インプラント治療を行う前に知っておきたい6つのデメリット

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

インプラントを考えているがなかなか踏み切れない方も多いのではないでしょうか。インプラントとは歯を失ってしまった部分に人工の歯根を入れることです。しかし、実はインプラント治療は全ての方に100%の成功率で行えるものではありません。体の問題で出来ない方やインプラントを再度入れ直さなくてはいけないこともあります。今回はインプラント治療のデメリットについてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.インプラント治療の6つのデメリット

1−1.外科処置が必要

インプラントは骨の中に人工歯根(インプラント)を埋め込む治療です。部分麻酔を使用した外科処置が必要です。場合によっては腫れや痛み、内出血などが起こることがあります。また、手術の時、大きな神経や血管を傷つけてしまうと出血が止まらなかったり、麻痺が残ってしまうことがあります。

対処法

腫れや痛みを軽減するためにサージカルガイドというものを使います。サージカルガイドはインプラントの治療前にCT上でインプラントの位置や神経、血管を確認して、それを写し込んだガイドを作ります。サージカルガイドを使用することによって切開や縫合、出血をほとんどなくすことができます。

1−2.全てのインプラントが骨と付くわけではない

shutterstock_45816343インプラントは骨の中に入れた後、インプラントと骨が付いた状態になり噛むことができます。しかし、稀にインプラントが骨と付かずに動いてしまうことがあります。特に悪い状態の歯を長期間そのままにしておくと抜歯をしても歯の周りの骨が元の状態に戻りにくく、インプラントを入れても歯とつかないことがあります。

対処法

周りの骨が大きく溶けてしまうような歯は早期に抜歯をしたほうがいいです。インプラント治療をする際は人工の骨や自分の骨を移植し、骨を作ってからインプラントを行うようにします。詳しくは「インプラントの失敗と安全ガイド」を参考にしてください。

1−3.重度の糖尿病や骨粗鬆症の方は出来ない

インプラント治療は全ての方にできる治療ではありません。重度の糖尿病や骨粗鬆症の方はインプラント治療をしてもインプラントと骨が付かなかったり、治療後に歯茎や骨が治りにくかったりします。

対処法

かかりつけの医師と相談の上、インプラント治療が可能かどうかの判断をします。糖尿病がコントロールされHbA1cの値が外科的な処置に耐えられる値まで下がっているか。骨粗鬆症の薬を止めても大丈夫な骨の固さなのかなど検討した上で治療を行う判断をします。

1−4.メンテナンスしないと歯周病になる

インプラントはメンテナンスを怠ってしまうと歯周病で抜けてきてしまうことがあります。インプラントも歯と同じように歯石が付きます。インプラントは歯よりも防御する力が弱いため、インプラントの周りに細菌が残っていると、歯茎が腫れたり、膿が出たり、揺れてきたりすることがあります。

対処法

自分で行うことはインプラントの周りの汚れが残らないような磨き方を習慣にすることです。また、歯石や汚れが残ってしまう部分は定期的に歯医者でクリーニングを行い、インプラントを歯周病から守る必要があります。詳しくは「インプラントの寿命を半永久的にするための7つの秘訣」を参考にしてください。

1−5.時間がかかる

インプラントは治療をしてすぐに被せ物が入るものではありません。CT検査や噛み合わせの確認、インプラントが骨と付くのを待つ期間など最低3ヶ月程度はかかります。

対処法

見た目や噛み合わせを早期に改善するために仮歯を使います。インプラントを入れて同日に仮歯が入れば、歯がない期間を短くすることができます。最終的なものは何十年も使っていくものなので噛み合わせや歯茎が安定してから作り直します。詳しくは「知っておきたいインプラントの治療期間/見た目をすぐに改善する方法」を参考にしてください。

1−6.保険診療ではできない

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インプラント治療は一部の特殊な場合を除いては保険診療で行うことはできません。自費診療となり30万円から50万円程度かかります。

