親知らずの腫れは3日間がピーク!抜歯する前に知っておくべき5つのこと

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

あなたは親知らずを抜歯したいが、友達から「抜歯すると腫れる」と聞いて心配になっているのではないでしょうか。抜歯をしたいが学校や仕事を休まなくてはいけないのか、いつまで腫れが続くのか親知らずを抜く前に知っておきたいですよね。

親知らずの腫れは下の歯の横向きの親知らずを抜歯する場合に起こります。横向きの親知らずは歯茎や骨に覆われているので、歯茎を切ったり、周りの骨を削ったりして抜く必要があります。その際、体が傷を治す炎症反応として腫れが起こるのです。

多くの場合、親知らず抜歯の腫れは初めの3日がピークで、1週間程度で徐々に回復していきます。親知らずの腫れのことを知っていれば抜歯の予定も立てやすいと思います。

今回は親知らずの腫れについて抜歯前に知っておきたいことについてお伝えします。

目次

1.親知らずの腫れについて抜歯する前に知っておくべき5つのこと

親知らず抜歯後に腫れた場合のグラフです。縦線は腫れの状態です。横線は腫れが改善するまでの日数です。

1−1.親知らず抜歯後の腫れは3日間がピーク

親知らず抜歯後の腫れのピークは3日間です。4 日目から腫れは徐々に引いていき、1週間くらいで改善してきます。抜歯予定の3日後くらいまでは通常の生活を送っても構いませんが、腫れが気になる方はマスクなどで対応した方がいいでしょう。また、1週間ぐらいは発表や旅行など大きなイベントは入れない方が賢明です。

1−2.腫れは膨らむ程度から顔が変形するぐらいまで腫れることもある

親知らず抜歯後の腫れ方はアゴのエラあたりがポコっと膨らむ方や、頬や目の下あたりまで大きく腫れ、口が開けにくくなる方もいます。大きく腫れてしまった場合には食事もとりにくくなりますので、高カロリーゼリーなどで水分と栄養を確保してください。腫れ方は人によって違います。右の親知らずを抜くときは腫れたけど、左のときは腫れなかったなど体調などによっても変わります。

1−3.腫れが大きくなると痛みも強く出る

一般には腫れが強くなると痛みも強くなります。痛みは鎮痛剤でコントロールします。抜歯直後は麻酔が切れて一番痛みが出やすい時なので、早めに痛み止めをのんでおきます。ただし、腫れなくても痛みだけ出る方もいますので、痛み止めは必ずもらっておきます。

1−4.腫れるのは下の横向き親知らずの抜歯の時

親知らずの抜歯で全てが腫れるわけではありません。腫れるのは下の歯の横向きの親知らず抜歯の時です。上の親知らずや真っ直ぐ生えている親知らずは通常、10分程度で抜歯が終わってしまい、ほとんど腫れることはないので安心してください。

1−5.腫れる人は20〜30%程度

下の横向き親知らずの抜歯でも腫れるのは20〜30%で、全ての人が腫れるわけではありません。できるだけ腫れないようにするために事前の準備や抜歯後の注意を守るようにしてください。

2.親知らず抜歯時に腫れはなぜ起こるのか

親知らずを抜歯するときの歯茎を切開したり、骨を削ったりすることは体に傷をつけている状態です。体はこのような異常が起こると発赤(赤くなること)、熱感(熱くなること)、腫脹(腫れること)、疼痛(痛むこと)が起こります。これを炎症反応といいます。

腫れは傷を治したり、血を止めるために白血球や血小板が毛細血管に集まり、それらの細胞が傷の周りに流れ出ることによって起こります。

抜歯後に軽く冷やすといいのは炎症反応が強すぎると痛みや腫れも強くなってしまうからです。抜歯直後から24時間程度は濡れタオル程度で軽く冷やすと過敏な炎症反応を抑えることができます。

しかし、冷やしすぎや24時間を超えると治すための血流が減ってしまうので注意してください。

3.親知らず抜歯前に腫れないようにするための3つの準備

3−1.口の中をきれいな状態にしておく

親知らずの抜歯の時には口の中の細菌が感染します。この感染が腫れの原因となることがあります。口の中が歯垢や歯石だらけだと唾液を介して抜歯した部分に多くの細菌が入り込み腫れの原因になります。抜歯前に歯医者でクリーニングをしておき、口の中の細菌を少なくしておきます。

