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小臼歯の歯並び、抜歯、中心結節など7つのトラブルと治療法

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小臼歯は歯列矯正の時に抜歯をすることが多い歯ですが、小臼歯を抜いてしまって大丈夫なのか心配な方も多いのではないでしょうか。小臼歯は犬歯の後ろにある2本の歯のことです。しかし、実は小臼歯はもともと無かったり、歯が出てこなかったりとトラブルが多い歯なのです。乳歯が抜けない時など小臼歯のトラブルが起こっているかもしれません。今回は小臼歯に起こる7つのトラブルとその治療法についてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.小臼歯とは

小臼歯には第一小臼歯と第二小臼歯が上下左右に2本づつあります。第一小臼歯は犬歯の後ろにあり、続いて第二小臼歯があります。第二小臼歯の後ろには大臼歯があります。

乳歯から永久歯へ生え変わる時、上顎は6歳臼歯と前歯が生え変わった後、第一小臼歯、第二小臼歯、犬歯の順番で生え変わります。犬歯が最後に生え変わるため犬歯の生える隙間がなくなり、八重歯になります。

下顎は犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯の順番で生え変わるため、最後の第二小臼歯の生える隙間がなくなり、内側に倒れこんでしまいます。

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2.小臼歯の歯並び、抜歯、中心結節など7つのトラブルと治療法

2−1.下顎の第二小臼歯は舌側に倒れこみやすい

下顎の第二小臼歯は乳歯との生え変わる順番や、乳歯が虫歯で早期に失われると生えてくる隙間がなくなり、内側に押し出されるように出てきます。詳しくは「大人の歯の歯列矯正!歯並びを治す5つの方法と費用と期間」を参考にしてください。

治療法

小臼歯の生える隙間を確保するために、下の前歯にでこぼこがある場合は子供の時から矯正治療をして、顎を大きくする必要があります。また、乳歯が早期に無くなってしまった場合は6歳臼歯が手前に倒れ込まないように、隙間を確保しておく必要があります。大人の方は抜歯をするか、部分矯正で動かす場合もあります。

2−2.上顎の第二小臼歯は歯茎の中に埋まって出てこないことがある

上顎の第二小臼歯は歯の種である歯胚(しはい)の位置がずれ、歯茎の中に埋まったまま出てこないことがあります。そのままにしておくと歯茎が腫れたり、周りの骨を溶かしてしまうことがあります。詳しくは「永久歯が出てこない!埋伏歯(まいふくし)の対処法と抜歯法」を参考にしてください。

対応策

歯が生える隙間があるようであれば部分矯正によって歯を歯茎の中から引き上げます。 

乳歯を抜歯し、小臼歯に矯正装置をつけて引っ張ります。

引き上げた小臼歯の方向を直します。

2−3.第二小臼歯は先天性欠損になっていることがある

第二小臼歯は歯自体が完全に無い先天性欠如になっている場合があります。乳歯がなかなか抜けてこない場合は永久歯があるかレントゲンで確認する必要があります。詳しくは「あなたの歯の本数は足りている?/近年増えている歯の先天性欠如」を参考にしてください。

治療法

交換しなかった乳歯は20歳ぐらいになると根が溶けて抜けてしまう場合があります。人によっては40歳ぐらいまで残っている場合もあります。10代20代の場合は矯正治療を行い、抜けない乳歯を抜歯して、奥の永久歯を手前に移動させて、歯並びを揃えます。30歳以降であれば乳歯を使えるところまで使い、その後にインプラントかブリッジの治療を行います。

2−4.小臼歯に中心結節ができやすい

中心結節とは主に小臼歯の噛む部分に出べそのような突起になっていることです。中心結節は折れやすいのですが、神経の管も入り込んでいて、折れてしまうと小臼歯の神経が死んでしまうことがあります。特に生えたての小臼歯に起こりやすく、小学校高学年くらいです。中心結節が折れて根の中に細菌が感染すると、歯茎や場合によっては顔まで腫れてしまうことがあります。詳しくは「歯の突起!中心結節の破折で起こる4つの症状と治療法」を参考にしてください。

治療法

中心結節が折れていなければ周りをプラスチックでコーティングし、折れないようにします。また、根の中に感染してしまった場合は歯の根の治療を行います。歯の根がまだ完全に完成していないことが多く、歯の根ができるように誘導しながら根の治療を行う必要があります。