対処法

歯の一本の価値は人それぞれ違います。以前の裁判では歯の一本の価値は100万円程度という判例があります。保険のブリッジの平均耐用年数は7年です。7年後新たにブリッジができないことになれば今度は3本の歯を失ってしまうこともあります。詳しくは「インプラント治療が3割引?/医療費控除はふるさと納税より絶対お得」を参考にしてください。

2.インプラント治療のメリット

インプラント治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。

2−1.周りの歯を削らない

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歯を失った部分をブリッジ治療で行うと周りの歯を削る必要があります。歯は一度削ってしまうとやり直し続けなければいけません。インプラント治療を行うことによって残っている歯を削らず、綺麗な状態で維持することができます。

2−2.周りの歯の負担を軽減できる

歯を失った部分に入れ歯やブリッチ治療を行うと、残っている歯に大きな負担がかかり寿命が短くなってしまいます。インプラント治療をすることによって残っている歯の負担を軽減し、周りの歯が揺れてきたり、割れてしまうのを防ぐことができます。

2−3.シンプルな治療ができる

ブラッジや入れ歯の場合、土台にしている歯が虫歯や歯周病になってしまうと全てをやり直す必要があります。3つ繋がっているブリッジだと、3つの被せ物を全て外してやり直さなくてはいけません。インプラントの場合はそれぞれ独立しているものが多いので、悪くなった部分だけを治療すれば済みます。

3.インプラント治療の腫れや痛みを少なくする方法

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ガイデッドサージェリーとはインプラントの内視鏡手術と考えてくだい。以前の外科手術は大きく切開し、悪い部分を処置し、皮膚を縫い、その後回復するのに何日もかかりました。内視鏡手術によって傷口も小さくてすみ、退院も以前より格段に早くなっています。

インプラントも同じようにCTで診断したインプラントの位置を、マウスピースのようなもので正確に歯茎や骨に穴を空ける方法です。歯茎を切開したり、縫ったりしないため治療後の出血はほとんどありません。また、必要最小限の傷口のため腫れや痛みも少なく、翌日から普通の生活を送ることができます。詳しくは「痛くないインプラント治療と痛みの比較」を参考にしてください。

4.おすすめクリニック

4−1.横浜のおかざき歯科クリニック

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

4−2.新百合ヶ丘のアコルデ歯科医院

【ホームページ】 https://www.acorde-dental.com/wisdom/
電話番号 044-952-1555
住所 神奈川県麻生区上麻生1-20-1小田急新百合ヶ丘駅ビル5F 新百合ヶ丘駅から徒歩1分
【医療理念】 正確な判断と確実な治療を患者様に提供すること
【治療で心がけていること】とにかく患者様のお話を聞くこと、患者様とのコミュニケーションを大切にすること
【院長】永瀬 哲弥(ながせ てつや)
【略歴】1988年3月 城西歯科大学 卒業(現 明海大学歯学部)
       4月  医療法人社団 共友会
    1990年7月 アコルデ歯科医院開院
【資格】 日本歯科大学臨床研修指導医

まとめ

イプラント治療は歯を守る上でとても有用な治療法です。もちろん、メリット、デメリットがあります。しかし、現代は治療法を自分で判断し、決めなくてはいけません。何も知らずに歯を削られるのではなく、インプラント治療も一つの治療法と考えた上で、治療法を決めてはいかがでしょうか。

おかざき歯科クリニックのインプラントの特徴

インプラント

インプラント治療をしたいと思っているけど、どんな治療をされるのか、どのくらい費用がかかるのか不安に思っている方も多いと思います。


おかざき歯科クリニックでは、安全第一の治療はもちろんのこと、患者様が納得するまで、どこよりも丁寧にお話をお聞きして、どこよりも丁寧にご説明を致します。


患者様がしっかりと納得された上で初めて治療を開始致します。



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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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