電動歯ブラシで効果的に歯垢を取る6つの使い方とおすすめランキング

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

知っていましたか!電動歯ブラシは普通の歯ブラシのように横にゴシゴシと動かしてはいけないことを!実は電動歯ブラシには普通の歯ブラシとは違い歯垢をこすり落とすのではなく、粉砕して落とすので使い方を変えなくてはいけないのです。多くの方が誤った使い方をして、普通の歯ブラシで磨くよりも歯垢を落とせていないのです。せっかく高い電動歯ブラシを買ったのにもったいないですよね。今回は電動歯ブラシで効果的に歯垢をとる使い方とおすすめのランキングをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

1.電動歯ブラシで効果的に歯垢をとる6つの使い方

1−1.毛先が軽く歯に当たるように使う

毛先が歯の表面に軽く当たるようにすると、効果的に歯垢を取ることができます。電動歯ブラシの振動はブラシの毛先に最も集中するように設計されています。ブラシを強く押し当ててしまうと、最も振動がある毛先が歯に当たらなくなってしまうために、歯垢が取れずに磨き残しが出てしまうのです。

DSC_0631

1−2.歯ブラシのようにゴシゴシ動かさず、ゆっくり奥から前にずらしていく

電動歯ブラシは普通の歯ブラシのように擦ることによって歯垢を落とすのではなく、歯垢を振動によって粉砕していくのです。歯ブラシのようにゴシゴシと動かしてしまうと、振動が歯垢に伝わる前に移動してしまい、歯垢を落とすことができないのです。奥からゆっくり前にずらすように移動をさせることによって、効果的に歯垢を落とすことができます。

DSC_0632

1−3.当たっている部分を確認しながら磨く

いかに電動歯ブラシといっても歯の面にブラシが当たっていなければ歯垢を落とすことができません。歯と歯茎の境目、一番奥の歯、でこぼこしている部分など、ブラシがしっかり当たっていることを確認しながら歯垢を落とす必要があります。電動歯ブラシは歯垢が残っていても、振動によって歯垢を落とした気になってしまうことがあるのです。

DSC_0634

1−4.動かす順番を決めておく

実は電動歯ブラシを使っている方で最も多いのが磨き残しです。全然磨けていない部分もあるのです。振動に騙されて磨いた部分と磨いていない部分を忘れてしまうこともあるのです。電動歯ブラシを動かす順番を決めて、毎回同じように動かすことによって磨き残しを防ぐようにします。

1−5.ヘッド部分は3ヶ月に1度交換する

普通の歯ブラシと同様に毛先の開いたブラシでは歯垢を落とすことができません。メーカーにもよりますが大体3ヶ月程度で毛先の部分を交換する必要があります。

1−6.歯と歯の間はデンタルフロスが必要

電動歯ブラシでは歯と歯のぶつかっている部分の歯垢を落とすことができません。ブラシの形や当て方によってはかなり近くまで落とすことはできますが、虫歯や歯周病が最もできやすい歯と歯の間までは落とすことができないのです。そのため電動歯ブラシを使う前にデンタルフロスで歯と歯の間の歯垢を落としておくと、効果的に虫歯や歯周病の予防ができます。

下の写真は歯垢を染めだしてから、電動歯ブラシで磨いたところです。毛先が当たっている歯の表面はきれいになっていますが、歯と歯の間は赤い染めだした歯垢が残っています。詳しくは「歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法」を参考にしてください。

DSC_0615

2.電動歯ブラシを使うときの歯磨き粉

2−1.研磨剤が含まれていないもの

電動歯ブラシは毎分何万回という振動で歯を磨きます。研磨剤が含まれている歯磨き粉を使うと歯を削ってしまうことがあります。歯はすぐに削れるわけではなく毎日3回、1年で1000回以上磨いていけば徐々に硬い歯も削られてしまうのです。

2−2.泡立ちの少ないもの

電動歯ブラシの振動によって発泡剤が含まれている歯磨き粉は泡が多く立ちすぎて磨きにくくなります。電動歯ブラシを使うときは毛先が当たっているところを確認しながら磨く必要があります。泡が多く立ちすぎると、毛先が見えなくなり、磨き残しが多くなります。

2−3.フッ素は必要

電動歯ブラシを使うときは歯磨き粉を使わなくてもいいです。しかし、ほとんどの歯磨き粉の中にはフッ素が含まれており、虫歯予防には欠かせない存在です。もし、歯磨き粉を使わない場合は歯磨き後にフッ素洗口をおすすめします。フッ化ナトリウム洗口液「ジーシー」1,000円、通販等でも購入可能です。

P1000636

3.おすすめの歯磨き粉

3−1.アパガードリナメル

少量の発泡剤は含まれているものの、研磨剤が含まれておらず、電動歯ブラシにおすすめの歯磨き粉です。研磨剤の代わりに歯の傷を修復する歯と同じ成分のハイドロキシアパタイトが含まれています。歯磨き後にツルツル感を味わえます。2,200円、通販等で購入可能です。詳しくは「歯の傷が着色の原因!アパガードリナメルの3つの効果と使用法」を参考にしてください。

