歯医者が選んだ口内炎の薬を部位別に治す正しい使い方とおすすめ3選

口内炎ができると食事の時や話すだけで痛いので早くどうにかしたいですよね。口内炎が治るまでには1週間から10日程度かかりますが、できるだけ早く口内炎を治すには薬を使うと効果的です。しかし、口の中に口内炎の薬を付けても唾液によってすぐに取れてしまったり、うまくつけることができなかったりします。

口内炎の薬は長く患部に止まっていた方が効果的です。しかし、口の中には唾液や舌の動きがあるために、薬が取れてしまったり、洗い流されてしまったりして、薬が効きにくくなってしまいます。

口内炎の薬のタイプで効果的な順番はフィルムタイプ⇨軟膏タイプ⇨スプレータイプになります。フィルムタイプのように長く口の中にとどまり、薬の効果が発揮できるものは1日1、2回付けます。軟膏タイプになるとフィルムタイプより薬が取れやすいので1日数回塗り、スプレータイプだとすぐに唾液で流されてしまうので、塗る回数が増えます。

口内炎の成分はフィルムタイプや軟膏タイプのほとんどのものは副腎皮質ステロイド剤です。歯医者で処方されるものもほとんど同じです。スプレータイプは炎症を抑える効果はありますが、他のタイプより消炎効果は弱いものです。

今回は口内炎のできた場所に対する薬の種類と使い方、よくドラッグストアに売っている3つの薬を厳選してお伝えします。

1.口内炎とは

口内炎とは一般的に歯茎や舌などの粘膜にできる、丸く白いアフタ性口内炎のことをいいます。口内炎は触れると強い痛みを伴うために自分自身でも場所がわかります。
疲れやストレスによって体の抵抗力が下がった時にできやすくなります。口の中には多くの細菌がいて、抵抗力が下がった時に炎症が引き起こされると言われていますが、詳しくは原因が不明です。
ほとんどの場合は1、2週間程度で自然に治りますが、痛みが強いために口内炎によって食事が取りにくかったり、気になってストレスとして感じる方もいます。

2.口内炎のできる場所と薬の種類、おすすめ商品

2−1.唇や歯茎の口内炎にはフィルムタイプ

唇や歯茎にできた口内炎はフィルムタイプの薬がおすすめです。舌があまり触らないこの部分はフィルムタイプの薬をつけても取れにくく、長時間口内炎の痛みから守ってくれます。

トラフルダイレクト 第一三共ヘルスケア 12枚1,200円(税抜き)税控除対象

口内炎を軽くティッシュで乾燥させて、オレンジ色の面が口内炎側に来るように貼り付け、2、3秒指先で押さえます。シートはそのままにすると自然に溶けます。薄さ約0.17mm、無味・無臭のフィルムタイプです。1日1、2回、5歳以上の子供にも使えます。主成分はトリアムシノロンアセトニドで副腎皮質ステロイド剤の一種です。

添付文書 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/package_insert/pdf/traful_direct_1.pdf
アマゾンで購入希望の方はこちら⇨トラフルダイレクトamazon.co.jp

2−2.舌の口内炎には軟膏タイプ

舌にできた口内炎はフィルムタイプだと舌の動きで取れやすいので、軟膏タイプの薬を使います。軟膏タイプはフィルムタイプより薬の成分が口内炎に留まっている時間が短いため、付ける回数を増やします。

ケナログA口腔用軟膏5g ブリストル・マイヤーズ株式会社 900円(税抜き)税控除対象

口内炎の部分を軽くティッシュで唾液を拭い、指や綿棒で口内炎全体を覆うように付けます。薬を刷り込む必要はありません。主成分はトリアムシノロンアセトニドで副腎皮質ステロイド剤の一種です。歯医者で処方されるアフタゾロンと同じ使い方です。

添付文書 http://www.bms.co.jp/patient/pdf/KLA1401.pdf
アマゾンで購入希望の方はこちら⇨ケナログアamazon.co.jp

綿棒でつけにくいようでしたら、ガーゼを小さく切ってケナログを付け、ガーゼごと舌に付けます。ガーゼは唾液に濡れると取れやすくなります。また、30分程度ガーゼをつけたままにしておくと、ケナログが口内炎を保護しやすくなります。

2−3.喉の口内炎にはスプレータイプ

喉の奥にできた口内炎は薬が塗りにくいので、スプレータイプの薬を使います。スプレータイプはフィルムタイプや軟膏タイプよりも効果が短く、成分も弱いため改善は遅くなります。

