矯正治療をしたけれど少し戻ってしまったので矯正治療をやり直したいがブラケット治療はもうしたくはないと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実は歯にブラケットをつけなくても矯正治療ができるマウスピース矯正という方法があるのです。マウスピース矯正は透明なマウスピースを交換しながら歯並びをきれいに治していく治療法です。見た目には矯正治療をしていると分かりにくい治療法なので、30代〜60代の女性に人気の治療法なのです。今回はマウスピース矯正によって矯正治療をおすすめできる方やおすすめできない方、他の矯正治療法との比較についてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正なら青葉歯科医院

1.マウスピース矯正をおすすめできる方

1−1.周りに矯正治療をしていることを知られたくない方

マウスピース矯正は透明なマウスピースを使い治療をするため、矯正治療を行っていることを周りの人に知られず、歯並びを治すことができます。特に30代から60代の女性で歯並びにコンプレックスがあるけど、周りの目もあり矯正治療に踏み切れない方が多いようです。マウスピース矯正は装置が目立つことがないため、安心して歯並びを治すことができます。

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1−2.仕事上ブラケット装置を使えない方

人前で話したり、接客業の方は前歯にブラッケットをつけて矯正治療を行うことは難しいようです。マウスピース矯正は透明なため、目立たず、装置をつけたまま話すこともできます。また、自分で取り外しもできるため、必要な時はマウスピースを外して仕事をすることができます。

1−3.激しいスポーツをしている方

激しいスポーツをする方は歯にブラケット装置が付いていると、装置が出っ張っているため口の中を切ってしまうことがあります。マウスピース矯正はマウスピースで歯を保護することもでき、必要であれば自分で外してスポーツマウスピースを装着することもできます。

1−4.フルートなどの楽器を演奏される方

楽器によっては唇の繊細なタッチが気になる方や、舌や唇の力によって歯並びが悪くなってしまう方もいます。マウスピース矯正は必要な時に自分で外したり着けたりできるために、必要に応じて使い分けができます。

1−5.セラミックなどの被せ物が多い方

前歯にセラミックが入っていると、ブラケット装置が取れやすく、場合によっては一度仮歯に変える必要があります。マウスピース矯正はセラミックが多く入っていても、そのまま矯正治療ができるため、セラミックのやり直しの費用や時間を節約することができます。詳しくは「前歯をオールセラミッククラウンにしたほうがいい7つの理由/費用と期間」を参考にしてください。

1−6.金属アレルギーの方

マウスピース矯正は金属を一切使わず行える治療法です。金属アレルギーの方や金属アレルギーの検査はしていないけれど口の中に金属を入れることが心配な方には効果的な治療法です。実際、本人が金属アレルギーと気づいていないことが多いのです。詳しくは「お口の金属は大丈夫?金属アレルギーを悪化させないための7つの対策」を参考にしてください。

1−7.決まった時間マウスピースを装着できる方

マウスピース矯正は本人が自由に取り外しができるために、使い方次第で治療の効果が変わります。治療の効果をしっかりと確保しようとすれば1日20時間以上マウスピースを着けておく必要があります。最低でも17時間以上は必要です。

2.マウスピース矯正をおすすめできない方

2−1.マウスピースを決まった時間使えない方

マウスピース矯正で失敗する一番の理由はマウスピースを着けておく時間が短かすぎることです。マウスピースを時間通りに使えないと歯並びが戻ってしまったり、いつまでも治療が終わらなかったりします。また、マウスピースはパソコン上でシュミレーションをして作っているため、マウスピースが合わなくなるとその後のマウスピースが全て無駄になってしまうこともあります。

2−2.虫歯が多く歯ブラシがうまくできない方

マウスピースは歯の全面を覆って、歯を動かしていきます。そのため歯に唾液がつきにくくなるため虫歯ができやすくなります。マウスピースをつける前には歯ブラシやデンタルフロスでしっかり歯を磨かないと、治療中に虫歯ができマウスピースが合わなくなってしまう可能性があります。詳しくは「これで完璧!今日から家で始められる虫歯予防の全手法」を参考にしてください。

2−3.抜歯を伴った矯正治療をしたほうがいい方

マウスピース矯正は抜歯を伴った矯正治療を行う場合、ブラケットの矯正よりも時間が長くかかってしまったり、奥歯の噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。抜歯を伴うほどの大きく歯を動かす場合は1年程度ブラケット装置で歯を動かしてからマウスピース矯正を行うか、ブラケット装置だけで行った方が効果的です。詳しくは「抜歯か非抜歯か!歯列矯正で抜歯が必要な5つの理由と痛みや費用」を参考にしてください。

2−4.歯ぎしりが強い方

歯ぎしりが強い方はマウスピースが壊れてしまいます。歯ぎしりの力は奥歯で60kg以上かかることもあります。マウスピースは夜間寝ている時も使用する必要があるため、マウスピースが壊れてしまい歯がなかなか動かなくなってしまいます。詳しくは「歯ぎしりを引き起こす5つの原因と対処法/症状と治療法」を参考にしてください。

