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歯茎にできた白いできものの正体と治療法

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痛みや腫れもないのに歯茎にできた白いできものが出来ることがあります。出たり引いたりしていつまでも治らないが、そのままにしておいていいものかどうか心配になっている方もいるのではないでしょうか。実はこの白いできものからは膿が出ているのです。そのままにしておくと口臭や歯茎の腫れ、痛みが出てくることもあります。今回は歯茎にできた白いできものの正体とその治療法をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

1.歯茎の白いできものの正体

1-1.根の先に溜まった膿の袋の出口

images (8)虫歯や外傷で神経が死んでしまったり、根の治療が不適切な場合、根の先に膿が溜まります。その膿の出口が歯茎の白いできものの正体、婁孔(ろうこう・フィステル)といいます。この白いできものは根の先に膿が溜まるとでき、破れて膿を出します。出し終わると無くなり、また溜まるとでてきます。膿は臭く、口臭の原因にもなります。

1-2.そのままにしておくとどうなるか

原因である根の先にたまった膿の袋は大きくなり、周りの歯の根を溶かしたり、神経を死なせてしまうことがあります。長期間そのままの状態が続いた白いできものは根の治療だけでは改善が難しくなり根の一部を取る必要が出てきます。また、この膿は血液によって体の中に運ばれ、心臓の病気やアレルギーの原因にもなるものです。

1-3.症状はあまりない

痛みはほとんどないのですが、違和感はあります。疲れたり、寝不足で体の抵抗力が下がった時には、腫れや痛みが出ることがあります。

2.なぜ白いできものが出来てしまったのか

2-1.深い虫歯の治療をした際、神経を残したが耐えられなかった

深い虫歯を治療する際、歯科医は出来るだけ歯の神経を残す努力をします。歯の神経を取ってしまうと歯の寿命が短くなってしまうからです。しかし、歯自体に再生する力がない場合には神経がそのまま死んでしまうことがあります。その後、根の先に膿が溜まり歯茎に白いできものが出来てしまいます。

2-2.外傷で神経が切断された

前歯をぶつけたりすると歯の神経が根元で切断され、歯の神経が死んでしまうことがあります。歯の神経が死んでしまうと、歯が黒くなったり、根の先に膿が溜まり白いできものが出来てしまいます。

2-3.根の治療が不適切だった

歯の根の治療の際、中の消毒がうまくされていなかったときに歯の根の先に膿が溜まり、歯茎に白いできものが出来ます。根の治療は歯科医師の技術が大きく影響するため、ラバーダム、拡大鏡、マイクロスコープ等を使ってくれる歯医者で行わないと再発を繰り返してしまう可能性が高くなります。詳しくは「根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科との治療の違い」を参考にしてください。

2-4.根が割れている

神経が無い歯は歯がもろくなり、根に亀裂が入ったり、歯が割れたりすることがあります。根の亀裂から細菌が入り白いできものができます。特に根の治療を繰り返し行っていたり、金属の土台が入っていると歯の根が割れやすくなります。詳しくは「歯が割れた!歯根破折の原因と治療法」を参考にしてください。

2-5.まれに歯周病が原因になる

歯周病が原因で白いできものが出来ることがあります。歯周病が原因の場合は歯茎からの出血や、腫れや痛みを伴うことが多いです。

3.歯茎の白いできものの治療法

3-1.原因の歯の根の治療

di050201細菌に汚された原因の歯の根の治療を感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)といい、根の中を針金のようなやすり(ファイル)でこすり落として根の中を消毒し、薬で密閉して細菌の住みかをなくす方法です。少しでも細菌に侵された根が残ってしまうとそこからまた細菌が増え、歯茎の白いできものがいつまでも治らなかったり、再発を繰り返してしまいます。詳しくは「歯の神経の治療はなぜ何回もかかるのか?実は90%が3回以内に終わる」を参考にしてください。

3-2.歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)

感染根管治療で歯茎の白いできものが治らなかった場合や根が曲がっていてファイルが先まで届かない、土台が入っていて取ろうとすると根が割れてしまう危険がある場合などは、麻酔をし歯茎の方から膿の袋を取り出します。根の先の一部を切断し、裏側から薬を詰めて細菌が感染しないようにします。膿の袋を取り出した後は自然に骨ができてきます。詳しくは「歯根端切除術/根の治療では治らない膿の袋を取り除く」を参考にしてください。

3-3.再植術(さいしょくじゅつ)+歯根端切除術

下顎の奥歯など骨が厚く、歯茎の方から歯根端切除術ができない場合は、麻酔をして一度歯を抜きます。抜いた穴から膿の袋を取り出し、また歯を戻す再植術をします。根が曲がっていたり抜歯の時に歯が折れてしまう危険がある場合には出来ないときもあります。

3-4.部分抜歯

奥歯には根が2本から4本ありますが、そのうちの1本を膿の袋と一緒に抜歯します。部分抜歯をすることによって他の根を助けることができます。残った根を使って被せたり、ブリッジの土台にすることもできます。

4.白いできものに似ているもの

4-1.触ると痛い口内炎

DSC_0072口内炎は白いできものと同じような場所に出来ることが多いです。だだし、白いできものは症状が無いことが多いのですが、口内炎は痛みを伴います。治療はステロイド軟こう(ケナログ)を塗ると治ることが多いです。詳しくは「口内炎!知っておきたい7つの原因と治療法/薬の使用法」を参考にしてください。

4-2.骨の塊、骨隆起

DSC_0433骨隆起(こつりゅうき)は歯ぎしりや食いしばりをする方に見られる骨の塊です。無害のためそのままにすることが多いですが、入れ歯やインプラントの時に邪魔をするようであれば取ることもあります。詳しくは「歯茎や顎にできた骨隆起の原因/そのままでいいか切除するのか?」を参考にしてください。

まとめ

痛みや腫れが無いことが多くそのままにしてしまいがちです。しかし、体の一部から膿が出ているのは異常な状態です。早めにかかりつけの歯医者で治療が必要なのかを確認してください。

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コメント

  1. 川崎香織 より:

    歯医者さんは神経を残す努力をしてくれる…
    その言葉に衝撃を受けました。
    高校1年の娘が矯正治療の1年定期健診で虫歯が見つかり、軽い虫歯なので治しとくねと言われ削ると、思ったより深かったので神経抜いとくねと言われて抜いて帰って来ました。
    未成年なのに親の同意もなく抜いた事にもびっくりしましたが、レントゲンを撮らずに軽いと判断して削った事も憤りを感じます。
    どの歯医者さんも先生の様な患者さんの立場になって治療して下さると良いのですが…

    1. hanoadmin より:

      大変でしたね。最終的な結果は歯の神経を抜く治療が必要だったのかもしれませんが、できれば治療前にレントゲンと保護者への説明があれば安心でしたね。
      今後は予防歯科を行っているかかりつけの歯医者で定期的にメンテナンスを行うことができれば、歯の神経を抜くこともないし、歯医者でのコミュニケーション不足も
      改善できるのではないでしょうか。

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