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知ってるだけで格段に虫歯が減る!虫歯の全情報と全知識まとめ

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虫歯には誰もがなりたくないものですよね。虫歯になれば痛いし、治療の時も痛い、いい思いをした人はいないと思います。ある調査によると日本人で虫歯になったことがない人は100人中5人ほどで、実際、私自身も虫歯になり治療した箇所があります。また、歯を失う原因の4割は虫歯です。身近な病気にもかかわらず虫歯についてあまり知られていないのが事実ですが、知っていれば防ぐことができる病気でもあります。今回は虫歯の治療法、予防法、最新のことまで、虫歯で歯を失わないために知っておいてほしいことをすべてお話しします。ぜひ参考にしてみてください。

1.実は虫歯の原因は虫歯菌だけではなかった

「よく歯を磨かないと虫歯になる」とか「甘いものばかり食べていると虫歯になる」と聞いたことはありませんか。もちろんこれは正しいことです。でも間違ってもいます。なぜなら歯を磨かないで虫歯になることも、甘いものを食べて虫歯になることも化学的には証明されていないからです。実はフッ素のみが化学的に証明されている予防法なのです。虫歯は虫歯菌だけでなる病気ではなく、虫歯菌の割合、唾液の量や質、食事の頻度、フッ素の使用方法、歯の質などのことが重なり合ってできる病気なのです。

2.虫歯はどうやって治療するの

2-1.初期の虫歯を治療する方法

2-1-1.初期虫歯はフッ素塗布で解決できる

歯の表面が白くなってきたり、溝が黒くなってきたりしているところは、エナメル質が溶け始めた初期虫歯です。歯を削らずにフッ素塗布をすると、エナメル質と結びつきフルオロアパタイトという固い層を作り、虫歯を治すことができます。特に乳歯や生えたての永久歯はフッ素を取り込む力が強いので効果的です。詳しくは「フッ素塗布が虫歯を予防する効果と自宅でできるフッ素の使い方」を参考にしてください。

2-1-2.溝の虫歯をシーラントで封じ込める

sealant乳歯や生えたての永久歯、特に6歳臼歯は溝も深く、生えている途中で虫歯になってしまいます。シーラントは初期の虫歯を閉じ込めて活動できなくし、含まれているフッ素で歯を固くして虫歯を治療します。また、深い溝を埋めて虫歯菌が繁殖する住みかをなくしてしまいます。

2-2.浅い虫歯を治療する方法

2-2-1.できるだけ歯を削らないで治療ができるコンポジットレジン

コンポジットレジンは柔らかい樹脂で光を当てると固まる材料なので、入り口が小さく中で広がっている虫歯も大きく削らずに、虫歯だけを取り歯の部分を残して詰めることができます。また、保険診療ででき、色も白いため、安くきれいな治療法です。ただし、プラスチックのため数年すると黄色く変色してきます。

2-2-2.保険の詰め物銀歯インレー

奥歯の歯と歯の間にできた虫歯に、歯を削って型を取り銀歯を詰める治療法です。機能的には問題はなく保険治療でできます。劣化が起こりやすいため数年すると歯と金属の間から虫歯になりやすくなります。

2-2-3.歯を長持ちさせるためのセラミックインレー

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上記の写真は銀歯をセラミックに変えた方の写真です。

大人のむし歯の80%はやり直しの治療です。セラミックは劣化することがないため、長く使うことができます。また、歯としっかり付くため取れることもほとんどない材料です。審美性にも優れ、金属を使わないために歯や歯茎などが黒くなることもなく、金属アレルギーにもなりません。ただし強い力が加わると欠けることはあります。保険外診療となり3万~5万円/1本になります。

2-3.神経の近くまで進んだ虫歯を治療する方法

2-3-1.最新:深い虫歯の神経を守るMTAセメント

MTA神経近くまで虫歯が進行してしまうと、神経を取る治療が必要になりますが、しかし取ってしまうと歯の寿命は短くなります。MTAセメント治療は、神経に近い部分の虫歯を残して、セメントで保護し虫歯におかされた歯を堅くして、再生させることができる治療法です。この材料によって飛躍的に神経を残せる確率が上がりました。

