歯間ブラシの徹底解説!30歳過ぎたら口臭や歯周病リスクを排除しよう

歯間ブラシを使っている人は少ないのではないでしょうか。歯間ブラシとは、歯と歯の間の歯垢を掃除する小さな歯ブラシです。歯と歯の間に詰まった汚れを爪楊枝で取っている人は多く見かけますが、わざわざ歯間ブラシを使うのは面倒ですよね。しかし、実は歯科医の私は毎日欠かさず歯間ブラシを使っています。それだけ皆さんにもやってほしいものなのです。歯間ブラシは歯にとってとても重要で虫歯や歯周病予防にとても効果を発揮します。今回は歯医者が歯間ブラシを勧める理由と効果的な使い方をお伝えしていきます。ぜひ、参考にしてください。

目次

1.歯医者が歯間ブラシを勧める3つの理由

1-1.歯ブラシでは取れない歯垢が取れる

実は歯ブラシだけでは歯垢が約61%しか落とせていないのです。歯ブラシでは落とせない歯と歯の間をデンタルフロスで落とすことによって79%、歯間ブラシで85%の歯垢を落とせるようになります。残りの15%~20%は歯医者でクリーニングが必要です。特に歯周病で歯茎が下がり始める30代以降は歯間ブラシがお勧めです。

1-2.根元の虫歯を予防することができる

歯茎が下がってくると歯の根元の部分が見えてきます。この部分は象牙質といって歯の表面に出ているエナメル質より3倍虫歯になりやすいところです。歯間ブラシをすることによって歯と歯の間、特に根元の部分の歯垢が取れるために虫歯予防に効果的です。

1-3.口臭をチェックすることができる

歯間ブラシを歯と歯の間に通した後、臭いを嗅いでみてください。自分で口臭のチェックができます。歯と歯の間に溜まった歯垢は口臭の原因になります。歯間ブラシをしないと歯垢は積み重なるように溜まり、発酵して口臭を発生させます。

2.デンタルフロスより歯間ブラシを使ったほうがいい方

2-1.歯と歯の間の隙間が広い方

歯周病や加齢によって、歯肉が下がってくると、歯と歯の間に隙間が開いてきます。隙間が開けば、それだけ歯垢も付いてきます。デンタルフロスで両サイドの根元から歯垢を掻き上げるより、歯間ブラシで両サイド一緒に磨いたほうが効果的に歯垢を取り除くことができます。

2-2.ブリッジが入っている方

ブリッジとは歯を抜いた後、前後の歯を使って歯を繋げる方法です。歯は繋がっているために上からデンタルフロスは通すことができません。そのため歯間ブラシで歯の根元を磨くことによってブリッジの下の部分を清掃することができます。

2-3.デンタルフロスが苦手な方

デンタルフロスは歯間ブラシより汚れの取り方にコツが入ります。デンタルフロスを歯と歯の間に通してから、根元に当て歯垢を掻き上げるようにします。歯間ブラシは歯と歯の間に入れるだけで歯垢が取れるので比較的簡単です。

2-4.虫歯のリスクが高い方はデンタルフロスが必要

歯間ブラシは歯と歯の根元の部分にブラシが当たり、歯垢が取れます。しかし、歯と歯の接触している部分や隙間が無い部分には、歯間ブラシが入らないため歯垢を取ることができません。歯と歯の間から虫歯になりやすい方や、過去に歯と歯の間の虫歯治療の経験がある方はデンタルフロスを使ったほうが効果的です。

3.歯間ブラシの形とサイズの選び方とおすすめ商品

3−1.おすすめはL型歯間ブラシ

L型は奥歯の歯と歯の間を磨くのにとても磨きやすい歯間ブラシです。奥歯は前歯よりも歯と歯の間の隙間が広く、歯垢が残り歯周病も進行しやすい場所です。前歯の歯と歯の間は歯ブラシの毛先でも歯垢が落ちやすく、デンタルフロスも使いやすい場所です。そのためL型の歯間ブラシの方がI型よりもお勧めです。

おすすめ サンスターGUM 歯間ブラシAC L字型 10本入り500円

サイズ SSS SS S M L
タイプ 超極細 極細 細い 太い 極太
最小通過穴直径(mm) 〜0.8 0.8〜1.0 1.0〜1.2 1.2〜1.5 1.5〜1.8

