歯がしみる!虫歯や知覚過敏だけじゃない10の原因と治療法

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

冷たい水や歯磨きの時、歯がしみる経験をした方も多いのではないでしょうか。歯がしみる原因の多くは知覚過敏です。知覚過敏は歯の神経が刺激によって過剰に反応してしまう事です。しかし、実は歯がしみるには知覚過敏だけではなく、多くの原因があるのです。そのままにしておけば急に激痛に襲われる場合もあります。今回は歯がしみる10の原因と治療法をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

1.歯がしみる10の原因と治療法

1−1.知覚過敏は冷たいものが一瞬しみる

知覚過敏(象牙質知覚過敏)は歯茎が下がり、歯の神経に近い歯の根元が出ることによって、歯の神経が過敏に反応することです。歯の根元は歯の頭の部分より弱く、歯の神経が繋がっています。通常は歯茎が下がってくると歯の神経の穴は自然に埋まって、刺激が強く伝わらないようになります。しかし、歯の神経の穴がなんらかの原因で埋まらない場合は知覚過敏となり、冷たいものがしみるようになります。

治療法

知覚過敏の症状が軽い場合にはシュミテクトなど知覚過敏用の歯磨き粉を使います。2週間程度使ってみて症状が改善しなければ、歯医者で知覚過敏用の薬を塗ります。詳しくは「知覚過敏/自宅でできる5つの改善法と歯医者で行う8つの治療法」を参考にしてください。

1−2.虫歯は熱いものや甘いものもしみる

虫歯で歯が溶かされ神経に近くなってくると、歯がしみてきます。虫歯菌が神経の細い管を通って、太い管まで入り込むと神経が敏感となり、冷たいものや熱いもの、甘いものにもしみることがあります。詳しくは「痛みはないが絶対放置してはいけない危険な5つの虫歯と治療」を参考にしてください。

治療法

浅い虫歯の時はほとんど症状はありません。しみる症状が出ている時は虫歯が深くなっている時です。早期に虫歯の治療をし、歯の神経を取らなくてはいけなくなる前に神経を保護する薬を詰めます。

1−3.歯ぎしりは歯の根元が削れる

歯ぎしりや歯のくいしばりが強い方は歯の表面が削れたり、歯の根元が削れて歯がしみることがあります。歯の根元に歯ぎしりで応力が集中し、歯の根元の部分が砕け、楔(くさび)のように削れてきます。昔は歯の磨きすぎで削れていると思われていました。楔のように削れた根元は歯の神経に近くなり、歯がしみるようになります。詳しくは「歯ぎしりによって起こる怖い出来事/マウスピースがあなたの歯を守ってくれる」を参考にしてください。

治療法

歯ぎしりによって歯の削れを防止するために、夜間にマウスピースを使用します。歯の根元にはプラスチックで詰めて歯の神経を保護します。

歯の神経が再生しないようであれば神経を抜く処置をします。歯のしみがなくなっても、歯の神経が再生したことによってしみが消えたのか、神経が自然に死んでしまってしみが消えたのか確認する必要があります。詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたかった7つのことと最新治療法」を参考にしてください。

 1−10.歯周病が進行するとしみが強くなる

歯周病によって歯の周りの骨が溶け、歯茎が下がってくると、歯が強くしみるようになります。歯周病が進行すると歯の根の先から歯周病菌が入り込み、歯の神経が死んでしまうことがあります。

治療法

軽度の歯周病であれば歯の表面の歯垢や歯石を取り、歯の表面をきれいにしておくと、唾液の中の成分で自然に回復します。また、知覚過敏の治療を行うこともあります。重度に進行していると歯の神経を抜く必要があります。詳しくは「歯周病の症状/そのままではいけない歯茎の出血と13の症状」を参考にしてください。

2.歯がしみる原因の検査法

2−1.レントゲンで歯と歯の間の虫歯を確認する

虫歯の90%は歯と歯の間から進行します。見た目ではわからない虫歯や虫歯と神経までの距離を確認します。虫歯がなければ知覚過敏や歯の破折など違う原因を調べていきます。

2−2.電気で歯の神経のダメージを確認する

歯の神経に電気を流し、歯の神経のダメージがどれくらい進んでいるか確認していきます。健康な歯としみる歯の反応の違いによって診断します。歯の神経が完全に死んでしまった場合は歯の神経の反応がなくなります。その場合は歯の根の治療を行います。

2−3.歯周ポケットの深さを確認する

歯周病が進行すると歯のしみが強くなるため、歯の周りの歯周ポケットの検査をします。歯の周りの骨は痛みや症状がなく溶けて、歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットがある方は定期的にポケット内の細菌を取り除く必要があります。

2−4.歯を削り、亀裂の部分を確認する

歯を少しづつ削り、亀裂がどこまで進んでいるか確認します。歯の神経は部分的に死んでいる場合や全体的に死んでしまっている場合もあるので確認しながら歯を削っていき、できるだけ歯の神経を残すように進めていきます。

まとめ

歯がしみる原因の多くは知覚過敏です。しかし、そのほかにも歯がしみる原因は多くあります。歯医者でも歯の破折などは通常では発見できないことも多いのです。正しい検査と経過観察で原因を導き出していきます。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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