3−2.体力を改善しておく

親知らず抜歯では多少なりとも細菌感染を起こします。体の抵抗力が高ければ問題はないのですが、疲れが溜まっていたり、寝不足が続いたり体の抵抗力が下がっているときに抜歯をすると腫れやすくなります。そのため、体が元気な時に抜歯した方がいいのです。

3−3.親知らずの腫れを引かせておく

親知らずが腫れているとに抜歯するとより腫れが強くなります。横向きや歯茎が被っている親知らずは腫れることがあります。腫れているからといってすぐに抜歯すると、元々の腫れが広がり、抜歯後腫れが強くなります。傷口にまた、傷を与えるようなものです。そのため、腫れている状態が改善してから、抜歯を行うようにします。

4.親知らず抜歯後腫れてしまった時の対処法

4-1.消炎効果のある痛み止めをのむ

歯医者で出される多くの痛み止め例えばロキソニンには解熱(熱を下げる)、消炎(炎症を抑える)、鎮痛(痛みを抑える)作用があります。ロキソニンをのむことによって腫れの原因となる熱や炎症を抑えることができます。

4-2.冷えピタなどで24時間までは冷やす

腫れや痛みを減らすために抜歯した場所を24時間までは冷やします。濡れタオルや冷えピタなど冷やしすぎないものを使います。また、24時間以降冷やすのは血液の循環が悪くなり、回復するのを遅れさせてしまうので控えます。

4-3.うがいを控える

抜歯した穴には血液が溜まってかさぶたができ、骨を細菌から守ってくれます。血液が溜まらないと、骨を守るために血液が増え、腫れの原因になります。血が止まりにくい時は歯医者でもらったガーゼを30分〜1時間程度しっかり咬み、傷口を圧迫し、止血させます。それでも止まりにくい場合には家にあるティッシュを丸め強く、2時間程度咬み、傷口の圧迫を続けます。多くの場合、徐々に出血は治まってきます。

4-4.喫煙を控える

喫煙は毛細血管を収縮させ歯茎の治りを遅らせます。抜歯後の傷は血液によって治ります。ニコチンによって毛細血管が収縮してしまうと、血管から傷を治す成分が集まりにくくなり、腫れが長く続いてしまいます。腫れないようにしたい方は親知らず抜歯の1週間前から1週間後まで禁煙することによって、血液の流れを改善させておきます。

4-5.アルコールを控える

アルコールにより血液の循環が良くなると血液が固まりにくくなり、腫れが長引いてしまいます。抜歯した場所は毛細血管が切れている状態です。血液の循環が良くなるアルコールなどを飲むと止血しにくく、腫れの原因になります。

4-6.軟らかいものを食べる

親知らずを抜歯した傷口に食べ物が当たらないように、ゼリーやヨーグルト、お粥など軟らかいものを食べるようにします。また、食べないと体力が落ちますので、しっかり栄養は取った方がいいです。

5.抜かない親知らずによって起こる歯茎の腫れ、智歯周囲炎とは

智歯(ちし)とは親知らずのことで、智歯周囲炎(ちししゅういえん)は親知らずの周りが腫れて、痛みや膿が出ることです。親知らずは横や斜めに生えていたり、歯茎が被っていたりしています。
そのため親知らず周囲の歯垢を歯ブラシで取り除くことができないために細菌が残り、智歯周囲炎になります。

智歯周囲炎が繰り返されると、手前の歯の骨が溶けたり、細菌が顎の中に入り込んだりしてしまいます。このため多くの場合は原因の親知らずを抜歯することが多いです。詳しくは「親知らずが腫れる智歯周囲炎(ちししゅういえん)の自宅でできる対応策と治療法」を参考にしてください。

6.親知らず抜歯後、極力腫れさせない抜歯法(青葉式親知らず抜歯法)

年間1,000本以上親知らずを抜歯している渋谷駅隣の池尻大橋駅から徒歩5分にある青葉歯科医院をご存知でしょうか。親知らず抜歯の名医である青葉歯科医院では、親知らず抜歯後に腫れないために青葉式の親知らず抜歯法を行っていますのでご紹介します。

