子供の歯並びを治す!矯正治療の事例と適切なタイミング

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

子供の前歯が凸凹していたり、ねじれていると歯列矯正をしたほうがいいのか心配になるご両親も多いのではないでしょうか。歯並びはいいタイミングで治してあげれば、子供の負担を減らすことができます。子供のころから始めるメリットは顎を広げられるために、抜歯を避けられる可能性があることです。今回は子供の時に歯並びを治すことによってきれいな歯並びになった方の動きを写真でお伝えします。是非、参考にしてください。

1.子供の歯並びを矯正治療で治す方法

1-1.顎を拡げる

図2子供の歯並びが気になる多くの原因は顎が小さく歯が凸凹してしまうことです。子供の時から矯正治療を開始するメリットは顎を拡げることが出来るので、将来、極力抜歯する可能性を低くすることができます。もちろん、すべての方が抜歯をしなくていいわけではありません。顎を拡げる矯正装置には固定式の物や取り外しの物、マウスピースタイプのものがあります。期間は1.5年ほどかけて顎を拡げ、その後しばらく戻らないように固定します。

1-2.前歯を治す

顎を拡げると前歯の凸凹は自然に治ってしまうこともあります。しかし、ねじれが強かったり、上下の歯が反対になっていたりする場合には前歯にブラケットを付けて一時的に歯並びを治します。1年程度で一度はずし、奥歯の交換を待ちます。詳しくは「前歯の歯並びが悪いことで起こる6つのこと/きれいに治す治療法」を参考にしてください。

1-3.歯並びが悪くなった原因を治す

歯並びの多くは癖や口の周りの筋肉の使い方で悪くなります。子供のうちに癖を改善することによって将来にわたってかみ合わせや呼吸が安定するように治療します。治療は顎を拡げたり、前歯を治したりするのと同時に行い、1.5年程度続けていきます。

1-4.費用

子供の時から始める矯正治療は一期治療といって成長やある程度の歯並びを治すのに行われます。そのため費用も大人の方の治療費の1/3~1/2程度の金額で行われることが多いです。30万円~40万円程度です。

2.子供の歯並びを治す治療の写真

2-1.始めの状態

前歯が生えて間もない状態ですが、前歯がねじれ、受け口、奥歯の噛み合わせのずれがあります。このままで生え変わっていくと顎全体が変形してきてしまう可能性があるため矯正治療が必要です。

矯正治療を始める前に

矯正治療は時間と費用が掛かります。そのため治療前に精密な検査を行います。お口の中の写真、お顔の写真、レントゲン写真、CT、お口の中の模型。その上で診断を行い治療方法、治療期間、費用を説明します。納得したうえで治療は開始されます。矯正治療を途中でやめてしまうと、初めの状態より悪くなってしまうこともあります。ご家族で話し合ったうえで治療をすることをお勧めします。

 図1

図14

2-2.上顎を拡げる装置

奥歯のずれと前歯の凸凹を治すために上顎を拡げる装置を付けます。この装置は固定式で自分で外すことが出来ませんが、食事の時や歯ブラシの時に自分で外せる装置もあります。

図3 (5)

2-3.前歯のねじれを取るブラケット装置

顎を拡げても自然に歯が並んでこないため、前歯にねじれを取るためのブラケット装置を付けます。ワイヤーを通すことによって、ねじれが取れ、噛み合わせが治ってきます。

ブラケットは犬歯の位置を確認してから付けないと前歯の根が溶けてしまうことがあります。

図4 (5)

2-4.噛み合わせが一時的に治った状態

前歯のねじれ、受け口、奥歯のずれが一時的に治りました。下の前歯には多少凸凹がありますが、そのまま永久歯との交換を待ちます。

定期検診で永久歯との交換を確認していくことによって、乳歯の交換の異常を早期に発見することが出来ます。

図6 (3)

図5 (3)

2-5.矯正装置を全て外して永久歯の交換を待ちます

顎を先に広げてあるため、永久歯が出てくる隙間はあります。しばらく何もせずに待ちます。

噛み合わせを安定させるには歯並びだけではなく、お口の周りの機能を治す必要があります。悪い癖が残っているとせっかく治した歯並びもすぐに戻ってしまいます。おかざき歯科クリニックではお口の周りのトレーニングも行いながら歯並び、呼吸、機能を治していきます。詳しくは「うちの子大丈夫!子供の歯並びが悪くなる7つの癖と8つの異常」を参考にしてください。

図7 (4)

2-6.左上の犬歯のずれ

左上の犬歯にズレが見られます。顎の隙間は十分あるのでそのまま自然に治るのを待ちます。

図9 (3)

2-7.右上の犬歯の隙間を確保する装置

左上の犬歯は正しい位置に自然に動きました。右上犬歯もズレが出てきました。6歳臼歯が前に動かないように抑える装置を入れて、犬歯の移動を助けます。

図2

2-8.右上犬歯の移動待ち

右上犬歯が移動できる隙間はあるのでこのまま自然に治るのを待ちます。この方は最終的な治療はせずに、この状態で満足されましたので終了としました。希望があれば全体的にブラケット装置を付けて細かいずれを治します。

図15

図16

おすすめクリニック

おかざき歯科クリニックの基本情報

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

まとめ

今回は全体的な矯正治療を行わずに、きれいに治すことができました。全ての人がこれだけで治るわけではありません。抜歯をしたほうがきれいに治ることもあります。子供の時に始めることによって将来、安定した噛み合わせを維持することができます。

歯のブログを書く私が、本当に信頼している歯医者はこちら

歯のブログの購読はFacebookが便利です

Twitter・RSSでも購読できます

【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

コメントを残す

*