2-4.神経まで進んだ虫歯を治療する方法

2-4-1.再治療を繰り返さないための精密な神経の治療

歯の神経を取る治療の成功率は90〜70%程です。根の先に膿の袋ができてやり直すことも多い治療です。成功させる重要なポイントは、ラバーダムをして根の中に細菌を感染させないようにすること、拡大鏡を使用して神経の取り残しをしないこと、緊密に薬で閉鎖することです。詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたかった7つのことと最新治療法」を参考にしてください。

2-4-2.歯が割れないようにするためのファイバーポスト

歯は神経を取ってしまうともろく、割れやすくなります。そこで神経の入っていた空洞を内側から補強し、歯を割れにくくするためにファイバー繊維を織り込んだ芯で土台を作ります。土台は一体化させることによって強固になります。保険外診療になり1.5万円程度です。

2-4-3.保険でできる被せもの銀歯

図2銀歯は保険診療内ででき、機能的には問題なく噛むことができます。ただし、金属の成分が歯や歯茎に浸透しやすく周りが黒くなりやすいです。

2-4-4.きれいで虫歯になりにくいセラミック冠

セラミックは見た目もきれいで、汚れも付きにくく、劣化しない材料です。金属を使わないため、錆びや金属アレルギーにもならない体に優しい治療です。詳しくは「70%の人が行っているセラミック治療/彼らが銀歯にしない6つの理由」を参考にしてください。

2-4-5.最新:一日でできるセラミック治療

セレックは3Dプリンターのようなもので、お口の中の写真を取ってパソコン上で形を作りセラミックを削りだす機械です。すべての操作は20分程度で終了するため、一本の歯であれば一時間で虫歯治療が最後まで終わってしまいます。精度も高く、見た目もきれいに治療を行うことができます。詳しくは「これで分かる!セレック最新治療」を参考にして下さい。

2-5.歯を抜かなくてはいけない虫歯のその後の治療方法

2-5-1.ブリッジは自分の歯のような噛み心地

ブリッジは歯を抜歯した後、前後の歯を削って橋のようにつなげる方法です。土台となる歯が自分の歯なので、違和感も少なく噛むことができます。保険では銀歯、保険外ではセラミックで治療ができます。詳しくは「 歯のブリッジ治療をしたい人へのアドバイス/インプラント治療より優れている7つの理由」を参考にしてください。

2-5-2.新しい自分の歯を手に入れるインプラント

di030208インプラントは抜歯をした歯の部分に人工歯根を植え、その上に冠を被せる治療です。前後の歯を傷つけることもなく、インプラントによって歯の負担を軽くすることができます。噛む力はご自身の歯の90%程です。顎の骨に穴を開ける外科処置は必要ですので重度の糖尿病や骨粗鬆症の方はできない場合もあります。保険治療では認められてなく、自費診療になり金額は平均すると一本30万から45万程度必要です。歯を削るのに抵抗がある、だけど入れ歯は入れたくない方にお勧めの治療です。

2-5-3.歯を削りたくないけどインプラントはこわいという方の部分入れ歯

部分入れ歯とは前後の歯にフックを掛け、自分で取り外しをしながら使う治療法です。噛む力はご自身の歯の20~30%で、年配の方で筋力が落ちている場合は特に問題はありませんが、若い方で噛む力が強い方はプラスチックなので割れることが多いです。また、食事後毎回取り外して洗う必要があります。詳しくは「歯を抜いたままにすると起こる6つのトラブル/部分入れ歯が必要な理由」を参考にしてください。

2-5-4.使わない歯が残っていれば歯牙移植

歯牙移植とは歯を抜歯をした所の骨に穴を開けて、親知らずなどの歯を移植する治療法です。歯牙移植は移植できる歯(主に親知らず)が存在し、移植に適した形や生えている方向が適している必要があります。特に年齢が若い10代で歯を失った場合、成長段階でインプラント治療ができない場合に歯牙移植を行うことが多いです。保険診療はできないことが多く金額は5~15万円程度です。

2-6.前歯の虫歯の治療法

2-6-1.コンポジットレジン

前歯の小さな虫歯はできるだけ小さな穴から虫歯を取ってコンポジットレジンで治療します。歯の色に合わせて詰めるため目立たずきれいに一日で治療が終わります。

2-6-2.ホワイトニング+コンポジットレジン

神経が死んでしまって黒ずんでしまった歯の色を、ホワイトニングで元の白い状態に戻してから、コンポジットレジンで治療します。歯を削りたくない方にはお勧めです。ただし、ホワイトニングやプラスチックは時間とともに色が戻ってきてしまうので定期的にやり直す必要があります。