トラフルクイックショット20ml 1,050円(税抜き) 第一三共ヘルスケア 税控除なし

喉の方にも届くジェル状液のスプレータイプです。主成分はアズレンスルスルホン酸ナトリウム水和物です。口内炎に当たるように数回、プッシュします。成分はすぐ流れてしまうので、頻繁にスプレーするようにしてください。

添付文書 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/package_insert/pdf/traful_quickshot_1.pdf
アマゾンで購入希望の方はこちら⇨トラフルクイックショットAamazon.co.jp

3.医療費控除が使えるセルフメディケーション税制

セルフメディケーション税制とは市販薬にも医療費控除が使える税制です。セルフメディケーションは医療費を抑制するために、自分で治せる軽い病気、例えば口内炎や風邪、頭痛などはできるだけ病院に行かずに市販薬で治してほしいという税制です。

今までの医療費控除は所得によって異なりますが10万円を超えた分が控除対象でしたが、市販薬に限り家族で12,000円を超えた分が控除対象になります。対象商品には、パッケージに「セルフメディケーション 税 控除対象」と記載されています。控除対象になる市販薬を購入した場合はレシートを保存して、年末調整や確定申告時に提出してください。控除分のお金が戻ってきます。

4.効果的な口内炎の薬の使い方

4−1.歯磨きをして口の中を清潔にする

歯ブラシやデンタルフロスで口の中を清潔にします。歯磨き粉や洗口剤は刺激の強いものを使うと口内炎の痛みが出てしまうので避けるようにしてください。

4−2.口内炎ができた部分をティッシュで水分を吸収する

口内炎ができている部分をティッシュで軽く水分を拭います。唾液で濡れていると薬が口内炎の部分に付かないため軽く乾燥させます。乾燥させすぎても付かなくなってしまうので、口内炎部分にティッシュを軽く乗せる程度で十分です。

4−3.口内炎の薬をつける

トラフルダイレクトの場合

薬をシートから出し、オレンジ色の面が口内炎を覆うように軽く当て2、3秒押さえてから指を離します。取れてしまうことあるので数分間は舌が当たらないようにします。使用回数は1日1、2回です。

ケナログの場合

ケナログのキャップを取り、キャップの裏の部分でチューブの入り口に穴を開けます。ケナログを指や綿棒に小豆大程度取り、口内炎の上に置きます。ケナログの量は口内炎の大きさによって調整してください。口内炎の上に盛ったケナログはすり込まずに、ケナログで口内炎を覆うようにしてください。口内炎を唾液からカバーする感じでいいと思います。使用回数は1日数回です。

トラフルクイックショットの場合

鏡を見ながら口内炎をめがけて数回スプレーします。ジェルタイプのため口内炎を保護しやすいが、口の奥の口内炎のため、命中させるのは難しいです。何回かスプレーし、全体的にジェルが当たるようにします。使用回数は1日数回多めです。

4−4.口内炎の薬を付けた後は30分飲食を控える

口内炎に薬を付けた後は飲食を30分程度控え、薬の成分が浸透するようにしてください。また、舌で触ったりすると取れやすくなるので、意識しないようにそのままにします。自然に溶けてなくなっていきます。

5.口内炎の薬の使用で注意しなければいけないこと

5−1.薬に対するアレルギーがある人

以前口内炎の薬を使用してかゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある人は使用を控えたほうがいいでしょう。アレルギー反応が薬の成分によって起こったかどうかは皮膚科で調べる必要があります。妊娠または授乳中、他に薬を使っている方はお互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください。

5−2.ウイルス性の口内炎には使用しない

市販の口内炎の薬はウイルス性の口内炎(ヘルペス性口内炎)やカンジダ性口内炎には効果がありません。逆に悪化させてしまうこともあります。内科や皮膚科に受診する必要があります。

5−3.使用上の注意を守る

使用上の注意を守って使うようにしてください。箱の中の注意書きに細かな注意点が記入されています。

5−4.2週間行っても改善しなければ歯科に行く

口内炎に薬を数回塗ると2、3日程度で口内炎は小さくなり始めます。痛みも引き、食事もしやすくなります。口内炎は通常1週間から10日で治ってきます。2週間以上治らなければ歯医者で確認してもらいます。原因が癌など口内炎ではない場合があります。特に口の中で多いのが舌癌です。舌癌の初期の状態は口内炎に似ています。

