治療説明には絶対不可欠!口の中の変化を記録する口腔内写真

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

歯医者の治療の後に、治療前はこんな風になっていたかなと心配になる方も多いのではないでしょうか。口腔内写真は治療前や治療後に口の中の写真を撮ることです。実は口腔内写真を撮ることで歯科医師側も説明がしやすく、患者側も理解がしやすいのです。レントゲンだけで説明されてもわからないことが、口腔内写真で説明されるととても解りやすくなるのです。今回は歯医者で口腔内写真を撮る理由をご説明します。歯医者で治療を受ける際は口腔内写真を撮ってくれる診療所で治療を受けると安心です。

1.口腔内写真(こうくうないしゃしん)を撮る理由

1−1.治療を分かり易く説明するため

 口腔内写真は歯医者に自分で見えないところを見えるようにしてもらい、なぜ治療が必要なのか、どのような治療をするのかを歯医者に説明してもらうために撮ります。昔は「虫歯があります、削って詰めておきますね」で済んでいたかもしれませんが、現在はなぜ歯を削らなくてはいけないのか、どのような治療法があるのかなど歯医者で説明を受け、自分で決めなくてはいけません。そのためにも口腔内写真は重要なツールなのです。

1−2.治療をする前の状態を記録するため

治療をする前の状態を記録することはとても重要です。人間は勘違いをします。本人が思っているのと、歯医者側が考えているのと違うこともあります。治療前の状態が記録されていればお互いの勘違いを確認することができます。

1−3.治った状態の変化を確認するため

治療前の写真と治療後の写真を見比べることによって、どのように治療が行われ、改善したかを確認することができます。歯周病が治っていく過程やセラミックが入ってきれいになった状態などを記録しておき、その状態を何十年と維持していくために記録は必要です。

1−4.何十年もの噛み合わせの変化を記録するため

噛み合わせは変化していきます。乳歯の時の噛み合わせや永久歯が生えてきた時の噛み合わせ、奥歯が無くなった時の噛み合わせなど元々の状態が分かっていれば、その状態に近づける治療を行うことができます。

2.おかざき歯科クリニックの口腔内写真

2−1.子供の口の変化は3枚法

子供の口の変化は3枚の口腔内写真で記録していきます。虫歯の状態や永久歯の生え代わりの状態を本人や親に確認してもらい、どのようにすれば虫歯をつくらない口の中の環境を維持できるか説明します。

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2−2.矯正の噛み合わせの確認は5枚法

出っ歯や受け口など矯正の噛み合わせの変化は5枚の口腔内写真で説明します。矯正治療をした方がいい理由や矯正治療でどのような変化が今起こっているか説明するために使います。

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2−3.大人の歯周病や虫歯には9枚法

大人の方には初診時9枚の口腔内写真を撮影します。歯茎の状態や虫歯の有無など写真を見ながら現状を説明します。まずは自分の口の中がどのような状態なのかを理解してもらう必要があります。今後どのような治療をしていけば、歯を失わずに済むかを長期的な視点でお話しします。

治療後には歯茎が改善した状態、虫歯の治療をした歯の状態の確認のためもう一度口腔内写真を撮影します。治った状態が今後20年、30年と維持できるようにメンテナンスをしていきます。

 

図1

 

2−4.ピンポイントの説明用の口腔内写真

治療の説明に重要なところは治療中でも写真を撮り、治療後に説明します。下記の写真は虫歯が深くて神経が出てきているところです。神経を保護して治療を進めますが、その後痛みが出れば神経を取る必要があります。全てにおいて口腔内写真を撮るわけではありませんが、お互い納得のいく治療が進められます。

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おかざき歯科クリニックの基本情報

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

 

まとめ

口腔内写真があると自分が今どのような状態で、どのような治療をしなくてはいけないのかがわかります。虫歯にするのも歯周病にするのも、どのような治療をするのか決めるのも自分自身です。歯科医師側に情報を提供してもらい、どのような治療が自分にあっているのかを教えてもらいます。

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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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