1週間・2週間・1か月/治らない口内炎に対処すべき方法

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

1週間前にできた口内炎、いつもならすぐに治るのに今回は治らないと心配になっているのではないでしょうか。

口内炎は通常1、2週間で治るので、1週間過ぎると痛みも減り、徐々に治るはずです。いつもより治りが遅い場合には、まずは早く治るように回復を助けてあげる必要があります。しかし、2週間過ぎても治らない場合は通常の口内炎ではない可能性があるのです。

通常の口内炎は体力の低下などで起こるのですが治らない口内炎はウイルスやカンジダ菌が原因の場合があります。また、1か月も治らない口内炎は口内炎ではなく、歯根嚢胞(しこんのうほう)や癌も疑う必要があるのです。

今回は治らない口内炎の治し方をお伝えします。

1.期間別治らない口内炎の対処法

 

2.1週間治らない口内炎の対処法

2−1.口内炎の薬を使用する

今まで口内炎が自然に早く治っていた方も、口内炎の薬を使ったことがない方もいる思いますが、年齢と共に体の抵抗力は落ち、口内炎の治りも遅くなります。口内炎の薬を使うことによって早く治すことできます。

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ケナログAは歯医者で処方されるアフタゾロンと同じ成分のステロイド剤で高い効果の薬です。口内炎の部分を軽くティッシュで唾液を拭い、指や綿棒で口内炎全体を覆うように付けます。薬を刷り込む必要はありません。主成分はトリアムシノロンアセトニドで副腎皮質ステロイド剤の一種です。詳しくは「歯医者が選んだ口内炎の薬を部位別に治す正しい使い方とおすすめ3選」を参考にしてください。

添付文書 http://www.bms.co.jp/patient/pdf/KLA1401.pdf
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2−2.ビタミンBを積極的に取る

口内炎はビタミンB2やビタミンCの不足によって起こりやすくなります。食事からビタミンB2を取るにはレバーや青魚などに多く含まれます。しかし、歯茎に口内炎があると食事も取りにくくなるため、サプリメントで補給してください。簡単な食事でもいいので食後30以内にサプリメントを補給することによって、胃や腸が活性化していて、吸収率も高くなります。

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チョコラBBプラスは口内炎や肌荒れに特化した薬で、体に吸収されるスピードも早いためお勧めです。成人のみ15歳以上、1日2回、1錠を朝夕食後に水と一緒に飲み込みます。

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2−3.睡眠をしっかり取り、体力を回復する

口内炎は体の抵抗力が低下した時にできます。多くの場合、睡眠不足や疲労が原因です。まず、睡眠を取ることで体の抵抗力を回復させます。1日8時間の睡眠を3日間行ってみてください。体の中の抵抗力が改善し、口内炎の痛みが取れてくるはずです。

詳しくは「自宅で口内炎を早く治す4つの流れと5つのステップ」を参考にしてください。

2−4.漢方薬を使う

口内炎は体の神経や胃などの内部の不調によって起こることがあります。口内炎が治りにくい場合は口の中だけでなく体全体を治していく必要があります。漢方は体の中から口内炎を治します。また、近年では歯医者でも漢方薬を処方してくれるところもあり、下記の二つは歯科で保険適用もされている漢方です。全ての歯医者で取り扱いをしているわけではありませんので、かかりつけの歯医者で確認してください。

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みぞおちあたりのつかえ感や吐き気、食欲低下、下痢等がある場合の「急性・慢性胃腸炎」「胃下垂」「神経性胃炎」で口内炎も同時にある場合におすすめです。

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体力は中等度以上でのぼせ気味で顔色は赤っぽく、イライラする傾向のある方の「胃炎」「二日酔い」「不眠症」「神経症」などと一緒に口内炎がある方におすすめです。

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3.2週間治らない口内炎の対処法

早めに歯医者への受診をお勧めします。

3−1.歯医者で虫歯や入れ歯を確認してもらう

虫歯で歯が尖っていたり、入れ歯が歯茎に強く当たっていると潰瘍性口内炎(かいようせいこうないえん)になることがあります。潰瘍性口内炎が進行すると粘膜の表面だけでなく、深くまで組織が壊死(えし)してしまう壊死性潰瘍性歯肉口内炎になってしまうことがあります。
特に虫歯で欠けてしまった歯を放置したり、治療中の歯、新しい入れ歯を入れた後などに起こりやすいのですぐに歯医者で確認してもらう必要があります。

3−2.ヘルペス性口内炎の可能性を疑う

ヘルペス性口内炎はヘルペスウイルスによって起こるもので、水泡(すいほう)が破れて頬や舌、歯茎に潰瘍(かいよう)を作ります。自然に改善するものが多いですが、内科等の受診で抗ウイルス剤を投与してもらうことによって改善が早くなります。

3−3.カンジダ性口内炎を疑う

カンジダ性口内炎はカビ菌の一種であるカンジダ菌によって起こる口内炎です。カンジダ菌は口の中にごく少量いる菌ですが、体の抵抗力が弱くなったり、抗生物質を長期間使用していたりすると、急に増え口内炎や口角炎、偽膜(ぎまく)などを作る真菌です。治療は抗真菌剤や免疫力の回復によって改善します。詳しくは「治らない口角炎の原因はカビ!カンジダ性口角炎の原因と薬」を参考にしてください。

4.1か月治らない口内炎の対処法

治らない口内炎が1か月続くと、口内炎でない可能性があります。

4−1.歯根嚢胞(フィステル)を疑う

歯根嚢胞(しこんのうほう)とは歯の根の先にできた膿の袋で、根の先の袋から膿が出ている状態をフィステルと言います。口内炎との違いは触っても口内炎のような強い痛みはなく、膿が出てくることがあります。フィステルは口内炎のように見えたり、おできのように見えたりします。根の先の膿が出るとしぼんだり、溜まると膨らんだりします。歯医者で歯の根の治療の根管治療が必要です。詳しくは「歯茎にできたおでき/フィステルの原因と治療法」を参考にしてください。

4−2.白板症(はくばんしょう)を疑う

白板症は舌や歯茎にできる白い板状の状態です。早急な処置は必要ありませんが癌に変わる可能性のある状態です。口内炎との違いは触っても痛みはなく、硬い感じがします。歯医者で確認後、口腔外科で経過観察か切除が必要となります。詳しくは「白板症(はくばんしょう)とは/がんとの関係と治療法」を参考にしてください。

4−3.癌を疑う

舌の横にできた口内炎が2週間治らなければまず癌を疑ってっください。口の中にできる55%は舌癌です。初期に発見できれば90%の確率で助かる可能性があります。口内炎との違いは初期の癌は触っても痛みはなく、硬いしこりのようなものがある感じがします。詳しく「舌癌(舌がん)を疑ってほしい6つの異常と口内炎との比較/治療法」を参考にしてください。

まとめ

口内炎が治らなかったらまず歯医者に相談してください。口の中に原因があれば対応してくれますし、体の病気であれば医科を紹介してくれます。また、口内炎でなければ根の治療や口腔外科を紹介してくれます。いつでもいけるかかりつけの歯医者があれば安心です。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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