6.口内炎をできるだけ防ぐ方法

6−1.口の中を清潔にしておく

口の中は暖かく、湿った環境のため多くの細菌が住んでいます。また、外部からも細菌やウイルスが侵入してきます。口の中をいつも清潔にすることによって、口の中に傷ができたり、細菌が入ってきてもできるだけ細菌が粘膜に感染させないようにしておくと口内炎ができにくくなります。

6−2.体の抵抗力を高める

体の抵抗力が低下すると、小さな傷や少しのウイルスで粘膜にダメージが加わり口内炎ができてしまいます。体全体の抵抗力を高めておくことによって、口内炎を防ぐことができます。

6−3.ビタミンB2を補う

口内炎はビタミンB2の欠乏によって起こります。ビタミンB2はレバーなどに多く含まれています。必要であればサプリメントで補給することも可能です。

6−4.虫歯を放置しない

虫歯や治療途中の歯があると口の中の粘膜を傷つけてしまい、口内炎の原因になります。虫歯は歯の中で広がり、大きくなると歯が割れ、鋭利な部分が粘膜を傷つけ、口内炎の原因になります。

6−5.合っている入れ歯を使う

歯茎が痩せて合っていない入れ歯を使っていると口内炎ができやすくなります。特に高齢者の場合は口内炎ができても我慢してしまったり、気づかず食欲が低下してしまう場合もあります。食事中に入れ歯が使いにくそうであれば、歯医者で入れ歯を調整してもらう必要があります。

6−6.歯の治療後は口内炎ができやすい

歯の治療には注射で麻酔をすることが多くあります。特にもともと口内炎ができやすい人は注射の針の刺激で治療後口内炎ができてしまうことがあります。痛みが強い場合は歯医者で確認してもらい、口内炎の薬を処方してもらいます。

6−7.原因不明なものもある

ベーチェット病

ベーチェット病とは全身疾患であり、初期の頃口内炎が多くできることがあります。しかし他の口内炎と鑑別することは難しく、ベーチェット病の他の症状、目の炎症、皮膚の紅斑、外陰部の潰瘍によって診断されます。

慢性再発性口内炎

繰り返し起こる口内炎で原因は不明です。口内炎の再発には個人差があり、女性にやや多く、思春期以降に増える傾向があります。

7.口内炎に似た症状の病気

7−1.癌

日本人の癌になる確率は50%、日本人の3人に1人は癌で亡くなります。口の中の癌は55%が舌癌です。2週間以上口内炎が治らない場合には歯医者で確認してもらう必要があります。初期のうちに癌が発見されれば90%は助かります。詳しくは「舌癌(舌がん)を疑ってほしい6つの異常と口内炎との比較/治療法」を参考にしてください。

写真提供:東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック http://www.ginza-somfs.com/

7−2.白板症

粘膜が白く見えるもので形や大きさ、色は様々で、痛みはないものです。白板症は癌になる可能性がある症状でもあり、口腔外科等で組織検査の必要があります。痛みはほとんどなく、処置は切除する場合とそのまま観察する場合があります。詳しくは「白板症(はくばんしょう)とは/がんとの関係と治療法」を参考にしてください。

写真提供:東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック http://www.ginza-somfs.com/

7−3.フィステル

歯の根の先から膿が出ている状態です。痛みはほとんどなく根の先に膿が溜まると出てきて、またしぼみます。歯の根の治療や根先端切除術(こんせんたんせつじょじゅつ)を行って根の先に溜まった膿を取り除きます。詳しくは「歯茎にできたおでき/フィステルの原因と治療法」を参考にしてください。

7−4.骨隆起

骨隆起は歯茎が白っぽく見えますが、痛みはなく硬い感じがします。歯を支えている骨がコブのように盛り上がり、粘膜を薄くして白く見えます。歯ぎしりやくいしばりが強い方に見られます。そのままにして問題ないものですが、発音障害や入れ歯が入れにくいなどの障害が出て来れば取り除きます。詳しくは「歯茎や顎にできた骨隆起の原因/そのままでいいか切除するのか?」を参考にしてください。

7−5.乳頭腫

舌や歯茎に白く毛の塊のように見える良性の腫瘍です。慢性の刺激によって上皮が増殖したものです。そのままでも特に問題はりませんが、基本的には切除します。 

まとめ

口内炎は痛みを伴う病気です。多くの場合そのままでも改善しますが、できるだけ早く痛みを取るには薬を使うと効果的です。口内炎ができる場所によって薬のタイプを変えてみると早期に口内炎を治すことができます。

歯のブログを書く私が、本当に信頼している歯医者はこちら

歯のブログの購読はFacebookが便利です

Twitter・RSSでも購読できます

コメントを残す

*