歯列矯正の費用を全て解説!大人や子供、部分矯正から保険診療まで

矯正はしたいけれど見た目や期間、費用はどうしても気になりますよね。そして費用は重要な選ぶ基準です。矯正治療は治療の方法によって数十万円から百万円以上する場合もあります。また、あまり知られていませんが保険診療でできる矯正治療もあるのです。

大人の方の歯列矯正は見た目によって費用が倍以上変わってきます。また、前歯だけ治したい場合や一部分だけを治したい場合などの選択肢もあり、それによって費用が変わってきます。
子供の場合は成長を利用した治療を行うため、全体でいくらとトータルで費用が決まる場合が多いようです。

今回は大人から子供、全体から部分、保険診療でできる歯列矯正の費用をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

 

1.大人の歯列矯正の費用

1−1.歯並びと噛み合わせが最もきれいになるブラケット矯正

ブラケット矯正は歯並びと噛み合わせを治すことができる矯正治療です。ブラケット矯正は一つ一つの歯に矯正装置をつけ動かすために、0.1mm単位で歯の位置を決めることができます。そのため最も歯並びや噛み合わせをきれいにできる方法です。
ブラケット矯正はもっとも歯を動かせる反面、周りからは目立つ治療法です。しかし、現在はブラケットが透明なものや歯を動かすワイヤーも白いものがあり、目立たずに治療ができます。

金属ブラケット 

金属ブラケットとはブラケット矯正の装置が金属のものです。
費用は60〜80万円+毎月の処置料が5千円程度、期間は2年から3年程度かかります。

透明ブラケット

ブラケット矯正の装置が透明なものです。
費用は70〜90万円で毎月の処置料が5千円程度、期間は2年から3年程度かかります。

 

1−2.透明なマウスピースで治すマウスピース矯正

マウスピース矯正とは透明なマウスピースを1週間から2週間に一度、交換しながら歯並びを治していく歯列矯正です。歯に矯正装置はつけず、自分で取り外しのできる透明なマウスピースを使います。そのためほとんど他人には歯列矯正をしていることがわからずに歯並びを治すことができます。
抜歯を伴う歯列矯正や歯の移動距離が長い場合、歯のねじれが大きい場合など比較的大きな動きをしなければいけない矯正では、行えないことがあります。また、複雑な治療は期間が他の治療法より長くかかることがあります。マウスピースは毎日18時間以上装着する必要があり、マウスピースの使用状況によって治療期間や治療結果が変わってしまいます。

インビザライン

上下の矯正治療の費用は80万円〜120万円程度で、期間は1.5年から2年程度かかります。

歯型を一度取ることによって最後のマウスピースまで作製してしまう方法です。型取りの回数や来院回数が少なくて済みますが、マウスピースを指示通り使えなかったり、歯の動きによってマウスピースを変えることができないので最後までしっかり使い続けることが必要です。

アソアライナー

上下の矯正治療で80万円〜120万円程度で、期間は1.5年から2年程度かかります。

歯の動きによってマウスピースを作製するための歯型を毎月取ります。インビザラインより来院回数は増えますが、一人一人の歯の動きに合わせて治療を行うことができます。

1−3.歯の裏側に矯正装置を付ける裏側矯正

歯列矯正で使われる金属のブラケットを歯の裏側につけて歯並びを治す方法です。歯の裏側につけたブラケットにワイヤーを通して歯を動かします。歯の裏側に矯正装置をつけるため、他人にはわからずに歯並びを治すことができます。また、抜歯を伴う矯正や歯のねじれがあっても、歯並びを治療することができます。
歯の裏側には舌があり、この舌の動く範囲に矯正装置をつけるために強い違和感を感じます。また、食事や歯磨きなどには注意が必要となります。

上の歯だけ裏側に付けるハーフリンガル

上下の矯正治療で100万円〜130万円程度で、毎月の処置料が1万円程度、期間は2年から3年程度かかります。
ハーフリンガルは矯正装置が目立つ上の歯だけ裏側につけ、舌の動きの邪魔になる下の矯正装置は頬側に付ける方法です。

新宿の常盤矯正歯科医院より写真提供

上下の歯の裏側に矯正装置を付ける裏側矯正

上下の矯正治療で120万円〜150万円程度で、毎月の処置料が1万円程度、期間は2年から3年程度かかります。

2.大人の部分矯正の費用

2−1.全体的ではなく一部のみを矯正する部分矯正

奥歯の一部を動かすと5万円程度、上の前歯だけを動かすと20万円程度です。それに毎月の処置料が5千円程度、期間は3か月から1年程度かかります。

前歯だけを治したい、奥歯の傾きを治したいなど全体的な治療ではなく、一部分だけの治療をしたい方におすすめです。詳しくは「前歯だけを矯正する部分矯正/短期間で治す5つの方法と費用」を参考にしてください。

