奥歯の歯茎が腫れる6つの原因と治療法

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

あなたは奥歯の歯茎が急に腫れてどうしたのかと驚いているのではないでしょうか。今まで何の不自由もなく噛めていたのに、噛めないことがこんなにも大変なものなのかと感じているのではないでしょうか。

奥歯は前歯に比べて歯の形や根の状態、親知らずの方向など複雑で、歯茎が腫れる原因となるものが多くあります。また、奥歯の歯茎が腫れてしまうと噛み合わせただけで痛くなり、食事も不自由になります。

今回は奥歯の歯茎が腫れる原因と治療法についてお伝えします。

1.奥歯の歯茎が腫れる6つ原因と治療法

奥歯が腫れる原因は6つあります。そのうち90%は初めの3つが原因です。歯茎が大きく腫れることがあるので腫れが強い時には抗生物質や痛み止めをのんで一時的に腫れを抑え、その後に治療を行います。また、後の3つは原因がわかりにくいため、精密な検査が必要です。

1−1.歯の根の先に膿が溜まっているため

歯の神経が死んでしまうと根の先に膿の袋ができます。これを根尖病巣(こんせんびょうそう)と言います。この根尖病巣が大きくなり、中に膿が溜まってくると歯茎が大きく腫れることがあります。他に噛んだ時の痛みや、歯が浮くなどの症状が出ます。特に奥歯は前歯より根が多かったり、複雑な場合が多く、歯の根の治療した歯でも根尖病巣ができる場合があります。

治療法:歯の根の中の消毒をする感染根管治療

歯の根の治療が必要です。細菌に感染してしまった歯の根の中を消毒(感染根管治療:かんせんこんかんちりょう)し、根尖病巣が小さくなるようにします。感染根管治療では治らない場合には歯の根の先の一部と膿の袋を外科的に取り除く歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)を行います。

根管治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。具体的にイメージが湧くと思います。

1−2.歯周病で歯の周りの骨が溶けているため

歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなったり、歯の周りの骨を溶かします。そこに膿が溜まり歯茎が腫れます。歯茎を押すと膿が出たり、歯がグラグラと揺れることがあります。奥歯は噛む力が強く加わったり、歯垢が残りやすかったりして歯周病が進行しやすい場所です。

治療法:溶けた骨を再生させる歯周組織再生療法

歯周病で溶けた骨を再生させる歯周組織再生療法を行います。歯茎が腫れる場合は歯周ボケットが5mm以上の状態です。歯周ポケットが深いと中に溜まった歯垢を歯磨きでは取り除くことができません。歯周組織再生療法を行うことによって溶けた骨を回復させ、歯周ポケットを浅くします。

歯周病で溶けた骨を再生させるエムドゲイン再生療法の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。

1−3.親知らずが生えかけているため

親知らずが横向きになっていたり、歯茎が覆っていると歯垢が溜まり歯茎が腫れます。親知らずは近年は真っ直ぐ生えている人は少なく、横向きや斜めに生えています。そのため親知らずの周りの歯垢が歯ブラシでは落とすことができず、腫れることがあります。

治療法:親知らずを抜歯する

親知らずの腫れは繰り返すことが多く、できるだけ早めに抜歯をしたほうがいいです。特に女性の方は妊娠などのときには抜歯が難しくなる時があります。周囲の歯の歯周病や虫歯などを考えると20歳前後での抜歯をお勧めします。

親知らず抜歯の治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。具体的にイメージが湧くと思います。

1−4.虫歯で穴が開いているため

虫歯で歯に穴が開くと繊維性の食べかすがつまり、歯茎を圧迫し、歯茎が腫れることがあります。奥歯は食べかすが詰まりやすく、高齢者や子供の場合気づかずに大きく歯茎が腫れることがあります。

治療法:虫歯の治療

虫歯の治療が必要です。ただし、長期間食べかすが入り続けていた部分は歯の周りの骨も下がっている場合があるので、歯周組織再生療法が必要になる場合もあります。虫歯の放置は歯だけでなく、歯の周りに悪い影響を及ぼすことがありますので、歯医者での定期検診は必要です。

