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歯ぎしり用マウスピースの7つの効果と値段/市販品の危険性

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 歯ぎしり用マウスピースを歯医者で勧められている方も多いのではないでしょうか。歯ぎしり用マウスピースは主に寝ている間に歯ぎしりによる歯へのダメージを減らすためのマウスピースです。しかし、実は歯ぎしり用マウスピースには歯ぎしりだけでなく、多くの効果があるのです。例えば知覚過敏で悩んでいる人や詰め物などが取れやすい人にも効果があるのです。今回は歯ぎしり用マウスピースの7つの効果と値段、市販のマウスピースを使ってはいけない理由についてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.歯ぎしりとは

無意識のうちに上下の歯を合わせ強い力がかかることです。歯ぎしりは横に歯を動かすグラインディング、歯をくいしばるクレンチング、歯をカチカチ合わせるタッピングがあります。音が出やすいグラインディングなどは自分や家族が気づきやすいのですが、音が出ないクレンチングは自覚症状がほとんどない場合が多いです。

意識がある時、歯が合わさる時間は1日20分程度と言われています。また、自分を守るための反射があるため強い力で噛みこむことはワザとでなければありません。しかし、無意識の時、特に寝ている時には反射が働かないため、歯ぎしりで強い力が何時間も歯や顎に加わるため、自分の歯が壊れていきます。

2.歯ぎしり用マウスピースの7つの効果

2−1.歯がしみる/知覚過敏の治療に効果的

歯がしみる知覚過敏の原因は、歯ぎしりにより歯の根元が砕け楔(くさび)のように削れてしまうことです。マウスピースを使うことによって歯の根元にかかる応力を分散し、歯の削れを防ぎ、知覚過敏を改善する効果があります。詳しくは「知覚過敏/自宅でできる5つの改善法と歯医者で行う8つの治療法」を参考にしてください。

2−2.噛んだ時の痛み/歯根膜炎に効果的

歯ぎしりによって歯が揺さぶられると、噛んだ時に痛みを感じることがあります。これは歯の根の周りにある歯根膜(しこんまく)が炎症を起こしてしまう歯根膜炎が原因です。マウスピースによって歯根膜を安静にして、噛んだ時の痛みを少なくする効果があります。詳しくは「噛むと痛い歯根膜炎は歯の異常のサイン」を参考にしてください。

2−3.顎の痛み/顎関節症に効果的

 顎の関節は、頭の骨と顎の骨の間に関節円板(かんせつえんばん)という軟骨でできたクッションがあります。歯ぎしりが強いと関節円板がダメージを受け、顎が痛くなります。マウスピースを使うことによって顎の関節に加わる力を和らげ、顎の痛みを軽減する効果があります。

2−4.歯の削れ/咬耗(こうもう)に効果的

歯ぎしりは上下の歯をすり合わせることによって、歯が磨り減り(咬耗)が起こり、歯が短くなったり、場合によっては歯の神経が出てきてしまうことがあるのです。マウスピースを使うことによって咬耗を防ぎ、歯を咬耗から守ることができます。

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2−5.セラミックの破折に効果的

歯ぎしりが強い人は、セラミック治療の後に欠けたり割れたりしてしまう方がいます。セラミック治療は体にとってはアレルギーもなくとても有用な治療ですが、歯ぎしりのような強い力が長時間かかり続けると欠けたり、割れたりすることがあります。マウスピースを使うことによってセラミックやセラミック治療をした歯を守る効果があります。詳しくは「欠けないセラミック!ジルコニアのメリット・デメリット」を参考にしてください。

2−6.歯が割れる/歯牙破折に効果的

虫歯でもないのに急に歯が痛くなったり、歯茎が腫れたりするのは歯が割れてしまった可能性があります。歯ぎしりが強い方は歯に強い力が加わり続け、割れてしまうことがあるのです。マウスピースは歯ぎしりで歯に加わる力を分散し、歯が割れるのを防ぐ効果があります。詳しくは「歯が割れた!歯根破折の原因と治療法」を参考にしてください。

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2−7.歯が揺れる/歯周病に効果的

歯ぎしりによって歯に力が加わると歯が揺さぶられ、歯と歯を支えている骨の間に隙間ができます。その隙間に歯周病菌が感染すると歯周病が急激に進行します。マウスピースは歯茎に加わる力を分散して、歯周病の悪化を防ぐ効果があります。 詳しくは「30代以上の方必見!歯周病に負けない5つの知識と3つの治療法」を参考にしてください。

3.歯ぎしり用マウスピースの作製法と使用法

3−1.歯医者で上顎の歯型を取る

歯医者で上顎の型を取ります。虫歯や歯周病が進行している場合は先にその治療をします。虫歯などの治療前だと、治療後にマウスピースが合わなくなる場合があります。また、上顎にマウスピースが入ると気持ち悪くなってしまう方は下の歯に合わせたマウスピースを作ることもあります。

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3−2.1、2週間後マウスピースが出来上がる

出来上がったマウスピースを口の中に合わせます。はじめは歯が押される感じや違和感があります。違和感が強い方は日中1、2時間マウスピースをはめて、徐々になれるようにしてください。

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3−3.基本的に夜寝てる間使用する

日中は自分で噛みしめないように意識してください。無意識下の夜間にマウスピースは使用します。日中も自分で食いしばりをコントロールできない方は日中も使用してください。また、マウスピースを使用する前は必ず、歯を丁寧に磨いてください。

3−4.朝起きたらマウスピースを外す

朝起きたらマウスピースを外してください。外した後は1時間程度歯が浮くような感じがすることがありますが、徐々に治ってきます。外している間はマウスピースを必ずケースに入れ、なくさないようにしてください。

3−5.食器用の中性洗剤で洗う

マウスピース使用後は中性洗剤等で洗ってください。研磨剤が含まれている歯磨き粉で磨いてしまうとマウスピースに傷がつき、汚れや変色の原因になります。

4.歯医者で作るマウスピースの値段

4−1.保険診療3割負担の方は5千円程度

保険診療内で歯ぎしり用マウスピースを作ると、3割負担の方で5千円程度の値段です。その他に初再診料や検査料、型取りの費用などがかかります。また、半年間は新たなマウスピースを作ることはできません。

4−2.自費診療の場合は1万円〜3万円程度

保険外で歯ぎしり用マウスピースを作る場合の値段は1万円〜3万円程度です。自費診療は個々の歯医者によって値段が異なりますので、かかりつけの歯医者で確認してください。

5.市販のマウスピースの危険性

市販のマウスピースは既成のマウスピースを熱湯などで柔らかくして、自分の歯型に合わせ固めるものです。マウスピースがしっかり歯型に合っていないと歯並びが悪くなってしまう場合があります。歯が動いてしまい歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうと、元の状態に戻すには何十万円もかけて、歯列矯正をする必要があります。そのため市販のマウスピースは使わないようにしてください。

まとめ

意外と知られていないのが知覚過敏の原因が歯ぎしりであることです。歯がしみるので歯医者に行ったらマウスピースを作らされたこともある方もいるのではないでしょうか。実は正しい治療法なのです。マウスピースは歯も削らず、自分で取り外せ、多くの効果がある治療法です。

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