2−2.インプラント矯正は矯正治療のスピードを速める

全体的な矯正や部分的な矯正治療の費用に矯正用インプラント1本1万円〜3万円が追加されます。

インプラント矯正は全体的な矯正治療や部分的な矯正治療を早めるために、矯正用インプラントを使う治療法です。矯正用インプラントは小さいネジを歯を支えている骨に入れ、歯を動かすための支柱にします。ネジは5分程度で埋めることができ、治療後は取り除きます。

2−3.セラミックが長持ちさせるために行う補綴前矯正(ほてつぜんきょうせい)

セラミックなどの補綴の費用と補綴前矯正3〜15万円程度かかります。

補綴とは被せ物やセラミック治療のことです。虫歯が歯茎の中まで広がっていたり、歯の向きが悪かった場合、そのままセラミックを被せると歯との隙間から虫歯になります。そのため補綴前矯正を行うことによってセラミックを長く使うことができます。

3.保険診療でできる矯正治療の費用

3−1.6本以上の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)がある方

保険診療3割負担の方で25万円程度、期間は2年から3年程度かかります。

永久歯がもともとないことを歯の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)と言います。近年増えていますが、この先天性欠如の歯が6本以上の方は保険診療で歯列矯正が行うことができます。ただし、親知らずは含めませんし、虫歯や歯周病で抜いてしまった場合も認められません。歯がなかなか生え変わらなかったり、いつまでも多くの乳歯が残っている方は歯医者のレントゲンで永久歯があるか確認してみて下さい。詳しくは「あなたの歯の本数は足りている?/近年増えている歯の先天性欠如」を参考にしてください。

3−2.外科処置を伴う歯列矯正が必要な方

保険診療3割負担の方で40〜50万円程度、入院費用を含みます。期間は3年から4年程度かかります。

極端な受け口や出っ歯、開口(かいこう)、顎のズレがある場合、歯列矯正だけでは治療をすることができない場合があります。この方を顎変形症(がくへんけいしょう)といい、歯列矯正と顎の手術を両方行い、噛み合わせを治します。歯列矯正だけでは治すことのできない顎のズレがある方には保険診療で矯正治療ができます。詳しくは「反対咬合の治療をするタイミングと年齢別の治療方法/注意点」を参考にしてください。

3−3.国が定めた先天疾患である方

保険診療3割負担の方で25万円程度、治療期間は疾患の状態によって乳児から中高生くらいまで続くことがあります。

歯並びに影響があり、国が定めた疾患の場合は保険診療で歯列矯正を行うことができます。唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ) やダウン症などです。その他の詳しい疾患については日本矯正歯科学会HPを確認してください。

4.子供の矯正治療の費用

子供の矯正費用は成長期の治療のために基本料金と使った装置の代金がかかる場合と子供の治療期間すべてをまとめた費用がかかる場合があります。トータルすると30〜45万円程度になります。

4−1.狭い顎を広げる拡大装置

一つの拡大装置につき5〜10万円程度で、上下の顎を広げる場合は倍の金額がかかります。期間は通常1、2年、その後永久歯が生え変わるまで観察します。

拡大装置とは主に子供に使う矯正装置です。顎が狭くて歯がガタガタしている場合など、子供の成長を利用して顎を広げる治療です。子供の時に拡大装置をすることによってブラケット矯正をしなくてもよくなったり、抜歯をする矯正をしなくてもよくなる可能性が高まります。ただし、全てが床矯正で治るわけではなく、ブラケット矯正や抜歯が必要となることもあります。詳しくは「顎を広げる!子供の床矯正のメリット、デメリット/費用と期間」を参考にしてください。

4−2.前歯のねじれを取る部分ブラケット

部分ブラケットは5〜20万円程度、付ける装置の数や範囲によって変わります。期間は通常1、2年、その後永久歯が生え変わるまで観察します。

子供の前歯がねじれていたり、隙間が空いている場合、一時的に前歯にブラケットをつけてガタガタを治します。

4−3.舌や口の周りの筋肉を正しい動きにするマウスピース

T4Kやムーシールドはマウスピースタイプの矯正治療装置です。舌の位置を正しい場所に置き、口の周りの筋肉を正常な動きにして、歯に余分な力が加わらないように使います。詳しくは「子供の受け口を治すムーシールドの3つの効果と使用法・費用」を参考にしてください。

5.医療費控除で矯正の費用が安くなる

医療費控除とは自分や家族の医療費等の費用が、1年間(1~12月)の間に10万円を超えた場合、その超えた費用をその年の所得から差し引くことができます。費用の上限は200万円です。
子供の矯正の場合には医療費控除がすべて認められますが、大人の場合には審美的要素が強いと税務署で判断された場合には認められないことがあります。そのため顎関節症の改善や歯周病の治療のためなど診断書を歯医者でもらっておくと医療費控除が認められやすくなります。詳しくは「インプラント治療が3割引?/医療費控除はふるさと納税より絶対お得」を参考にしてください。

まとめ

・全体的な矯正の費用は60~150万円で多くは見た目の装置で変わる
・部分的な矯正の費用は5~20万円
・子供は30~45万円
・保険診療でできる矯正は25~50万円
・医療費控除で費用の一部が戻ってくる

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