1−5.ブリッジの下の歯茎が盛り上がってきたため

ブリッジとは歯を失った部分を前後の歯で繋ぐ方法です。歯を失った部分の歯茎や骨が盛り上がり、ブリッジに食い込んで歯茎が腫れることがあります。10年以上問題のなかったブリッジが急に腫れてくることもあり、原因は不明です。

治療法:一部の切断かやり直し

ブリッジの状態が良ければ歯茎に食い込んでしまったブリッジの下を切断します。また、虫歯になっていたり、劣化しているブリッジであれば、歯茎にあったブリッジにやり直します。

1−6.歯が割れてしまったため

神経のない歯や、歯ぎしりや食いしばりが強い方は歯が割れてしまうことがあります。割れた亀裂から細菌が入り、歯茎が腫れることがあります。

治療法:歯を接着剤で固定する

歯が割れて亀裂が小さい場合には接着剤で固定し、歯にかぶせ物をして亀裂から細菌が入らないようにします。大きく割れてしまった場合は多くの場合、歯を抜く必要があります。

歯ぎしりによる歯への影響と歯ぎしり用マウスピースの作製をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらをご覧ください。

2.奥歯の歯茎が前歯にくらべ腫れやすい理由

2−1.奥歯は歯垢が残りやすいため

奥歯は前歯にくらべ歯磨きの時に歯垢が残りやすい場所です。そのため歯周病や虫歯が進行し、歯茎が腫れる原因となるのです。毎日の丁寧な歯磨きも重要ですが、磨きにくい奥歯は歯医者で定期的にクリーニングを行うことで防ぐこともできます。

2−2.奥歯は強い力がかかりやすいため

奥歯には体重と同じくらい強い力がかかります。 そのため歯が揺さぶられ歯周病が進行しやすかったり、歯が割れるということも起こります。また、歯ぎしりが強い方などは詰めたものが取れてしまったり、セラミックが割れてしまうこともあります。必要であれば歯ぎしり用マウスピースを使う必要があります。

2−3.奥歯の治療は後回しにされやすいため

前歯が虫歯になればほとんどの方はすぐに歯医者に行きますが、奥歯が虫歯になっても治療が後回しになってしまうことがあります。虫歯は痛みがなくても進行し、物が詰まって歯茎が腫れたり、神経が死んでしまい、根の先に膿が溜まって歯茎が腫れることもあります。

2−4.奥には親知らずがあるため

親知らずが斜めに生えていると歯垢が溜まって歯茎が腫れることがあります。親知らずは抜かなくても腫れ、抜いても腫れてしまうことがあります。できれば早めに抜いておいたほう周りの歯に悪い影響がなくて済みます。

3.おすすめクリニック

おかざき歯科クリニックの基本情報

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関 https://www.dent-kng.or.jp/iryou/shougai/
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医 https://www.dent-kng.or.jp/iryou/sessyoku/
がん歯科医療連携登録医 https://ganjoho.jp/data/professional/med_info/dental/files/14_kanagawa.pdf
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

まとめ

奥歯の歯茎が腫れるのは奥歯だけでなく、口の中の環境が悪くなっているというSOSです。奥歯を失えばすぐに前歯も失ってしまいます。できるだけ早く治療し、その後再発が起きないようにメンテナンスが重要です。

歯茎下がりは歯周病の始まり

歯周病治療

歯茎が下がると歯がしみやすくなります。あなたは大丈夫でしょうか?


これが歯周病の始まりなのです。


歯周病は虫歯と違って、重度になるまで痛みなどの自覚症状がないため、気付いたら歯が抜ける寸前だったということも少なくありません。歯を支える骨が溶けて、最悪歯を残すことが難しくなるケースもあります。


これから20年、30年、生涯にわたって自分の歯で過ごすためには、今が大切です。 ひどくなってしまう前に、いちど検診を受けることをおすすめします。



歯周病治療の流れを見る

おかざき歯科クリニックの根管治療の流れ

根管治療

おかざき歯科クリニックでは最大限抜歯を回避する治療理念のもと治療を進めていきます。


根の治療の正確さによって歯の寿命が大きく変わってしまいます。


おかざき歯科クリニックでは、正確な診断と超精密治療により根の中の汚れをきれいにし、治療を進めて行きます。



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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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