最近テレビなどのメディアで取り上げられるようになったセレックというセラミックでの治療。聞いたことはあるけれど詳しくは分からなという方に最新のセレック治療についてお教えします。最短で60分で被せ物が出来てケアーさえすれば二次的な虫歯になりにくい!こんな治療法があるのです。
1.セレックとは?
セレックとは、医療先進国のドイツからやってきたコンピュータによって歯の被せ物(セラミック)を設計・製作する機械で行う治療方法です。セラミックで出来たブロックを削り出して被せ物を作り出します。
2.セレックのメリット
なぜセレックでの治療がそこまでいいと言われているのかセレック治療でのメリットをお教えします。
2-1.二次的な虫歯になりにくい
従来の虫歯治療では、一般的に銀歯が使われていましたが、セレックではセラミックを使います。銀歯は実際のご自身の歯よりも固い素材で出来ています。普段の食事などでご自身の歯は、すり減っていくものなのですが、銀歯はすり減らない為銀歯とご自身の歯の間にだんだんと隙間が生じその隙間から二次的に虫歯が進行してしまうのです。その点セレックは歯とほぼ同じ固さの素材で出来ている為大人の虫歯の原因のほぼ大半に当たる二次的な虫歯になりにくいのです。
2-2.歯への馴染みがいい
銀歯を入れる際の歯の型取りでは、①歯型を粘土の様な物で取る、②取った歯型に石膏を流して模型にする、③その模型をもとに歯科技工士が銀歯を製作する、という工程があります。その3つの工程の度に実際の歯の形との差が生じてしまいます。その点セレックでの型取りは、①歯を専用カメラでスキャンする、②コンピュータで設計・製作する、といった工程なのでほとんど実際の歯の形との差ができないのです。
2-3.最短60分で被せ物が出来る
セレックは、歯の型取りから製作まで全てコンピュータが行います。セラミックのブロックを機械がその場で削り出してくれる為歯科技工所に出す手間がなく歯を削ってからセラミックのセットまで最短60分で出来るのです。
2-4.白い歯が手に入る
セレックで使用するセラミックブロックには色があります。歯科医師がその人の歯の色に合わせたブロックを選び自然に近い色に仕上げてくれるのです。なので、削る前の様な自然な歯が手に入るのです。
3.セレックの値段
セラミック治療は、以前は小さな物でも5万円〜が相場でした。それは、銀歯の治療と同じように歯型を取って歯科技工所に出すという手間がかかっていましたが、セレック治療では全てその場で機械が行ってくれるので手間がかからず安価にできるようになったのです。
素材 | 値段 |
セレック クラウン(大きい被せ物) | 7万円〜 |
セレック インレー(小さい被せ物) | 3万円〜 |
4.セレック治療の流れ
セレック治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。
STEP1 歯を削る
虫歯の箇所を削り虫歯を取り除きます。
STEP2 口腔内カメラで歯をスキャンする
口腔内3D光学カメラを使用して患部を撮影します。
STEP3 コンピュータで設計・製作する
コンピュータの3D画面上で修復物を設計してミリングマシンと呼ばれる機械がセラミックのブロックを精密に削りだします。
STEP4 セット
口腔内にセットして噛み合わせの最終調整をして治療終了です。
おすすめクリニック
おかざき歯科クリニックの基本情報
ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
土 9:00~13:00 14:00~18:00
木・日・祝日:休診日
院長経歴
岡崎 弘典
日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任
まとめ
最新治療であるセレックは、値段や耐久性から見てもオススメの治療法になります。最近になり一般の人にも浸透してきていますが、ヨーロッパ諸国やアメリカなどを中心に世界で約3万台のセレックが活躍しています。20年に渡る実績がありセレックで治療した歯は10年後に96%以上残存していて銀歯で治療した歯は50%なのに比べると耐久性・虫歯へのリスクが格段に低くなることが分かります。
※私の歯科では、セレックの治療が保険の銀歯治療に比べ8割を占めます。自費をメインにしている歯科ではありませんが、その理由は患者さんみなさんがセレックの良さを知っているからだと思います。見た目だけではなくいかに今ある歯を大切にしていくかを考えた結果なのかもしれません。
セレック治療を行っている歯科
日本で普及しはじめたのも数年前でまだセレック治療を導入している歯科が少ないのも現状です。セレック治療を導入している歯科が掲載されているサイトがありますのでお近くの歯科を一度調べてみてはいかがでしょうか?
★セレックスタイル http://www.cerec-style.com/