2-6-3.セラミック

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上記の写真は前歯をセラミックに変えた方の写真です。

神経がなくなってしまった歯はもろくなってしまいます。折れないようにファイバー繊維で根を補強し、セラミックをかぶせます。セラミックは色が変わらないものなのできれいな状態が長く続きます。詳しくは「キレイに治す前歯の虫歯治療/笑顔をとりもどす治療」を参考にしてください。

2-6-4.注意:前歯に金属を使うと歯や歯茎が黒くなってしまう

前歯の歯ぐきや歯が黒くなってしまう原因は、保険治療で入れる土台や冠の金属が漏れ出して、その金属の色で黒くなってしまうのです。黒くなってしまった歯は元に戻すことができないため冠で覆い隠すことになります。 また、黒くなってしまった歯ぐきは刺青のようになっているので、元に戻すには歯ぐきを移植するなどの大掛かりな処置が必要です。前歯をきれいに治療するためには金属を使わない治療をしなくてはなりません。

2-7.子供の虫歯の治療法

2-7-1.3歳までの治療法

3歳までの子供に虫歯が見つかった場合、高濃度のフッ素を虫歯の部分に塗って歯を堅くしていきます。フッ素の取り込む力もあり、定期的に塗っていくと虫歯の進行が止まります。固くなった虫歯を治療ができるようになってから詰める処置をしていきます。

2-7-2.4歳児以降の治療法

治療に協力できるようであればしっかり治療をしていきます。ただし乳歯は永久歯が下から生えてくるため、かみ合わせの変化や根の吸収などもあり大人の歯のように長くは持ちません。取れたり、再発を繰り返しやすいです。定期的な確認が必要です。

2-7-3.乳歯の虫歯は歯と歯の間から始まる

乳歯のむし歯は進行が速く、見た目にもわかりにくいので、気が付いたら穴が開いていたということはよくあります。特に虫歯のほとんどは奥歯の歯と歯の間から始まります。また治療をしても再発を繰り返すのも特徴の一つです。乳歯の治療は出来てからの治療ではなく、できないように予防することが重要です。詳しくは「乳歯の虫歯について母親が知っておかなければいけない6つこと」参考にしてください。

2-8.その他の虫歯治療の特徴

2-8-1.ホルモンのバランスによって妊婦は虫歯になりやすい

妊娠中はホルモンのバランスが崩れたり、嘔吐(おうと)があり胃酸によって虫歯になりやすい環境にあります。安定期になり体調が落ち着いてきてからの治療を行います。痛みが強かったりそのままにしておくとすぐに痛みが出そうなところは治療をします。必要であれば麻酔をしてしっかり治療をしておきます。外科的な処置(親知らずの抜歯など)は出来るだけ出産後に行います。だだし、麻酔等心配であれば婦人科の先生に相談してから治療を受けることをおすすめします。詳しくは「妊婦に歯科検診をお勧めする4つの理由」を参考にしてください。

2-8-2.高齢者の虫歯は根元から

今まで虫歯になったことがない方が急に虫歯が増えることがあります。これはお薬によって唾液の量が減ったために再石灰化が行われなくなったために起こります。特に高齢の方は歯茎が下がって柔らかい象牙質が出ているので虫歯の進行が速く、急に歯が折れる方もいます。場合によっては抜歯をしなくていけないこともあるので、定期的に歯の根元にフッ素を塗って強化しておくことが必要です。

2-8-3.親知らずのむし歯治療は抜歯も選択肢の一つ

親知らずは横や斜めに生えていることが多く、親知らず自身や親知らずの前の歯を虫歯にしてしまいます。完全な治療は難しく、再発を繰り返すことが多いため、親知らずが歯として機能するかどうかで治療するか抜歯をするか決める必要があります。詳しくは「親知らずが原因で起こる6つの痛みのメカニズムと痛くない抜歯法」を参考にしてください。

3.虫歯ができないようにする方法は

3-1.自分でできる虫歯予防

3-1-1.虫歯菌が増える寝る前の歯磨きが一番大事

寝る前の歯磨きが一番重要です。寝ているときは虫歯菌が活発になり、唾液の量も減るため虫歯になりやすい時間帯です。朝は口臭予防、昼は身だしなみ、夜は虫歯予防を意識してもらえば虫歯予防がしっかりできます。