歯のブログ管理者が使っている歯間ブラシです。芯の金属がしっかりしていて折れにくい歯間ブラシです。上手に使えば1本で1カ月以上持ちますので、一つ買えば1年くらいは使えます。

3−2.少し曲げて使うI型歯間ブラシ

I型歯間ブラシは奥歯を磨く時に少し曲げて使います。慣れてくると使いやすい形ですが、初めは根元の部分が折れてしまったり、なかなか歯と歯の隙間に入らなかったりするかもしれません。

おすすめ 予防先進国スウェーデン生まれのテペ歯間ブラシ8本入り870円

サイズ 4S SSS SS S M L LL LLL 4L
ワイヤーサイズ(mm) 0.4 0.45 0.5 0.6 0.7 0.8 1.1 1.3 1.5
ピンク オレンジ レッド ブルー イエロー グリーン パープル グレー ブラック

歯医者でよく勧められる歯間ブラシです。サイズの種類が多く、一人一人の歯に合ったサイズを選ぶことができます。特に大きいサイズはテペの歯間ブラシしかありません。

3−3.ゴムタイプの歯間ブラシ

小林製薬のやわらか歯間ブラシに代表されるゴムタイプの歯間ブラシは、歯茎のマッサージ効果はあるかもしれませんが、歯垢を落とす効率はブラシタイプの歯間ブラシに比べ低いので、歯医者ではあまりお勧めしていません。ゴムタイプの歯間ブラシは歯茎が腫れてどうしても痛い場合に使い、歯茎が治ってきたらブラシタイプの歯間ブラシを使うことをお勧めします。

3−4.歯間ブラシのサイズの選び方

歯間ブラシは歯と歯の隙間に合わせて大きさを選びます。小さすぎると歯垢は残ってしまいますし、大きすぎると歯茎に傷をつけてしまいます。また、前歯や奥歯によっても太さが違うことがあります。歯間ブラシを入れた時に、軽く歯茎を押す程度の大きさが正しいサイズです。歯間ブラシがスカスカしてしまうものは小さすぎ、中の針金が歯にあたるものは大きすぎです。

4.歯間ブラシの使い方

4-1.お口に入れてみる

鏡を見ながら、お口に入れてみましょう。奥歯にはL字型を使用し、根元を狙うのがコツです。I字型を使用されている方は、L字に少し折り曲げて使ってみてください。前歯にはL字型とI字型と両方そのまま使えます。歯と歯の根元に直角に入れるようにしてください。方向を間違ってしまうと入らなかったり、歯間ブラシの針金が折れてしまったりします。

IMG_0280

4-2.前後に動かして歯垢を取る

歯に沿わせて、5回往復程度動かしてください。始めは歯茎が腫れていると入り難かったり、歯茎から出血があるかもしれません。2週間ほど毎日続けていくと、歯茎が引き締まって出血や口臭も止まってきます。

IMG_0278

4-3.内側からも入れてみる

出来るようであれば内側からも入れてみてください。より歯垢が取ることができます。ただし、内側から歯間ブラシを入れるのは難しいため、無理やりはやめたほうがいいです。

IMG_0286

4-4.前歯は比較的簡単

前歯は鏡を見ながら使うと比較的簡単に使うことができます。奥歯より歯と歯の間が狭かったり、歯並びが悪い方は小さい歯間ブラシや、デンタルフロスを使うと効果的です。

IMG_0283

4-5.使ったあとのお手入れ方法

歯間ブラシは使い捨てではなく、歯ブラシと同じように、繰り返し使うことが出来ます。軸となっている針金が折れてしまったり、毛束がすり減ってきたら、交換の目安です。使用後は流水でしっかり洗い、風通しの良いところで乾かしてください。

IMG_0288

4−6.歯間ブラシの替え時

歯間ブラシはブラシのコシで歯垢を取り除きます。毛先が開いて腰が弱くなってきたら交換してください。また、歯と歯の間に入れた時、通常は歯にブラシが当たるのに、金属が当たるようになってきた時も、ブラシが抜けたり、ブラシのコシが弱くなってきた証拠です。

