お口の中の銀歯を白くしたい人は多いのではないでしょうか。白い歯の中に銀歯が入っていると目立ってしまいますよね。しかし、実は銀歯を白い歯に変える方は増えているのです。そして銀歯を白い歯にすることは見た目だけでなく、体の健康にとっても多くのメリットがあります。今回は保険診療からセラミックまで銀歯を白い歯にする方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
1.銀歯を白い歯にする方法
1-1.小さい銀歯を保険内で白くする方法
小さい銀歯は保険内でコンポジットレジンというプラスチックで白くすることができます。銀歯と虫歯を取ってからコンポジットレジンを詰めることで、一日で銀歯から白い歯へとすることができます。しかし、噛み合わせが強かったり、奥歯の大きい銀歯をコンポジットレジンにすると欠けてしまうことがあります。また、治療後は白くてきれいなのですが着色しやすく、4,5年くらい経つと黄色く変色してきます。保険診療3割負担の方で2,000円程度、自費診療として行っている歯医者もあります。詳しくは「一日で白く治せるコンポジットレジン/虫歯も欠けてしまった歯もその日のうちに元通り!」を参考にしてください。
コンポジットレジン治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。
1-2.大きい銀歯を保険内で白くする方法
奥から3番目、4番目の第一小臼歯、第二小臼歯と下の歯の奥から2番目の6歳臼歯がハイブリットレジンという強化プラスチックの冠で保険診療が出来るようになりました(2018.6現在)。今までは保険診療内だと銀歯を被せなくてはいけない場所だったためにとても目立っていましたが、ハイブリットレジンで銀歯ではなく白くすることができます。ただし、プラスチックのため着色しやすく、4,5年くらい経つと黄色く変色してきます。保険診療3割負担の方で9,000円程度、自費診療として行っている歯医者もあります。
ハイブリットセラミック治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。
1-3.小さい銀歯をセラミックで白くする方法
小さい銀歯をセラミックで白い歯にすることができます。セラミックは色が一生涯変わらないために、プラスチックのように変色して黄色くなることはありません。透明感もあり自分の歯になじむようにきれいな歯になります。奥歯の大きい詰め物にも可能です。保険診療では認められておらず、自費診療で30,000円~70,000円程度です。詳しくは「オールセラミック/美と健康のために」を参考にしてください。
小さいセラミック治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。
1-4.大きい銀歯をセラミックで白くする方法
セラミックはすべての大きい銀歯を白い歯にすることができます。強度があり、汚れも付きにくく、キレイなために奥歯の被せものにも使用できます。特に下の歯の奥歯に銀歯があると目立つものです。奥歯の大きい銀歯を白くするだけでお口の中が明るくなります。自費診療で70,000円~120,000円程度です。
1-5.ブリッジの銀歯をセラミックで白くする方法
ブリッジとは歯がない部分に対し、前後の歯を使ってつなげる方法です。3つの銀歯が入るためにとても目立ってしまいます。セラミックはブリッジ治療を行うことも可能で、キレイな白い歯に変えることができます。3本以上のブリッジもセラミックで行うことができます。自費診療で270,000円~360,000円程度です。詳しくは「歯のブリッジ治療をしたい人へのアドバイス」を参考にしてください。
セラミックのブリッジ治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。具体的にイメージが湧くと思います。
2.プラスチックとセラミックの違い
プラスチックは短い期間使う物でセラミックは長い期間使うものと考えてください。プラスチックは保険診療内で安価にできます。ただし、使っていると歯ブラシやかみ合わせで削れてきます。表面が荒れて着色や汚れが付きやすくなります。4,5年ほどで劣化や変色が起こってきます。セラミックは劣化の起こらない材料なので色は変わりません。両方ともに硬いものが当たったりすると割れる可能性はあります。
3.銀歯を白くした方がいい理由
セラミック治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。具体的にイメージが湧くと思います。
3-1.銀歯は歯茎を黒くしてしまう
お口の中の銀歯は唾液によって金属イオン化し、小さな粒子の成分が流れ始めます。金属イオンが歯茎に浸透し、歯茎が黒くなっていきます。特に前歯で銀歯を使うと歯や歯茎が黒くなってしまい見た目にも目立ちます。銀歯で黒くなってしまった歯茎は刺青のようになり、銀歯をとっても元には戻らなくなります。気になる方は歯茎の移植を行い、黒い歯茎を置き換えます。詳しくは「70%の方が前歯を保険で差し歯にしない9つの理由」を参考にしてください。
3-2.銀歯の下で虫歯になりやすい
銀歯は時間とともに劣化し、錆びてきます。そのため銀歯と歯の隙間から虫歯になりやすく、中で虫歯が大きく広がり、銀歯が取れたころには歯がほとんど残っていないこともあります。定期検診等で銀歯と歯の間が黒くなり始めたら、銀歯を外してやり直す必要があります。詳しくは「セラミックの歯/彼らが銀歯にしない6つの理由」を参考にしてください。
3-3.金属アレルギーになりやすい
金属イオンは歯茎だけでなく、体の中にも入り込み蓄積されていきます。ある日突然アレルギーとして出てくることがあります。お口の中が赤くなってしまったり、体の表面の皮膚がかゆくなったりすることがあります。アレルギーは銀歯だけではありませんが、安定しない銀歯を出来るだけお口の中に入れるのを避けるようにした方がいいのです。詳しくは「お口の金属は大丈夫?金属アレルギーを悪化させないための7つの対策」を参考にしてください。
まとめ
本来、歯は白いものです。歯の治療をするたびに銀歯が増えたのでは、お口の中が暗くなってしまいます。銀歯を白くすれば、お口の中も気分も明るくなります。