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歯性上顎洞炎になる7つの原因と治療法/激痛や頭痛も引き起こす

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副鼻腔炎がなかなか改善せず、治ったと思ったら、また同じ症状を繰り返してしまい悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それは虫歯や歯周病が原因で副鼻腔炎になる歯性上顎洞炎かもしれません。副鼻腔と上顎洞は同じ場所のことです。今回は歯性上顎洞炎を引き起こす原因と治療法、症状をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは

歯性上顎洞炎とは歯の病気が原因で上顎洞(副鼻腔)に細菌が感染し、上顎洞に膿がたまり(蓄膿症)、歯の痛みや頭痛などの症状が出ることです。上顎洞は上の歯の奥歯の根の近くにあるため、奥歯の虫歯菌や歯周病菌が上顎洞に入りやすく、歯性上顎洞炎になります。
歯性上顎洞炎になる確率は上顎洞炎の20%程度で、80%は鼻性の上顎洞炎です。しかし、歯性上顎洞炎の場合は歯の治療をしないと治らないため、原因の歯の特定が必要です。現在はCTである程度まで診断を行うことができます。

1−1.歯性上顎洞炎のCTレントゲン

40歳女性で右側の頭痛にて来院しました。CTレントゲンを撮ると左側の黒く抜けているところは正常なレントゲンで副鼻腔に空気が入っています。右側のグレーになっているところは膿が溜まっている状態です。詳しくは「最新歯科用CTレントゲン/治らない歯の痛みを解決する!」を参考にしてください。

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1−2.歯根嚢胞から上顎洞に細菌が入り込んでいるCTレントゲン

金属の下で虫歯が進行し、歯の神経が死んで、根の先に膿が溜まっています。膿の袋が大きくなり、細菌が上顎洞の中に入り、上記の写真のように広がってしまいます。

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2.歯性上顎洞炎の原因となる歯の病気と治療法

2−1.金属の下の虫歯からの感染

 金属と歯の隙間から虫歯が進むと気づかずに神経が死んでしまうことがあります。歯の根の先から細菌が上顎洞に入り、歯性上顎洞炎になります。金属は劣化するので金属と歯の隙間から虫歯になりやすい材料です。定期的な観察と劣化したら再治療が必要になります。詳しくは「セラミックの歯/彼らが銀歯にしない6つの理由」を参考にしてください。

治療法

抗生物質と痛み止めで症状を抑えます。その後金属を取り除いて、歯の中や根の中の治療を行います。上の奥歯の根の形は複雑で根の治療をしても再発しやすい場所です。

2−2.治療途中の虫歯からの感染

 治療が途中のまま放置すると根の中から上顎洞に唾液や食べかすが入り、歯性上顎洞炎になります。根の中は歯の弱い部分で細菌が感染するとすぐに歯が溶けていきます。穴が大きくなりやすく上顎洞に細菌が入りやすくなります。詳しくは「大変だ!虫歯の放置、治療の放置によって救急病院に運ばれる」を参考にしてください。

治療法

抗生物質と痛み止めで症状を抑えます。健康な歯が多く残っていれば根の治療をします。場合によっては抜歯をして上顎洞の洗浄をする必要があります。 

2−3.根の先に膿が溜まる歯根嚢胞(しこんのうほう)からの感染

歯根嚢胞は歯の神経が死んでしまったり、歯の根の治療後に細菌が感染すると根の先に膿が溜まることです。歯根嚢胞が大きくなると歯根嚢胞の中の細菌が上顎洞に入り、歯性上顎洞炎になります。詳しくは「歯の根の先に膿が溜まる歯根嚢胞/8つの症状と治療法」を参考にしてください。

治療法

精密な根の治療が必要です。歯の根の中の管を全て確認し、根の先まで汚れを取る必要があります。歯科用顕微鏡のマイクロスコープで治療をする必要があります。詳しくは「根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科との治療の違い」を参考にしてください。

2−4.歯の破折からの感染

歯が割れ、その亀裂から口の中の細菌が上顎洞に入り、歯性上顎洞炎になることがあります。神経がない歯に多く起こりますが、神経がある歯でも歯が割れることがあります。初期の段階では症状はあまり強くないため、診断できないことが多く、急に強い痛みが出ることがあります。詳しくは「歯が割れた!歯根破折の原因と治療法」を参考にしてください。

治療法

多くの場合、抜歯が必要になります。強い痛みと感染が目の下の方まで広がることもあり、抜歯をして感染源となっている割れた歯を取り除きます。また、場合によっては上顎洞の洗浄をすることもあります。

