信頼できる口臭外来の見抜き方5つの視点とおすすすめクリニック3選

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

あなたは口臭が気になり専門的な治療を受けるために口臭外来に行きたいと思っているのではないでしょうか。

しかし、どこに行けばいいのか、費用はどれくらいかかるのか、など心配で受診を躊躇しているのではないでしょうか。

口臭外来は口臭を専門的に治療する診療科です。口臭治療には専門的な器械が必要なため一般的な歯医者では治療ができないのです。ただ口臭治療を行っているという口臭外来では歯のクリーニングを行い、口臭用のサプリメントを出されるだけで終わりにされてしまうのです。

では、どのような口臭外来に行けば自分の悩みを真剣に聞いてくれ、しっかりとした検査、診断を行い、正しい治療を行ってくれるのでしょうか。

今回は口臭外来の選び方のポイントとおすすめクリニックをお伝えします。

1.口臭外来とは

口臭外来とは口臭に悩みを持つ方に対して検査を行い、原因を特定し、治療を行う専門医院です。口臭治療は専門的な知識や機器が必要で、一般の歯医者では行っておりません。口の中の臭いを機器で測定し、機器の数値を見ながら改善しているかどうか確認していきます。薬や生活習慣、口の中の清掃方法、全身的な治療などを行い口臭を改善していきます。

口臭外来で行われる治療の流れ

2.口臭外来選び方5つのポイント

2−1.カウンセリングの時間が30分以上確保されている

口臭外来で最も重要なのがカウンセリングです。口臭は誰が感じても明らかに口臭とわかるものから、本人にしかわからない臭いもあります。口臭の悩みを聞いてくれるカウンセリングの時間を30分以上、多いところでは1時間以上確保されていることがポイントです。今までの経緯や気づいたきっかけ、口臭を意識する時間など詳しく話を聞いてくれる口臭外来を選ぶ必要があります。

2−2.プライバシー保護のため個室がある

口臭治療はプライバシーが保護されている場所でないと行うことができません。通院していることが家族にも知られたくない方もいます。そこで、治療は個室が確保されていることも重要です。このようなプライバシーに気をつかった治療を行ってくれるクリニックを選ぶ必要があります。

2−3.高精度の口臭測定器がある

口臭を測定するには客観的な臭いを測定するために高度な器械が必要になります。また、治療後には臭いが減ったかどうかを比較する必要があります。そのためオーラルクロマやBBチェッカーなどの口臭測定器があるかホームページで事前に確認してください。口臭測定器は自分でも使えるようなものも販売されていますが、このような器械は精度が低く、再現性に乏しいものです。稀にこのような器械を使って口臭外来としているところもありますので、注意が必要です。

オーラルクロマ

口の中の口臭の元となるガスの濃度を調べます。口臭の3大原因臭の硫化水素、メチルメルカプラン、ジメチルサルファイドで、オーラルクロマで精密な測定を行います。

BBチェッカー

口の中のガスと呼吸の時に出るガスに口臭があるかどうかの確認と、口臭の原因である揮発性細菌の状態を確認します。

2−4.尿検査が行われいる

口臭の原因は口の中だけではなく、糖尿病や肝臓、腎臓の病気によっても口臭が起こります。口の中の検査だけでは発見できない口臭の原因を尿検査をすることによって確認します。必要があれば内科などに紹介し、治療を行うことによって口臭を改善します。

口臭の原因になりうる病気

糖尿病、腎不全、肝不全、肺がん、副鼻腔炎、逆流性食道炎

2−5.漢方やサプリメントなど自分にあった薬を処方してくれる

口臭治療は臭いを直接的に防ぐ洗口剤や歯磨き粉以外に、体質を変えていく漢方やサプリメントが必要になります。体質の改善には個人個人にあった薬が必要になります。このような処方をしてくれるクリニックがオススメです。

3.口臭外来のおすすめクリニック

3−1.バイオクリニック東京(JR渋谷駅1分) 

http://www.bioclinic.jp/breathcare/

口臭無料測定、無料カウンセリングなど初めての方には安心できるクリニックです。カウンセリングで納得ができれば治療を行います。費用はライトコース55,000円、スタンダードコース12,500円、口腔ケアグッズ10,000円です。

3−2.鶴見大学歯学部附属病院口臭外来(JR鶴見駅5分) 

http://www.tsurumi-univ-dental-hospital.jp/medical/special/s02.html

大学病院ならではの設備です。

3−3.ほんだ歯科(東大阪)

http://www.honda.or.jp/honda/

日本で最も有名な口臭外来です。多くの著書を出し、全国から患者さんが来院するクリニックです。初診35,000円、再診15,000円、3〜4週間(長くて約3か月)、口臭ケア用品1,000〜9,000円

4.口臭外来で行われる9つの口臭治療

口臭の原因である細菌を減らす治療法

4−1.マウスピースによる除菌療法

口臭の主な原因は口の中に存在する嫌気性菌(けんきせいきん)が発生させるガスです。この嫌気性菌を除菌する方法が3DS(dental drug delivery system)です。専用のマウスピースの中に抗生物質や消毒剤を入れて、薬剤が唾液によって流されないようにし、嫌気性菌を除菌して、口臭を抑える方法です。詳しくは「歯周病を薬で治す最新3DS除菌療法と歯周病菌に効果のある薬」を参考にしてください。

