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10代から始まる/歯茎が赤く腫れているのは歯肉炎の症状

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歯茎が赤く腫れていたり、歯ブラシやデンタルフロスをしたときに出血をしてしまう方も多いのではないでしょうか。歯茎の腫れや出血は歯肉炎の症状です。実は歯肉炎をそのままにすれば歯周病になってしまうのです。歯肉炎の症状は出血や歯茎の腫れなど自分でも判ることが多いのです。そして早期に改善できれば将来、歯周病にで歯を失うことがないのです。今回は歯肉炎になった時の症状やなりやすい人の特徴、改善方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.歯肉炎とは

歯肉炎とは歯ブラシやデンタルフロスを使った時に出血したり、歯茎が赤く腫れている状態のことです。一般的に歯茎がプラークなどの細菌によって炎症を起こすプラーク性歯肉炎のことを言います。主に10代から20代の時に起こり、治療は歯磨きやデンタルフロスの使用で改善していきます。しかし、30代以降も歯肉炎の状態が続いてしまうと、歯周病に移行してしまい、将来歯を失う可能性が高くなってしまいます。

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歯肉炎と歯周病の違い

歯肉炎は歯茎だけが炎症によって腫れている状態です。歯肉炎が進行した状態が歯周病です。歯周病になると歯を支えている骨まで炎症が広がるため、歯の周りの骨が溶け出してしまいます。歯周病の進行を止めないと歯が揺れてきて、最後には抜けてしまいます。

2.プラーク性歯肉炎の症状

2-1.歯ブラシやデンタルフロスで血が出る

歯ブラシやデンタルフロスの使用中に歯茎から出血する方は歯肉炎です。特に日本人はデンタルフロスを使っていない方が多く、歯と歯の間で歯肉炎が進行し、30代の歯周病の確率80%と先進国中でも高い確率で歯周病に移行しています。詳しくは「危険信号!歯茎からの出血を止める自宅でできる4つの手順と正しい治療法」を参考にしてください。

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2-2.歯茎がむず痒い

歯肉炎になると歯茎がむず痒くなることが合います。お風呂に入っていなかったり、頭を洗っていなかったりすると皮膚が炎症を起こし、かゆくなるのと同じように歯茎も汚れや細菌が着いたままにすると、炎症を起こしてむず痒くなります。

2-3.歯茎が赤く腫れている

歯肉炎になると歯茎が赤く腫れてきます。歯肉炎のないきれいな歯茎の方はピンク色をしています。歯茎に細菌が多くついていると、細菌を退治しようと歯茎の中の血液が集まり、歯茎が腫れて赤くなります。歯ブラシ等で細菌をしっかり取ってあげれば、血液が集まる必要がないために歯茎はピンク色に戻ってきます。

2-4.口臭がする

歯肉炎になると歯茎から細菌を退治するために浸出液(しんしゅつえき)という白血球や血小板などの液を出しています。その液とプラークの細菌が戦い、膿のようなにおいがします。また、ちょっとした刺激で歯茎から出血するのでいつも血生臭い臭いもします。

2-5.歯周ポケットができる

歯肉炎の歯周ポケットは歯茎が増殖することによって出来るものです。歯周病の場合は骨が溶けて歯周ポケットが深くなります。そのため歯肉炎でできる歯周ポケットを仮性ポケット(かせい)といいます。歯茎の腫れが引いて来れば歯周ポケットも正常になってきます。詳しくは「歯周ポケットは口臭や歯周病の始まり/歯周ポケット改善方法」を参考にしてください。

3.歯肉炎になりやすい方の特徴

3-1.デンタルフロスを使用していない

free歯肉炎の多くは歯と歯の間の歯茎が腫れています。歯と歯の間のプラークは歯ブラシだけでは取り除くことができません。そのため残ってしまったプラークが原因で歯肉炎になってしまいます。早期にデンタルフロスの習慣を付けることで歯肉炎は予防できます。

3-2.口呼吸である

口呼吸の方は前歯に歯肉炎が起こります。唾液には細菌を洗い流す作用がありますが、口呼吸によって前歯の歯茎が乾燥してしまうと、唾液のバリアが及ばないために歯肉炎になってしまいます。詳しくは「口呼吸によって起こる9つの危険と6つの改善方法」を参考にしてください。

3-3.唾液が少ない

唾液が少ない方は歯肉炎になります。唾液には細菌から歯茎を守る殺菌作用があります。唾液が少ない方は常に細菌に歯茎がさらされてしまうために、歯肉炎が起こってしまいます。特にシェーグレン症候群やお薬によって唾液量が急激に減少してしまった場合は歯肉炎も悪化しやすくなります。

3-4.歯肉炎は女性に多い

歯肉炎は女性ホルモンと関連していることが多く、初潮、妊娠、出産、閉経などの時期に歯肉炎が悪化し、そのまま歯周病に移行してしまうことが多いのです。女性ホルモンの変化があるときには特にプラークを歯茎に残さないように注意していく必要があります。詳しくは「歯医者がアドバイスする  お腹の赤ちゃんのために妊婦のママが今できること」を参考にしてください。

3-5.たばこを吸う

たばこのニコチンによって毛細血管が収縮し、歯肉炎があっても症状を隠してしまいます。気づいた時には歯周病に移行し、改善することが難しくなってしまうことが多いのです。