6−1.抜歯の際の傷口を極力小さくする

親知らず抜歯は歯を抜くために口の中に傷を作って抜きます。傷が大きければ大きいほど腫れも大きくなるのです。青葉式親知らず抜歯法ではできるだけ傷を小さくし、その小さな穴から親知らずを小さく砕いて抜きます。そのため腫れが少ないのです。

6−2.親知らずを覆っている骨を削りすぎない

骨の中に埋まっている親知らずはある程度、骨を取り除かないと抜歯することができません。骨を大きく削れば入り口が広がるので、抜歯はしやすくなります。しかし、その分腫れは大きくなります。特に骨を削るときに出る熱は腫れる大きな原因です。青葉式では骨を削る量が極端に少ないために腫れる人が少ないのです。

6−3.骨に力が加わらないように抜歯する

親知らずを抜くとき、強い力をかけてしまうと周りの骨にヒビが入って腫れの原因になります。また、親知らずの根が折れてしまうこともあります。青葉式では骨に力が加わらないへーベルという器具を使って、親知らずを抜歯します。

6−4.30分〜40分の短時間で抜歯を行う

親知らずを抜歯する時間はできるだけ短い方が腫れないのです。歯茎を切って骨が空気に触れている時間が長ければ長いほど、感染しやすくなり大きく腫れてしまいます。青葉式では骨の中にある親知らずでも30分〜40分程度の短い時間で抜歯を行います。

7.青葉歯科医院での相談内容 Q&A

7−1.他の歯医者で最後まで抜けなかった親知らずを抜いてくれますか?

大丈夫です。レントゲン等で残っている親知らずの根を確認し、抜歯を行うことが可能です。

7−2.親知らずの抜歯を他の歯医者から大学病院へ紹介されたが、青葉歯科医院での抜歯は可能ですか?

可能です。大学病院だけでなく、他の口腔外科へ紹介された親知らず抜歯でも可能です。

7−3.親知らずの根が神経に近いと言われたが、抜歯は可能ですか?

可能です。青葉歯科院ではCTレントゲンにて神経の位置を確認してから抜歯を行いますので安心です。

7ー4.親知らず抜歯後になるべく腫れない様にできますか?

できます。ただし、すべての人が絶対腫れないとは言い切れません。青葉歯科院ではどれだけ深くにある親知らずの抜歯でも腫れる方は2割程度です。「3.親知らず抜歯前に腫れないようにするための3つの準備」を行ってください。

7−5.抜歯の時に痛くない様にできますか?

できます。親知らずを抜いている時には部分麻酔を行います。もし、抜歯の最中に痛ければ部分麻酔を追加しながら抜歯を行います。

7−6.他院で抜歯をしたが、痛みが引かないので診てもらえますか?

大丈夫です。レントゲン等で痛みの原因を確認します。歯の根が残っている場合やドライソケットなどの可能性がありますので、対処いたします。

7−7.矯正中でも抜歯は可能ですか?

可能です。矯正器具の状態によっては抜歯中取れてしまうこともあります。その場合には現在矯正治療中の歯医者で再度付け直してもらう場合があります。

詳しくは「青葉歯科医院HP」を参考にしてください。

まとめ

親知らず抜歯後に腫れるのは3日間、1週間は大きな予定を入れない。
抜歯後、腫れないように口の中は清潔にしておく。
技術が高い歯医者で抜歯してもらう。
親知らずは抜かなくても、抜いても腫れる可能性があります。どうせ抜くなら極力腫れないように抜いてくれる青葉歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

おかざき歯科クリニックの親知らずの抜歯治療の特徴

親知らずの抜歯治療

親知らずの抜歯は腫れや痛みを伴うことが多いです。


おかざき歯科クリニックではできるだけ痛みが軽減するような抜歯法を行っております。


親知らず抜歯前には口の中をきれいにし、抜歯後細菌が感染しないようにします。


また、CTレントゲンで事前に親知らずの方向を確認したり、骨を削る際にはピエゾサージェリーという機械で極力腫れないようにすることなどを行っています。


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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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