4−7.使用頻度:できれば毎食後、夜寝る前は必須

歯間ブラシは歯と歯の間、特に根元の部分の歯垢を取り除くには効果的な道具です。歯と歯の間の根本は歯周病が最も進行しやすい部分です。そのため歯間ブラシを毎食後使われた方が効果的です。特に唾液が減って歯周病菌からの抵抗力が落ちる、寝ている時の前は必須です。

5.歯間ブラシを使う時の注意点

5-1.奥歯の間に上手く入らない時は口の開け方を変える

奥歯に歯間ブラシを入れる時は、大きくお口を開けてしまうと、頬が邪魔になり、歯間ブラシが入れにくくなります。お口は少し閉じ気味にして、頬の力を抜くと、歯間ブラシが入れやすくなります。また、I型の歯間ブラシの場合は少し曲げると、歯間ブラシがスムーズに入ります。

5-2.歯間ブラシをゴシゴシ動かさない

ゴシゴシ動かしてしまうと、歯肉に傷が付いてしまったり、すり減ってしまい、さらに隙間が開いてしまうことがあります。歯間ブラシを動かす時は、歯に沿って5往復程度優しくこすって下さい。

5-3.サイズを合わせる

歯間ブラシが小さすぎると歯垢が落ちず、大きすぎると歯茎を傷つけてしまうことがあります。また、使っていると歯茎が引き締まり、サイズを大きくする必要もあります。自分に合ったサイズが分かりにくいときは、担当の歯科衛生士に相談すると大きさをアドバイスしてくれます。

6.歯間ブラシを使っていると起こるトラブル

6−1.歯間ブラシが歯と歯の間で折れる

歯間ブラシを使っていると歯間ブラシが歯と歯の間で折れてしまうことがあります。この場合、新しい歯間ブラシで押し出すと取ることができます。歯茎の中に食い込んでしまって取れない場合はかかりつけの歯医者で取ってもらってください。

6−2.歯茎を傷つけてしまう

歯間ブラシのなかには針金が入っています。歯と歯の間に入らないからといって、無理に入れようとすると針金が歯茎に刺さってしまい傷や、口内炎になることがあります。痛みが強いようでしたやケナログなど口内炎の薬を塗っておくと早く治ります。

6−3.歯茎から出血が止まらない

歯茎が腫れている状態の時は歯間ブラシを使い始めると出血があります。2週間程度で治まってくることがほとんどです。ただし、2週間たっても出血が続いている時は、歯周病が中等度以上に進行している場合があります。早期に歯医者で歯周病の治療を行うようにしてください。

6−4.歯茎が下がってきた

歯間ブラシを使うと歯茎が下がってくることがあります。これは歯間ブラシを使うことによって腫れていた歯茎が引き締まり、正常な状態に近づいていいるためです。しかし、極端に歯茎下がりが強い場合は歯間ブラシによって傷をつけ、下がってきている場合があります。異常を感じるようであればかかりつけの歯医者で確認してもらってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?最初は慣れなくて、難しいと感じるでしょう。しかし、毎日続けていれば、だんだんと慣れていきます。そして、習慣にしていくことが、大切なんです。自分に合うものがわからない、使ってみたけど上手くいかない、という方はかかりつけの歯科に相談してみるのも良いと思います。お口の状態に合わせてアドバイスしてくれます。毎日のケアでお口の健康を目指しましょう。

歯茎下がりは歯周病の始まり

歯周病治療

歯茎が下がると歯がしみやすくなります。あなたは大丈夫でしょうか?


これが歯周病の始まりなのです。


歯周病は虫歯と違って、重度になるまで痛みなどの自覚症状がないため、気付いたら歯が抜ける寸前だったということも少なくありません。歯を支える骨が溶けて、最悪歯を残すことが難しくなるケースもあります。


これから20年、30年、生涯にわたって自分の歯で過ごすためには、今が大切です。 ひどくなってしまう前に、いちど検診を受けることをおすすめします。



歯周病治療の流れを見る

歯のブログを書く私が、本当に信頼している歯医者はこちら

歯のブログの購読はFacebookが便利です

Twitter・RSSでも購読できます

コメントを残す

*