P1000646

3−2.コンクールジェルコートF

電動歯ブラシのときおすすめの歯磨き粉はコンクールジェルコートFです。1,000円、通販等でも購入可能です。ジェル状の歯磨き粉で研磨剤や発泡剤が含まれておらず、フッ素配合のため、電動歯ブラシの歯磨き粉としてはおすすめです。

P1000642

おすすめランキング

 第1位 ソニッケアー ダイアモンドクリーン

so

なんと言っても歯科業界シェアNo.1のソニッケアーです。音波を出す唯一の電動歯ブラシ。音波がプラークを破壊してツルツルの歯になります。だ液で水流を起こしその水流で歯と歯の間のプラークを洗い流します。この音波水流はソニッケアーだけの特許技術です。その使用感は一度使ったらクセになります。海外・国内も含めて、数多くの論文でソニッケアーは歯周病の炎症を改善させると実証されています。根拠に基づいた効果があるので歯科医師・衛生士の購入率が一番高いのも納得でしょう。

 第2位 オムロンHT−B315メディクリーン

初めて電動歯ブラシを買うならこの一本がおすすめです。オムロンの電動歯ブラシの特徴は角度が付いているため奥歯が磨きやすいこと、軽くて誰でも使いやすいことです。日本のメーカーが日本人のために設計した電動歯ブラシなので、コンパクト設計で高機能な電動歯ブラシです。

硬さの異なったトリプルクリアブラシで歯や歯の隙間の歯垢を効果的に落とすことができます。また、すき間みがきブラシはピンポイントで汚れをかき出すことができ、歯並びが悪い部分や、親知らずなどの汚れが残りやすい部分にピタッとハマる形です。歯のブログが行ったオムロンHT−B315メディクリーンの検証結果→「初めての方に歯のブログが推奨する電動歯ブラシ/オムロン音波式電動歯ブラシHT−B315メディクリーン

第3位 オーラルB プラチナブラック

pro_ph_01

オーラルB最新の自信作。ドイツのエンジニアリング技術を取り入れた超高速クリーニング技術で歯の表面に付着したプラークを取り除きます。ソニッケアーとの違いは歯と歯の間に直接ブラシを入れてプラークをかき出すという点です。独自の3D丸型回転ブラシでプラークを浮かしてこすり落として、かき出します。ソニッケアーに次いで歯科医師・衛生士のオススメする歯ブラシです。※個人的には、タイマーなどの付属品は必要ないかな…

第4位 デントEX システマ ビブラートケア

vibratocare_pht

みなさんもご存じのライオン(LION)から出ている音波ブラシです。プリニアスマートと同じくシンプルな作りになっています。歯ブラシでファンの多いDENT.EX systemaのブラシをそのまま電動にしたものです。縦・横方向の独自のブラシの動きでプラークを除去してくれます。毛先が細かく歯ぐきの中までブラシが届くので歯周病の方には特にオススメな歯ブラシです。

オススメ電動歯ブラシ まとめ

  ソニッケアーダイアモンドクリーン オムロンHT−B315メディクリーン オーラルBプラチナブラック デントEXシステマビブラートケア
価格 18.800円 14,800円 21.500円 9.500円
本体 143g 64g 165g 62g
振動数 31.000回 約33,000回 40.000回 33.000回
モード ・クリーン・ホワイト・ガムケア・センシティブ・ポリッシュ ・クリーン・ソフトケア・ポイント ・クリーン・しっかりクリーン・やわらかクリーン・マッサージ・ホワイトニング ・ノーマル・スウィング・ポイントスウィング・マッサージスウィング
ブラシタイプ ・ダイアモンドクリーンスタンダード・ミニ・インターケアスタンダード・ミニ ・トリプルクリアブラシ・トリプルクリアブラシコンパクト・極細マイルドブラシ・すき間みがきブラシ・極細スパイラルブラシ ・ホワイトニングブラシ・歯間パワーブラシ・ベーシックブラシ・歯間用ブラシ ・コンパクトMブラシ・コンパクトSブラシ・ワンタフトブラシ
替えブラシの費用

× 1,000円程度

◎ 200円程度

× 800円程度

○ 400円程度

音波振動

着色(ステイン)

※ホワイトモード

※極細スパイラルブラシ

※ステインオフブラシ

×

歯と歯の間

歯周病

歯垢(プラーク)

保証 2年間 1年間 1年間 1年間

 

まとめ

電動歯ブラシは使い方によってはとても効率良く歯垢を取ることができます。この使い方をマスターすることによって費用にあった効果が生まれます。

歯茎下がりは歯周病の始まり

歯周病治療

歯茎が下がると歯がしみやすくなります。あなたは大丈夫でしょうか?


これが歯周病の始まりなのです。


歯周病は虫歯と違って、重度になるまで痛みなどの自覚症状がないため、気付いたら歯が抜ける寸前だったということも少なくありません。歯を支える骨が溶けて、最悪歯を残すことが難しくなるケースもあります。


これから20年、30年、生涯にわたって自分の歯で過ごすためには、今が大切です。 ひどくなってしまう前に、いちど検診を受けることをおすすめします。



歯周病治療の流れを見る

歯のブログを書く私が、本当に信頼している歯医者はこちら

歯のブログの購読はFacebookが便利です

Twitter・RSSでも購読できます

【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

コメントを残す

*