2−5.重度の歯周病からの感染

重度の歯周病になると歯周ポケットの細菌が上顎洞に入り込み、歯性上顎洞炎になることがあります。歯周ポケットには何百万匹もの細菌が住んでいます。歯周病によって歯周ポケットが深くなると、歯周ポケットと上顎洞が繋がり、歯周病菌が上顎洞に入り、歯性上顎洞炎になってしまいます。詳しくは「30代以上の方必見!歯周病に負けない5つの知識と3つの治療法」を参考にしてください。

治療法

部分的に歯周ポケットが深い場合は歯周再生療法を行い、歯周ポケットを浅くする処置を行います。しかし、歯の周り全体の骨が歯周病で溶けている場合は抜歯が必要です。

2−6.親知らずからの感染

親知らずの頭が一部出たり、親知らずが手前の歯に食い込んでいたりすると歯性上顎洞炎になります。親知らずの頭の部分は歯茎と付いていないので、細菌が入り込む隙間があると細菌が溜まりやすくなり、歯性上顎洞炎になります。また、親知らずを抜歯する際、上顎洞に穴が開くことがあります。そこに細菌が感染してしまうと、歯性上顎洞炎になります。詳しくは「親知らず抜歯のすべて/抜歯の決断から治療終了までのステップを全て公開」を参考にしてください。

治療法

親知らずが横や斜めに生えている場合は早めに抜歯したほうがいいです。親知らずの抜歯後は2週間程度、鼻を強くかまないようにして、抗生剤を指示どうりのんで、上顎洞に細菌が入り込まないようにします。

2−7.インプラントからの感染

インプラントを骨に入れる時に上顎洞に入り込んでしまったり、インプラントが歯周病になってしまうと歯性上顎洞炎になります。インプラントを顎に入れる時に骨が柔らかすぎたり、骨と固まる前に強い力がかかりすぎると、インプラントが上顎洞に落ちてしまうことがあります。また、インプラントが歯周病になり、歯周ポケットから細菌が感染し、歯性上顎洞炎になります。詳しくは「インプラントの失敗と安全ガイド」を参考にしてください。

治療法

上顎洞に落ちてしまったインプラントは取り除く必要があります。上顎洞の横に穴を開けて取り出します。また、インプラントが歯周病になってしまった場合もインプラントを取り除きます。感染源であるインプラントが取り除かれれば歯性上顎洞炎は改善します。

3.歯性上顎洞炎で起こる8つの症状

3-1.頭痛

上顎洞の周りの骨は上あごや目の周り、頭の骨まで繋がっています。歯性上顎洞炎になって膿が溜まってしまうと、周りの神経や血管を圧迫して、頭痛を起こすことがあります。

3-2.目の奥の違和感

上顎洞は目の下まで広がっています。歯性上顎洞炎になり膿が目の下まで溜まってくると、目の下の骨を押し上げるため痛みや違和感を感じることがあります。

3-3.動いた時ひびく

上顎洞に膿が溜まると走ったりした時に膿が揺れ動き、上顎の上のあたりが響く感じがします。

3-4.鼻づまり

歯性上顎洞炎になり膿が溜まると、鼻で呼吸する通り道をふさいでしまうため、鼻で呼吸ができなくなります。

3-5.歯の痛み

歯性上顎洞炎になると上顎洞につながっている上顎の奥歯の神経の出口が圧迫されます。そのため歯が原因である歯以外も痛みが出ることがあり、どの歯が痛いか診断が付きにくいことがあります。

3-6.噛んだ時の痛み

上顎洞炎になると上顎洞の粘膜が炎症を起こし、その炎症が上顎洞につながっている上顎の奥歯の根の周りに伝わって噛んだ時に痛くなります。

3-7.歯の根元が痛い

上顎の歯の根元は上顎洞に近く、上顎洞炎になった時に押すと痛みがあります。

3-8.口臭

上顎洞に膿がたまるため口臭や鼻の奥が臭うと感じることがあります。

まとめ

鼻性の副鼻腔炎によって歯が痛くなることがあります。正確に診断ができなければ間違って歯の神経を抜かれてしまうことがあります。歯医者選びも自分の歯を守るための重要な要素です。 

おかざき歯科クリニックの根管治療の流れ

おかざき歯科クリニックでは最大限抜歯を回避する治療理念のもと治療を進めていきます。


根の治療の正確さによって歯の寿命が大きく変わってしまいます。


おかざき歯科クリニックでは、正確な診断と超精密治療により根の中の汚れをきれいにし、治療を進めて行きます。



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