4.プラーク性歯肉炎の改善方法

4-1.歯ブラシ、デンタルフロスでプラークを取る

歯と歯茎の境目に残るプラークをしっかり取り除くことで歯肉炎の90%は改善します。特に寝ている間は唾液量が減るため歯肉炎が悪化しやすい時間帯です。寝る前の歯磨きを丁寧にやることによって歯肉炎は改善しやすくなります。

参考記事
虫歯や歯周病を徹底的に防ぐ「歯磨き力」をつける6の秘訣
歯医者は絶対やっている!デンタルフロスで虫歯や歯周病を防ぐ方法

4-2.間食、特に甘いものを控える

食べ物を食べる回数が多く、時間が長いほどプラークが作られる時間が長くなり、歯肉炎は悪化します。また、糖分は血糖値を上げるために慢性炎症になりやすく、歯肉炎が悪化しやすい環境になります。炎症自体を抑えるために糖分を控えると効果的です。

4-3.歯肉炎用の洗口剤を使う

最近の洗口剤には殺菌作用や抗炎症作用のある成分が含まれたものが多く販売されています。特にライオンのメディカルガーグル1,400円 は抗炎症作用の高い洗口剤です。

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4-4.歯肉炎が改善しない場合は3DS

歯ブラシやデンタルフロスをしっかり行ってもなかなか歯肉炎が改善しない場合は、歯茎に消炎剤を直接浸透させる3DS(Dental Drug Delivery System )を使用します。3DSは専用のマウスピースを作成し、その中に抗生物質や抗炎症作用の薬を入れ30分ほど装着し、歯肉炎を改善させます。

5.部分的な歯肉炎

5-1.歯冠周囲炎(しかんしゅういえん)

特に6歳臼歯や12歳臼歯が生えてくるときに起こる歯肉炎です。歯が歯茎を突き破って出てくるとき、プラークがその歯の周囲にあると歯茎に炎症を起こし、歯冠周囲炎になります。歯が生えている途中の歯は、歯磨きがしにくいため、プラウトのような細い歯ブラシで磨くと効果的にプラークを落とすことができます。

5-2.智歯周囲炎(ちししゅういえん)

親知らずが横や斜めに向いて生えていると、そこにプラークが溜まり炎症を起こすことを智歯周囲炎(ちししゅういえん)といいます。智歯とは親知らずのことです。親知らずが周りの歯に悪い影響を及ぼす場合は早めに抜歯をしたほうがいいです。詳しくは「親知らずが口臭の原因となる5つのメカニズムと3つの対策法」を参考にしてください。

5-3.食片による歯肉炎

歯と歯の間に虫歯や詰め物が取れたりすると食べかすがつまり歯肉炎を起こすことがあります。特に乳歯の虫歯は急速に進行するため、穴が開いたところに食べかすが多くつまり、歯肉炎を起こして痛みが出ることがあります。

6.特殊な歯肉炎

6-1.薬物性歯肉炎(薬物性歯肉増殖)

高血圧の薬やてんかんの薬で歯茎が大きく膨らむようになることを薬物性歯肉炎といいます。担当医にお薬を変更できるかどうかを確認します。お薬を変更しても治らない場合は膨らんだ歯茎を切除することがあります。

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6-2.妊娠性歯肉炎

妊娠中期に女性ホルモンの影響で歯茎が腫れやすくなることを妊娠性歯肉炎といいます。妊娠性の歯肉炎の後、そのまま放置してしまうと重度の歯周病に移行してしまうことが多いので、妊娠中には定期的に歯医者でクリーニングをおすすめします。

6-3.急性ヘルペス性歯肉炎

乳幼児に多くみられ、ヘルペスウイルスによって感染する歯肉炎で歯肉は鮮やかな赤色になり、お口の中に白色や黄色の小さなつぶつぶがたくさんでき、痛みがあります。歯肉炎の部分は歯ブラシで磨いてもあまり効果がないため、ガーゼで周りの汚れを拭うくらいにし、洗口剤や軟膏などで対処します。小児科に受診し、1週間程度で改善することが多いです。

6-4.急性壊死性潰瘍性歯肉炎(きゅうせいえしせいかいようせいしにくえん)

急に歯と歯の間の歯茎に潰瘍ができて、痛みや口臭を伴う歯肉炎です。原因はよくわかっていませんが、プラーク、ストレス、喫煙、栄養障害などが考えられています。2,3日で急速に進行します。症状が出ている間はお口のなかを清潔に保つようにしますが、歯肉炎部は痛みが強いためガーゼなどで、拭う程度にします。感染防止のために抗生物質や痛み止めが処方されます。

6-5.慢性剥離性歯肉炎(まんせいはくりせいしにくえん)

歯茎の表面の皮がはがれ落ちて、痛みを伴う歯肉炎です。歯茎がヒリヒリしたり、水泡が出来ることもあります。主に、生理不順あるいは閉経後の女性に多くみられ、2、3本の部分的な歯茎から全体の歯茎に広がっている場合もあります。歯ブラシが当たっただけでも痛みがあるため、軟らかい歯ブラシで優しく磨きます。完治するのは難しく再発を繰り返します。

まとめ

歯肉炎の症状は歯茎の腫れや出血など見た目でわかる病気です。しかし、歯周病は「静かなる病気」と呼ばれるように症状が出るころには重症化しています。歯肉炎のうちに改善し、健康な歯茎を維持する予防の習慣を早期に付けるようにしましょう。

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