3-1-2.20%磨き残しを減らすことができるデンタルフロス

歯ブラシでは60%、デンタルフロスでは20%の汚れを落とすことができます。虫歯の90%は歯と歯の間から出来てしまうことを考えると、歯と歯の間の汚れを落とすこの20%には、それ以上の効果があることがわかります。歯磨きの時はデンタルフロスを先に行う習慣を付けてみてください。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。

3-1-3.歯磨き粉の量は多め、ゆすぎは少なめ

現在の歯磨き粉の多くにフッ素が含まれていて、このフッ素のおかげで日本人の虫歯が減ってきました。フッ素をできるだけお口の中に残すために、歯磨き粉の量は多め、ゆすぐのは1,2回程度で味が残るくらいにすると効果的です。

3-1-4.1日一回フッ素洗口の虫歯予防習慣

txGXIoAXbMU6虫歯のリスクが高い方や子供には寝る前に一回フッ素洗口を行います。また歯磨き粉の味が苦手な方にもおすすめです。無味無臭で、歯医者で売っている「フッ化ナトリウム洗口液」はそのままゆすぐことができるのでおすすめです。

3-1-5.一日3度の健康的な食事で虫歯退治

歯は食事のたび、間食のたびに虫歯菌が酸を出し、歯を溶かします。唾液によって溶けた歯は戻りますが、間食が多い人や、飴や糖分の入った飲み物を常に口にしている方は歯が溶け続け、虫歯になってしまいます。健康的な食生活を送れば虫歯は予防できます。

3-1-6.歯磨きできないときの簡単キシリトール

仕事や学校の昼休みに歯磨きをすることってなかなか大変ですよね。もちろんしたほうが虫歯予防にはいいのですが。どうしてもできないときはキシリトールガムを一粒かんでください。虫歯の発生や進行を抑える効果があります。詳しくは「キシリトールの虫歯予防効果/100%で効果絶大」を参考にしてください。

3-1-7.最新:予防プロバイオティクス

プロバイオティクス(善玉菌)がお口の中の悪玉菌である虫歯菌のすみかをうばっていく方法です。歯磨きをして虫歯菌が減った後に、ゆっくりタブレットを舐めるのが効果的です。歯科医院でも市販でもバイオガイヤプロデンティスという商品が購入可能です。

3-2.歯医者で行う虫歯予防

3-2-1.プロに教わるブラッシング方法

自己流で行うと、必ず変な癖がついてしまいます。ブラッシングも一度しっかりプロの歯科衛生士に教わってみてはいかがでしょうか。お口の中は年齢によっても、歯茎が下がったり、ブリッジが入ったなどで変化します。自分に合ったより効率のいい磨き方を教えてくれるはずです。詳しくは「虫歯や歯周病を徹底的に防ぐ「歯磨き力」をつけるためには!!」を参考にしてください。

3-2-2.自分で磨けない部分を磨いてもらうクリーニング

歯ブラシやデンタルフロスで汚れが取れるのは80%までと言われています。残り20%は定期的にプロの歯科衛生士に汚れを取ってもらいましょう。100%を目指して頑張りすぎたり、歯茎に傷をつけてしまうよりも、磨けていないところをプロに任せて、磨き方のアドバイスをもらったほうが楽にブラッシングができるはずです。詳しくは「歯医者で行うクリーニングの6つの疑問とセルフクリーニングの4つの手順」を参考にしてください。

3-2-3.歯を強くするフッ素塗布

フッ素塗布は初期虫歯を治す、歯を強くする、虫歯菌の活動を抑える3つの効果がある虫歯予防には最も優れたものです。詳しくは「フッ素塗布が虫歯を予防する効果と自宅でできるフッ素の使い方」を参考にして下さい。

3-2-4.虫歯菌の住処をなくすシーラント

乳歯や生えたての永久歯、特に6歳臼歯は溝が深く、生えている途中で虫歯になってしまうことが多い歯です。シーラントは虫歯菌の繁殖しやすい深い溝をコーティングして住みかをなくして虫歯を予防する方法です。

3-2-5.虫歯菌の数を知る細菌検査

虫歯の原因であるミュータンス菌の割合は減らすことができません。この菌は主に親から感染することが多い菌です。ミュータンス菌の数が多ければ親子で虫歯予防に取り組んでみてはいかがでしょうか。

