「歯のマニキュア」って聞いたことはあるけど、どういうものか分からない。使ってみたいけど分からないことが多くて悩んでいる、という方に必見です。これを見れば、歯のマニキュアの値段や持続性、ホワイトニングとの違いなど、疑問に思っていることが解決できます。
1.歯のマニキュアとは
歯のマニキュアとはその名の通り、爪に塗るマニキュアのように、歯の表面に専用の塗料を塗り、白くする方法です。この方法の最大の特徴は、歯を削らずにすぐ白くすることができ、神経のない歯やテトラサイクリンによる変色、差し歯や銀歯にも使用できるというところです。一方で、塗った分歯に厚みがでる、すぐ取れてしまう、メンテナンスが必要という特徴もあります。
2.歯のマニキュアの種類
2-1.市販のものを使い、自分で行う方法
薬局等に売っている市販のマニキュアを使い、自分で白くしたい歯に塗っていく方法です。製品によっては2000円程度で購入でき、一番手軽な方法だといえます。しかし、自分で行うためムラができたり、比較的すぐに取れてしまうため、その日1日だけの効果だと考えた方がよいでしょう。また、食後などにはがれる可能性が高いため、硬い物等を食べるときには注意が必要です。
2-2.歯科医院で行う方法
①ホワイトコート
歯科用のマニキュアを使用し、クリニックでやってもらう「ホワイトコート」という方法です。歯を綺麗にした状態からベースコート、ホワイトコート、トップコートの順で塗っていき、光で固めます。爪のマニキュア同様、歯にジェルネイルをする感覚です。また、銀歯にも塗ることが出来るので銀歯を気にされる方にはオススメになります。 ※歯茎の状態によって当日できないことも。 約1か月程度持続し、色調についても、自然な白や明るめの白など選ぶことができるため、自分で行うよりも完成度が高い仕上がりになります。しかし、本来の歯よりも着色しやすいため、色の濃い食べ物への注意や、使用して行くうちに欠けていくものなので、持続させるためにはメンテナンスやリペアが必要となります。1本で約2000円~4000円程度で行うことができます。この商品は6年ほど前に発売されて当時は歯科業界の中で話題になりましたが、すぐに取れてしまうことから、ほとんどの歯科で取扱いがないのが現状です。
②ラミネートべニア
歯科医院で行う方法としてもう一つ「ラミネートべニア」というものがあります。この方法は少し歯を削り、その部分に薄いセラミックを張り付けることで歯を白くします。多少の形を整えることもでき、色の後戻りがなく、通院も最短2回で行うことができます。ただ、少しとはいえ、健康な歯を削ることになり、セラミックも薄く割れやすいため、力の強くかかる奥歯には使用できず、ほとんどが前歯で使用されます。治療費も1本で約6~12万円ほどかかります。
3.市販の歯のマニキュア使用方法
STEP1 歯みがきで歯の汚れを取る
歯の表面に汚れが付着しているとマニキュアが付きにくく、また取れやすくなってしまうのでキレイに汚れを取りましょう。
STAEP2 歯を乾燥させる
唇が歯に被らないように歯ぐきと唇の間にコットンなどをはさみ歯の水分をティッシュなどでふき取ります。水分があると上手に塗れなくなります。
STEP3 マニキュアを塗る
液は、少量ずつひと塗りで塗りましょう。ムラにならないように手早く塗るのがポイントです。
STEP4 乾かす
10秒ほどで乾きます。しかし、何度も塗り重ねるとその分渇きが遅くなるので注意が必要です。
まとめ
歯のマニキュアは手軽に一日で歯を白くでき、値段もホワイトニングよりも手が出しすいというところが一番の特徴だといえます。しかしその分はがれやすかったり、見た目てきに歯の上に塗り重ねているものなのでハリボテの様に見えます。また、持続しないということも考え使用しなくてはなりません。審美歯科等で行っているマニキュアの中には、多少持続性の高いものもありますが、その効果も2か月が限界です。そのことを考えると、歯のマニキュアはすぐに白くしたい方、ホワイトニングではできない銀歯などを白くしたい方におすすめできる方法と言えます。また、市販の物は一日の持続性と考え、結婚式などイベントの一日だけ、これからホワイトニングを考えている、マニキュアってどうなのだろう、と思っている方が試しに使用してみるというのも良いかもしれません。歯のマニキュアも、ホワイトニングも、歯を白くするという点では同じですが、用途や歯の状態によって、自分に合った選択をすることが大切です。