4−2.抗生物質による除菌治療

細菌が原因で起こる口臭には抗生物質を使うことがあります。副鼻腔炎や歯周病、親知らずなど細菌感染によって口臭がひどくなる場合には抗生物質を使って、細菌の増殖を抑え、口臭を防ぎます。ただし、抗生物質の治療は一時的に細菌量を抑えるだけになります。

4−3.マウスウォッシュなどの洗口剤

口臭の原因菌を殺菌消毒するためのマウスウォッシュをお勧めします。マウスウォッシュは一時的に口臭を抑える効果があります。マウスウォッシュの成分によって口臭の原因菌の繁殖を抑えたり、爽快感などが得られます。詳しくは「マウスウォッシュで効果的に口臭を防ぐ5つのポイント」を参考にしてください。

4−4.舌苔やプラークの除去方法

舌苔とは舌の表面についている細菌や食べカスです。この舌苔や、歯や歯茎についているプラークからも口臭が発生します。そのためこれらの細菌を毎日丁寧に落とすことが必要です。できるだけ効率的に、効果的に落とすことが必要です。しかし、やり過ぎてしまうと出血が多くなり、それが腐敗臭の原因となります。そのため適切な舌苔やプラークの除去方法を指導します。詳しくは「口臭の元!舌が白い舌苔(ぜったい)ができる9つの原因と取り方」を参考にしてください。

4−5.歯周病や虫歯などの歯科治療

歯周病や虫歯、親知らずなどによって歯や歯茎から膿が出ていると口臭が強くなります。歯や歯茎の治療を行い、場合によっては歯の抜歯を行って口臭の原因を取り除き、口臭を防ぐ必要があります。詳しくは「あなたの周りは気づいてる!歯周病の口臭を早く改善する方法」を参考にしてください。

体質の改善で口臭を防ぐ治療法

 4−6.漢方薬による薬物療法

口臭治療で多く使われているのが漢方薬です。口臭は体のバランスによって発生する生理的口臭というものがあります。この生理とは緊張や疲労、ホルモンなどの変化が影響します。体調の変化を安定させて、体のバランスを整えるのが漢方薬です。また、口臭は唾液の量が減ることでも起こります。漢方薬には唾液の量を回復させる効果もあります。

5−7.唾液を多く出すマッサージ治療

口の中の細菌の多くは唾液によって洗い流され口臭を防ぎます。唾液は唾液腺という器官から出されています。そのため唾液腺をマッサージし、活性化させることによって多くの唾液を出して、口臭を抑えます。また、口の中の粘膜をマッサージすることによって、粘膜を刺激し、粘膜の中にある唾液腺から唾液を出し、口の中に潤いをもたせて口臭を防ぎます。

4−8.サプリメントによる治療

バイオガイアというサプリメントは口の中の悪玉菌を善玉菌に変えていく効果があります。バイオガイアに含まれる善玉菌であるロイテリ菌が、口の中にいる悪玉菌と置き換わることによって、口の中の環境を変え、口臭を予防します。

4−9.内臓の病気は専門医へ依頼

糖尿病や肝臓、腎臓、腫瘍などがあると口臭が発生します。血液の検査を行い、内臓系の疾患が疑われる場合は専門医に紹介します。

5.口臭外来で行われる精密検査

5−1.臭いを測る口臭測定検査

口臭は口の中で生息している嫌気性細菌が、唾液、血液、古くなった細胞に含まれるタンパク質などを分解し、臭いの元である硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる揮発性硫黄化合物を産生することにより、口臭が生じます。この3つの揮発性硫黄化合物をオーラルクロマなどの口臭測定器で測定します。3つの割合によって口臭の原因分析をしながら治療を行っていきます。

5−2.唾液の量を測る唾液測定検査

唾液は口臭を抑えるのにとても重要な働きをします。唾液の量を測定することによって口臭の原因を探ります。特に唾液が少ないことをドライマウスと呼び、原因が唾液腺の異常やシェーグレン症候群などの自己免疫疾患が原因の場合があります。

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5−3.歯周病や虫歯の口腔内検査

口臭の原因である嫌気性菌は深い歯周ポケット内や歯の根の先の歯根嚢胞(しこんのうほう)の中など、空気の触れない場所に多く生息します。そのため歯周病や虫歯など口腔内検査をし、嫌気性菌が多くいる場所がないか確認します。

5−4.人の感覚で臭いを確認する官能検査

口臭は機器による検査だけでは判断ができない場合があります。そのため人が実際、臭いを嗅いで口臭として感じるかどうかの試験を官能検査と言います。官能検査は距離を測りながら口臭がどのくらいの距離までするのかなど計測します。

5−5.血液や尿検査

口臭外来では血液や尿検査を行い、病的な口臭がないか確認をします。検査結果によって専門医院と連携しながら口臭治療を行っていきます。

6.自臭症(病的口臭症)とは

通常誰しも多少の口臭はあります。汗をかけば汗臭いし、体臭だってゼロにはできません。正常な範囲内の生理的な口臭に悩んでしまう方を自臭症(じしゅうしょう)や病的口臭症と呼びます。精神的な部分もあるため精神科と連携しながら治療を行います。

まとめ

 口臭外来は簡単な検査でサプリメントだけを出すクリニックから、専門性の高いクリニックまであります。ご自身の悩みを解決するには口臭外来選びが最も重要です。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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