3-2-6.最新:トータルで虫歯を予防する唾液検査

虫歯予防で最も効果的な方法は自分を知ることです。唾液の量と力とともに虫歯菌の数、食事の頻度、虫歯の経験、汚れのつき具合を分析し、虫歯になる確率を出し、自分の虫歯のなりやすさがわかります。科学的根拠に基づいて虫歯予防を行うことによって効率的な虫歯予防ができます。

3-2-7.最新:虫歯菌をお薬で殺す3DS

image (9)マウスピースを使って薬を隅々まで浸透させる方法です。歯磨きの後、マウスピースに虫歯菌を殺菌する薬や、歯のミネラルを補給する薬を入れることによって、唾液に洗い流されないため、長時間薬をお口の中に置くことができるので、虫歯になりやすい人に効果的です。

3-2-8.虫歯になる前に親知らずを抜く

斜めや横向きに生えている親知らずは、食べ物が詰まりやすく、歯磨きが難しいこともあり、虫歯になりやすい歯です。そのため親知らずだけでなく手前の歯も虫歯になりやすくなります。早めに抜歯をして磨きやすい環境を作ってあげることが大切です。

 3-2-9.虫歯菌がつきにくいセラミックを入れる

大人の多くの虫歯はやり直しの虫歯治療です。金属やプラスチックは虫歯菌が付きやすい材料のため定期的にやり直しが必要です。セラミックは劣化も少なく、汚れも付きにくい材料なのでやり直しの治療を防ぐことができます。

 3-2-10.磨きやすい歯並びのために矯正治療をする

歯に凸凹があると汚れがたまりやすくなり虫歯になります。歯並びを治すことによってブラッシングがしやすい環境を作ります。また、歯並びが悪いところは自浄作用や唾液の流れも悪くなり虫歯のリスクが上がります。

4.虫歯はどうしてできてしまうの

カリオグラム4-1.歯を磨かないとプラークが歯を溶かす酸を出して虫歯になる

歯の表面はプラークでおおわれており、この中に虫歯菌が住んでいます。虫歯菌は食べたり飲んだりしたものの中に含まれる、炭水化物や糖を利用して歯を溶かす酸を作ります。歯磨きをせずにいるとプラークが成熟し、悪い菌が増殖して歯を溶かす酸を増やして虫歯を作ります。

4-2.間食が多い人は脱灰時間が長くなり虫歯になる

虫歯菌の出す酸によって歯の表面が溶けていくことを脱灰と言います。脱灰は歯に含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出していきます。飴などをなめ続けると脱灰する時間が長くなります。また間食が多いと脱灰する回数が多くなり、これが続くと歯に穴が開いてしまいます。

4-3.唾液の力が弱い人は再石灰化が遅れるため虫歯になる

脱灰によって溶けた歯の表面を、唾液の働きによって唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯の表面に沈着します。この働きを再石灰化と言います。歯は常に脱灰と再石灰化を繰り返しています。このバランスが崩れた時に虫歯になります。

4-4.唾液の量が少ない人は再石灰化が遅れるため虫歯になる

ドライマウスや高血圧などの薬を飲み始めると唾液の量が減り虫歯になりやすくなります。唾液は再石灰化に欠かせないものです。量が減ってしまうと再石灰化に時間がかかり、虫歯になってしまいます。

4-5.ミュータンス菌が多い人は強い酸を出すため虫歯になる

ミュータンス菌は食べ物に含まれる糖や炭水化物を分解して強い酸を出したり、歯にべたべたと付着する粘液を出してどんどん増えていきます。ミュータンス菌の量が多い人は作り出される酸も多いため、虫歯の危険度が高いといえます。3歳までにミュータンス菌が子どもに移ると虫歯になりやすいお口になってしまいます。

4-6.詰め物が多い人はラクトバチラス菌が多いため虫歯になる

ラクトバチラス菌は虫歯を進行させる菌で、金属の詰め物や被せものの周辺に生息する細菌です。住み着くと食べ物に含まれる糖や炭水化物を分解して強い酸を出します。糖濃度の高い食べ物(飴やジュースなど)の飲食回数が多かったり、口の中が不潔だったりするとどんどん増えていきます。

4-7.歯磨き粉を使わない人はフッ素で歯を硬くできないため虫歯になる

脱灰により歯から唾液中に溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンは再石灰化により再び歯に戻されます。この時フッ素があると脱灰を抑え、再石灰化を促進する働きがより強まります。また、歯を強くする働きも持っています。