2−5.小臼歯は矯正で抜歯することが多い

歯並びが悪かったり、八重歯がある場合は小臼歯を抜歯して歯列矯正を行うことがあります。特に上顎は歯が生えてくる順番によって犬歯が八重歯のようになってしまいます。しかし、犬歯は1本しかなく噛み合わせを横に動かす時に重要な歯です。そのため犬歯ではなく、2本ある小臼歯の1本を抜歯して歯並びを治すことが多いのです。詳しくは「抜歯か非抜歯か!歯列矯正で抜歯が必要な5つの理由と痛みや費用」を参考にしてください。

治療法

歯列矯正の診断によって抜歯が必要な場合には、抜歯をした方が歯並びが戻らず安定します。無理に抜歯をせず歯列矯正を行うと歯並びが戻ってしまったり、歯の神経が死んでしまったり、歯茎が下がりやすくなってしまいます。

2−6.知覚過敏になりやすい

小臼歯は歯がしみる知覚過敏になりやすい歯です。知覚過敏は歯ぎしりや歯茎下がりが原因で起こります。小臼歯は顎のカーブの部分にあり、顎を横に動かした時に力がかかりやすい部分です。そのため知覚過敏が起こります。詳しくは「知覚過敏/自宅でできる5つの改善法と歯医者で行う8つの治療法」を参考にしてください。

治療法

顎を横に動かす時の支点は犬歯になるように噛み合わせを歯列矯正などで治療します。矯正治療ができない場合は小臼歯に強い力がかからないようにマウスピースで保護します。

2−7.大臼歯がなくなると小臼歯の寿命が短くなる

人間の噛む力は奥歯で60kg程度になります。そのため大臼歯は歯の根が太く、根の数は2、3本あります。大臼歯を失ってしまうと今まで奥歯で支えられていた力が、小臼歯にかかります。小臼歯の根は大臼歯より少なく、根の数は1、2本で、奥歯の強い力を支えることができないため、負担過重になり小臼歯の寿命が短くなってしまいます。詳しくは「入れ歯が合わない方必見!奥歯のインプラントがもたらす10の効果」を参考にしてください。

治療法

小臼歯の寿命をのばすには大臼歯に今までかかったいた負担を負うことのできるインプラント治療が必要です。インプラントは大臼歯の90%程度噛む力を負担することができます。しかし、入れ歯にした場合、小臼歯に入れ歯のフックや噛む負担が全て小臼歯にかかるので小臼歯の寿命は短くなってしまいます。

3.目立たせずに小臼歯の治療を行う方法

3−1.小さな虫歯を詰めるコンポジットレジン

小臼歯に小さな虫歯ができてしまった場合、コンポジットレジンというプラスチックで虫歯を取ってから詰めます。小さな虫歯は口の中を虫歯ができない環境にできれば削らず、経過観察をしますが、進行性の虫歯の場合はコンポジットレジンで詰めます。コンポジットレジンは白い材料なので、目立たず治療ができます。詳しくは「歯の白い詰め物の治療/写真でわかるコンポジットレジンの治療手順」を参考にしてください。

3−2.保険でかぶせるハイブリットセラミック

小臼歯の神経が死んでしまったり、大きな虫歯になってしまった場合、ハイブリットセラミックで被せます。保険診療で白くかぶせることができる材料です。ただし、セラミックに比べると変色したり、汚れが付きやすいのがデメリットです。詳しくは「保険の白い冠!ハイブリットセラミッククラウンの特徴と費用」を参考にしてください。

3−3.綺麗にかぶせるオールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは強度も強く、変色もせず、汚れもつきにくい材料です。小臼歯は口を開けたときや笑ったときなど歯が良く見える場所です。オールセラミッククラウンの治療によって健康的で美しい、治療ができます。詳しくは「前歯をオールセラミッククラウンにしたほうがいい7つの理由/費用と期間」を参考にしてください。

3−4.小臼歯を失った場合のインプラント

小臼歯を失ってしまった場合にはインプラント治療がおすすめです。歯を失ってしまう原因の多くは治療のやり直しです。周りの歯を傷つけないインプラント治療が自分の歯を長期間残すための秘訣です。詳しくは「インプラント治療で残っている前歯を削らない!ブリッジより優れている5つのこと」を参考にしてください。

3−5.小臼歯を失った場合の目立たない入れ歯

 インプラントは怖いという方におすすめなのがスマイルデンチャーです。銀のフックを使わないために、入れ歯が入っていることが気づかれずに使用することができます。詳しくは「入れ歯の金属がないスマイルデンチャーのメリット・デメリットと費用」を参考にしてください。

まとめ

小臼歯は歯並びが悪ければ抜歯をし、出てこなければ引っ張り上げるなどして歯を保存することもあります。人それぞれ顎の大きさや歯並びは違ってきますので、答えはありませんが、小臼歯を上手に使うことでいい噛み合わせができるのです。

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