多くの人が毎日使う歯磨き粉。「汚れを落とすため」「スッキリさせるため」に使われている方が多いのではないでしょうか。もちろん、この2点も大切ですが、最も重要なのが「虫歯や歯周病が予防できる」ということなのです。最近の歯磨き粉には薬用成分を含むものが多く販売され、虫歯や歯周病などを予防するためにとても重要なのです。しかし、その成分を効果的に使わなければただの泡にしかならないのです。今回は歯磨き粉を最も効果的に使うための方法をご紹介します。是非、参考にしてください。
1.歯磨き粉を使った方が良い3つの理由
1-1.汚れを効率的に取り除く
歯磨き粉には歯の表面を傷付けずに汚れを落とし易くする研磨剤や、お口全体に歯磨き粉を行き渡らせて、汚れを落としやすくする発泡剤が含まれています。もちろん、歯ブラシだけでも汚れは落ちますが、より効果的に汚れを落としてくれるのが歯磨き粉なのです。歯が削れたりしないか、と心配になる方もいるかもしれませんが、「歯の表面に毛先を当てて、軽い力で小さく動かす」ということを気をつけながら、正しく磨くことが出来れば心配ありません。詳しくは「虫歯や歯周病を徹底的に防ぐ「歯磨き力」をつける6の秘訣」を参考にしてください。
1-2.虫歯や歯周病を予防できる
目的に合わせて歯磨き粉を選ぶことで、日常生活の中で虫歯や歯周病予防を行うことができます。歯医者に行って検診をすることは大切ですが、一番大切なのは日常でのケアなのです。お口は会話したり、飲んだり、食べたり毎日使う場所です。そこを何ヶ月かに1度検診へ行くだけでは、予防としての効果が足りません。毎日使う場所だからこそ、毎日のケアで予防を行う方が効果が高いのです。それを効率的に行ってくれるのが、歯磨き粉なのです。
1-3.リフレッシュ効果がある
歯磨き粉には爽快感を与えるために香味剤が含まれています。それを使用しての歯磨きは、脳を活性化し、疲労感を軽減させ、集中力を高めることができます。そのためリフレッシュする効果が得られるのです。お好みの味や香りを探してみたり、お仕事されている方は、休憩時間に少し歯磨きの時間を取るのも、気分転換になるのでおすすめです。
2.歯磨き粉の最も効果的な使い方
2-1.フッ素配合で効果的な虫歯予防
歯磨き粉はフッ素配合と表示されているものを選びます。フッ素は「歯を強くする」「虫歯菌の活動を弱める」「歯の表面を再生する」効果があり、毎日少量のフッ素を歯に浸透させることが最も効果的な虫歯予防になります。詳しくは「フッ素塗布が虫歯を予防する効果と自宅でできるフッ素の使い方」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 毎日、たっぷりの量を使う
- 歯磨きを5分くらい行い、歯全体に浸透させる
- うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
おすすめ商品:チェックアップ スタンダード (ライオン)
2-2.歯茎を引き締める効果で歯周病予防
歯周病は、歯の汚れの正体である細菌が歯茎に感染して、歯茎が腫れたり、血が出たりします。その細菌を弱らせるのに歯磨き粉は力を発揮します。詳しくは「危険信号!歯茎からの出血を止める自宅でできる4つの手順と正しい治療法」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 歯茎に浸透しやすいジェルタイプのものを選ぶ
- 歯と歯肉の境に毛先を当てて、マッサージするように1本ずつ細かく磨く
- うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
おすすめ商品:コンクール ジェルコート (ウェルテック)
2-3.しみる刺激から守る知覚過敏予防
歯の根元が削れてくると神経に刺激が伝わりやすくなり、しみたり、痛みが出ることを知覚過敏といいます。知覚過敏用歯磨き粉には歯の神経に刺激が伝わりにくくする効果があります。詳しくは「知覚過敏が教えてくれる歯への6つのダメージ」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 知覚過敏が起こりやすい歯の根元を念入りに磨く
- 歯磨きの力を入れすぎると逆効果になるため弱い力で磨く
- 成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
おすすめ商品:シュミテクト (グラクソ・スミスクライン)
2-4.歯をツルツルにして歯石予防