5.虫歯を放置するとどのように進んでいくのか

5-1.C1:初期のむし歯

0167001002エナメル質や象牙質の表面が白かったり茶色く変色してきます。症状はほとんどありませんが虫歯は見た目より大きく深く進行しています。お口の中の環境を整え、フッ素で治療をしていきます。

5-2.C 2:中等度の虫歯

0167001003象牙質の大部分まで進行しています。冷たいものがしみたり、甘いものを食べると痛みを感じたりします。できるだけ神経や歯を残すように治療していきます。

 

5-3.C3:神経まで進行した虫歯

0167001004虫歯が進行して神経まで達すると痛みが強くなります。ここまで進行してしまうと神経を取る必要があります。神経まで細菌が入ってしまうと歯の激痛や頭痛などが出始めます。神経を取った後は歯が割れないように、土台を立てかぶせる処置が必要になります。

5-4.根尖病巣:虫歯菌が感染し根の先に膿がたまる

虫歯菌が神経に感染すると痛みが出て、その後神経は死んでしまい、痛みは一旦引きます。神経の空洞では虫歯菌が増え、根の先に漏れ出し膿の袋を作ります。この膿は骨にはいって歯ぐきが腫れたり、鼻のほうに入って上顎洞炎(蓄膿症)になったりします。根の中から膿を出して消毒します。詳しくは「歯の神経の治療はなぜ何回もかかるのか?実は90%が3回以内に終わる」を参考にしてください。

5-5.C 4:根しか残っていない虫歯

イラスト根の中のほうまで虫歯が進行している場合は抜歯しなければならないこともあれば、根だけでもしっかり残っていれば土台を立て、かぶせものができる場合もあります。早めにレントゲンで確認する必要があります。

5-6.上顎洞炎(副鼻腔炎・蓄膿症)

上顎の根の先から鼻につながる空洞に虫歯菌が入ると上顎洞に膿がたまります。口臭や頭痛、目の下の痛みが出ることあり、場合によっては顔が大きく腫れることもあります。詳しくは「虫歯じゃないのに歯が痛い上顎洞炎で起こる8つの症状と最適な治療法」を参考にしてください。

5-7.骨髄炎

根の先から入った虫歯菌が骨の中に感染し、痛みや発熱が出ることもあります。入院して抗生物質の点滴が必要な場合もあります。

5-8.かみ合わせが崩れる

歯の噛む部分がなくなってくると、周りの歯が動いたり、倒れたりしてきて、かみ合わせが崩れ、体のバランスも悪くなることがあります。

6.どんな場所が虫歯になりやすいのか

6-1.90%の虫歯は歯と歯の間からできる

歯と歯の間は歯ブラシでは汚れが取れない場所です。デンタルフロスの習慣がない人はいつも歯の間だけ汚れが残ってしまうので虫歯が進行していきます。

6-2.子供の時は噛む面も虫歯になる

乳歯や生えたての永久歯は噛む面の溝が深くプラークのすみかになり虫歯になります。大人になると歯がすり減り溝が浅くなるため虫歯になりにくくなります。

6-3.歯茎が下がると虫歯になる

000amera_20130806115109歯の根の部分はエナメル質よりやわらかい象牙質で表面がざらざらしており、プラークが付きやすい部分なので、歯ぐきが下がってくると虫歯になりやすくなります。

6-4.大人の虫歯は金属と歯の間からなる

金属は錆びやすく、虫歯菌が付きやすい材料です。古い金属と歯のすき間から虫歯が広がりやすく、気づかなければ神経まで広がってしまうこともあります。

6-5.親知らずやその周りは要注意

親知らずは横や斜めに向いていることが多く、歯ブラシが届かないことが多い場所です。ほとんどの場合、親知らずと親知らずの前の歯が虫歯になります。

7.虫歯の痛み

7-1.冷たいものや甘いものがしみるとき

虫歯が表面のエナメル質から象牙質に入ってくると、象牙質には神経とつながる管が走っているため、冷たいものや甘いものなどの刺激で痛みを感じます。この時点ではまだ一時的な痛みですぐに痛みは引きます。治療も神経を残せる可能性が高いです。

7-2.温かいものがしみるとき

虫歯が象牙質の深いところまで入ってくると温かいものがしみるようになります。虫歯菌が神経に近いか、神経まで達しています。神経を残せるかぎりぎりのところです。できるだけ早めに治療し、神経を残すような治療をしてみます。