2−5.顎の成長が途中の子供

マウスピース矯正は歯をシュミレーション通りに動かしていきます。治療中に顎の成長が起こって歯並びが変わってしまうとマウスピースが入らなくなってしまうことがあります。そのため顎の成長が止まっている高校生以上の方におすすめの治療法です。

3.マウスピース矯正の治療の流れ

3−1.カウンセリング/治したい部分の確認

マウスピース矯正は前歯だけ、上の歯だけ、舌の前歯だけなどきれいにしたい部分だけを治すことができます。患者さんの希望を確認し、治療が可能かどうか、メリット、デメリットなどをお話しします。

3−2.検査/シュミレーション

噛み合わせの模型、レントゲン、写真など治療前の状態を検査します。検査によって治療が可能かどうか、期間や費用などの最終的な決定を行います。また、3Dのシュミレーションを行い、どのように歯が動いていくか確認します。

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3−3.治療開始/マウスピースの使用

何個かのマウスピースが手渡され、指示通りにマウスピースを使っていきます。通院は1〜3ヶ月の間隔でクリニックに行きます。噛み合わせの状態や使用状況を確認します。必要に応じて噛み合わせの型を取り、新しいマウスピースの作製を行います。

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3−4.保定/治療終了

はじめにシュミレーションした歯並びになったら治療は終了になります。その後は歯が安定するまでマウスピースを使ったり、歯並びが戻らないように歯の裏側から接着剤で固定したりします。詳しくは「今からが重要!矯正後のリテーナーが必要な理由/使用法と期間」を参考にしてください。

4.マウスピース矯正の費用と期間

4−1.上下どちらかのマウスピース矯正30万円〜40万円程度

上だけの前歯の凸凹が気になる方や、以前矯正治療をしていたが下の前歯が戻ってしまった方など上下どちらかの治療の場合は25万円〜40万円程度です。期間は3ヶ月〜8ヶ月程度です。

4−2.上下両方のマウスピース矯正60万円〜80万円程度

上下の歯を全体的にマウスピース矯正で治療を行う場合は60万円〜80万円程度です。奥歯の噛み合わせを考えて治療する場合は上下一緒に歯を動かす必要があります。期間は1年程度です。

4−3.動かす距離が大きいマウスピース矯正100万〜120万

マウスピース矯正だけで抜歯を伴う矯正治療を行うと費用と時間が多くかかってしまいます。一部分をブラケットや他の矯正装置を使うことによって早く、目立たず歯並びを改善することができます。費用は100万円〜120万円程度です。期間は2年〜3年程度です。

5.マウスピース矯正以外の治療法

5−1.ブラケット矯正

最も一般的な矯正治療法です。歯の表面にブラケットという装置を接着剤でつけ、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。マウスピース矯正を行う前に一時的に行うこともあります。透明なブラケット装置もあり、あまり目立たずに治療を行うこともできます。詳しくは「大人の歯の歯列矯正!歯並びを治す5つの方法と費用と期間」を参考にしてください。

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5−2.舌側矯正

歯の裏側にブラケット装置をつけて歯を動かしていく治療法です。矯正装置が歯の表面ではなく、裏側につけることができるために、目立たず治療を行うことができます。費用は通常のブラケット矯正よりも高額になります。

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5−3.ハイブリット矯正

 矯正治療である程度の歯並びを治し、最終的にセラミックを使ってかぶせる処置をして治す方法です。歯を支えている骨が弱い人におすすめの治療法です。治療期間を短くすることができます。

6.矯正治療法の比較

  見た目 費用 期間 痛み 治療範囲 仕上がり 手間
マウスピース矯正 多い
ブラケット矯正 ふつう
舌側矯正 ふつう
ハイブリット矯正 少ない

7.おすすめクリニック

田園都市線池尻大橋ある青葉歯科医院ではマウスピース矯正を行っております。前歯の歯並びが気になる方は一度ご相談されてはいかがでしょうか。

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まとめ

マウスピース矯正は今まで見た目を気にして矯正治療を諦めていた方には画期的な治療法です。しかし、マウスピースだからと言って他の矯正治療法に比べ簡単な訳ではありません。きれいな歯並びを得るには努力も必要なのです。ぜひ、マウスピース矯正できれいな歯並びを手に入れてください。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

コメント

  1. Sara Hunnisett より:

    マウスピース矯正をしたいですけどちょっと質問があります。

    1.無料相談できますか。
    2. もし上の歯だけで12か月以内できれば、まだ39万円の料金ですか。(もちろん検査・診断料金 3万円と処置料 5千円(1回)の料金があるということが分かります。
    3。少し日本語が出来るですけど、歯医者さんは英語出来ますか。出来ないならかまいません。

    日本語が間違えたらすみません。

    ありがとうございます

    サラ

    1. 岡崎 弘典 より:

      はい。
      1、無料相談は行っておりません。保険診療内で歯茎の状態などを検査し、矯正治療ができる環境か確認します。費用は3割負担の方で3〜4千円です。
      2、料金表が古くてすいません。上の歯だけの場合は40万円から50万円です。歯の状態によって変わります。
      3、私は英語を話すことはできません。多少話せるスタッフがいます。
      とても上手な日本語なので質問がわかりやすかったです。

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