歯石は、歯垢(しこう)が唾液中のカルシウムやリンとくっ付き、石灰化して出来ます。歯石予防用歯磨き粉には歯石の原因となる歯の汚れを落としやすくして、歯石が付きにくくしてくれる効果があります。詳しくは「絶対歯石を取ったほうがいい本当の理由」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 歯石の付きやすい下の前歯の裏側と上の奥歯の頬側を丁寧に磨く
- 傷がついた歯の表面に成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
- 一度ついてしまうと自分では取れないので定期的に歯医者でクリーニングを行う
おすすめ商品:アパガードリナメル (オーラルケア) 詳しくは「歯の傷が着色の原因!アパガードリナメルの3つの効果と使用法」を参考にしてください。
2-5.歯を白くする効果で着色予防
コーヒーや紅茶、カレーなど毎日食べたり飲んだりしていると、歯に着色してきます。着色予防用歯磨き粉は着色しやすい歯の表面をツルツルにしたり、ホワイトニング効果があります。詳しくは「ホワイトニング用歯磨き粉の効果的な使い方」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 歯の着色が目立つ部分を特に丁寧に磨く
- 傷がついた歯の表面に成分が浸透するようにうがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
- 詰め物の変色による着色は歯医者で磨いて落としてもらう
おすすめ商品:ブリリアント モア (ライオン)
2-6.気になる口臭を歯磨き粉で予防する
口臭の臭いの元となる大きな原因は細菌から出されるガスです。口臭予防用の歯磨き粉は細菌の活動を弱めてくれるため、口臭が減ってきます。詳しくは「意外と知らない?口臭の本当の原因と適切な対処法」を参考にしてください。
効果的な使い方
- 歯ブラシ前にデンタルフロスを使って歯と歯の間に薬用成分が行き渡りやすくする
- うがいは1,2回程度で歯磨き粉の味が残る程度にする
- 親知らずは口臭の大きな原因となるため早めに抜歯をしておく
おすすめ商品:システマ デンタルペーストa (ライオン)
3.虫歯菌や歯周病菌が多い人にお勧め
3-1.虫歯になりやすい人におすすめのフッ素ジェル
虫歯になりやすい方は歯磨きあとにもう1つケアを追加します。歯磨き後にフッ素のジェルを、歯全体に行き渡るように塗り込みます。お口に溜まった水分を吐き出すだけで、うがいはしません。そのまま30分程度、飲食やうがいを控えます。フッ素がより歯に浸透していくので、ワンランク上の虫歯予防が出来るのです。特に永久歯の生え始めたお子さんにおすすめの方法です。
おすすめ商品:チェックアップジェル (ライオン)
3-2.歯周病菌が多い人におすすめのペリオバスター
ぺリオバスターは液体の歯磨き粉で、天然の成分で作られています。歯周病菌を弱らせたり、お口に繁殖しているカビを抑える効果があります。歯磨き前に3~4回お口の中にプッシュして、30秒程度ブクブクうがいをしながら、お口全体に行き渡らせます。歯磨きを5分程度、うがいを1~2回行います。1度使っただけでは、効果が出にくいですが、数日使っていくとだんだんお口の環境が整っていきます。
3-3.歯磨き粉の効果を持続させる3DS
専用のマウスピースを作成し、そこにフッ素ジェルやぺリオバスターを入れて装着することで、虫歯菌や歯周病菌に直接作用させ、除菌効果を高めます。虫歯や歯周病を予防する為の最新の方法です。
1日1回寝る前の歯磨き後に、10分程度装着し、軽くうがいをします。詳しくは「歯周病を薬で治す最新3DS除菌療法と歯周病菌に効果のある薬」を参考にしてください。
おすすめクリニック
おかざき歯科クリニックの基本情報
ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
土 9:00~13:00 14:00~18:00
木・日・祝日:休診日
院長経歴
岡崎 弘典
日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任
まとめ
現在でも新しい商品や薬用成分が次々と開発されています。自分に合うものがなかなか見つからない、使い方がわからない、という方はかかりつけの歯医者で相談してみて下さい。お口の状態に合わせてアドバイスしてくれます。毎日のケアでお口の健康を目指しましょう。