7-3.歯に激痛があるとき

虫歯が神経まで達し、歯の中で神経が腫れて膨れ上がると歯に激痛がでます。神経を取る処置が必要ですが、歯の中で血液があふれかえっているため麻酔が効きにくく、治療にも痛みを伴います。詳しくは「歯が痛い、我慢できないときの応急処置と痛みの原因」を参考にしてください。

7-4.夜寝ているときにズキズキするとき

虫歯が神経の一部を腐らせてしまうと、部分的に神経が残っているため体が温まった時に痛みを感じます。虫歯菌が根の先から出てしまう前に根の消毒をする必要があります。

7-5.噛んだ時にいたいとき

虫歯菌が歯の周りの膜(歯根膜)まで入ると噛んだ時に痛みが出ます。この膜は噛んだ時に堅い、柔らかいなどを判別する膜で、この膜に痛みが出始めると根の治療をしても痛みが取れるのに時間がかかります。

7-6.歯茎が痛いとき

根の先の骨の中に虫歯菌が入ると、骨の中に膿を貯めて、大きく歯ぐきが腫れ、痛みがでます。歯茎を切って膿を出す必要があります。また、自然に破れることもあり、何度も腫れを繰り返します。

7-7.頭痛があるとき

上顎の根の先から鼻につながる空洞に虫歯菌が入ると上顎洞(副鼻腔)に膿をためて(蓄膿症)頭痛がします。鼻の病気から同じ症状が出るときもあるので診断が必要です。

8.治療後の痛み

8-1.虫歯治療の後にしみる痛み

虫歯の治療をした後にしみが続くことがあります。神経が過敏になっているためです。ほとんどの場合2,3日で落ち着いてきます。場合によっては長く続くこともありますが、強い痛みでなければ神経の処置はしないようにします。私も治療をしてもらって2年しみが続きましたが、現在は問題なく経過しています。

8-2.神経を残す治療をした後の痛み

神経をギリギリで残す治療をすると、その後に痛みが出る場合があります。これは神経の一部に細菌が入ってしまっているからです。一時的な痛みであれ鎮痛剤をのんで様子をみます。痛みが続くようであれば、残念ながら神経を取ります。

8-3.神経を取った後の痛み

神経を取った後の強い痛みが出てしまうことがあります。この場合は鎮痛剤を飲んでもらいます。4,5日で治ることが多いのですが、人によっては治療の度に痛みが出てしまう方もいます。何度も根の中をいじってしまうとかえって痛みが続きますので、根の中がキレイであれば薬を詰めてもらい様子を見ます。半年から一年くらい噛んだ時の痛みや、違和感が残る方がいます。

8-4.被せものをした後の痛み

被せものをした後に、かむと痛いと感じることがあります。これは今まで強く噛めなかったために周りの骨が緩んできているためです。噛む力を与えていくと周りの歯になじんで徐々に痛みはなくなってきます。ただし、歯にひびが入っていたり、割れていたりすると痛みが続くため抜歯をしなければいけない場合もあります。

9.虫歯の応急処置

9-1.急に痛みが出たとき

激痛があり歯医者に行けない場合は市販の痛みどめをのみ、痛い部分を冷水や氷で冷やすと痛みが一時的に引きます。ただし、痛みが一時的に引いてもまた繰り返すか、虫歯がよりひどくなるので、早めに歯医者で診てもらいましょう。詳しくは「歯が痛い、我慢できないときの応急処置と痛みの原因」を参考にしてください。

9-2.急に穴が開いてしまったとき

食事の後、物が詰まらないように歯ブラシやフロスできれいにしておきます。痛みがなくても虫歯は進行しますので歯医者で治療をしてもらいましょう。

9-3.詰め物が取れてしまったとき

取れた詰め物は戻さず、容器に入れ歯医者に持っていきます。決して自分で接着剤などで付けないでください。詳しくは「歯の詰め物が取れた時、歯医者に行くまでにやってはいけない3つの事」を参考にしてください。

 まとめ

現在、虫歯は90%の確率で予防できます。歯は削れば削るほど悪くなりますので、生涯自分の歯で食べたい方は是非、歯を削らない予防歯科を実践してみて下さい。

 

おかざき歯科クリニックの虫歯治療の特徴

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