親知らずを抜歯したいけれど費用がどれくらいかかるのか心配な方も多いのではないでしょうか。親知らずは痛みや口臭の原因にもなり抜歯することが多い歯です。親知らず抜歯の費用はまっすぐに生えている場合や横向き、埋まっている場合で手術の料金は異なります。また、そのほかにも診察代やレントゲンなどの料金も必要です。今回は親知らずを抜歯する際にかかる費用や料金についてお伝えします。ぜひ、参考にしてください。
1.親知らずの抜歯の費用と通院回数
1−1.まっすぐな親知らずの場合は2,000円程度
親知らずがまっすぐに生えていて、時間がかからない抜歯であれば2,000円程度です。抜歯のときは麻酔、抜歯、縫合で10分程度で終わります。通院回数も3回程度です。
まっすぐに生えている親知らず抜歯の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。
1−2.横向きの場合は3,000円程度
横向きの親知らずで頭の部分が出ている場合は3,000円程度です。横向きの親知らずを抜歯する際は、歯茎を切開し、歯を割り、頭と根の部分を分けて抜歯します。20分程度の手術時間です。抜歯後の腫れや出血の状態にもよりますが通院回数は3〜4回程度です。
1−3.埋まっている場合は4,000円程度
歯茎の中の方に潜っている親知らずの抜歯は4,000円程度です。親知らずを覆っている歯茎や骨を取り除き、歯を何個かに砕いて抜歯します。30分以上かかることがあります。抜歯後の腫れや出血の状態にもよりますが通院回数は3〜4回程度です。
2.そのほかにかかる費用
2−1.歯石などを取る費用
親知らずを抜歯するときには口の中がきれいな状態でなければ、抜歯した後に細菌が入りやすくなり、腫れや痛みの原因になります。そのため、定期的にクリーニングされていない方は先に、口の中の歯石などをとってから抜歯を行います。歯石が少ない方は3,000円程度です。歯石が多かったり、歯周病に感染されている方は何回かに分けて歯石を取る必要があります。
2−2.レントゲンの費用
親知らずの抜歯のときには主に口全体を見ることができるパノラマレントゲンを撮ります。費用は1,500円程度です。しかし、親知らずが深くにあったり、大きな神経の近くにある場合はCTレントゲンを撮影し、抜歯後に異常が出ないか安全を確認してから抜歯をします。CTレントゲンの費用は3,000円程度です。
注意:料金は保険診療で3割負担の方のおおよその目安です。その他に初再診料、レントゲン料、薬等の種類によって費用は異なります。
3.親知らず抜歯の手順
親知らず抜歯の治療の流れと実際の治療の様子をわかりやすく動画にまとめましたので、こちらでご覧ください。具体的にイメージが湧くと思います。
3-1.レントゲンで神経や血管の位置を確認する
親知らずの抜歯前には必ずレントゲンで親知らずの状態を確認します。親知らずの根の状態や神経、血管の位置を確認します。近年はCTレントゲンも普及し始め、事前に親知らずの状態を把握してから、抜歯を行えるようになったので、安全性も向上しています。
3-2.表面麻酔、部分麻酔をする
親知らずを抜歯する前に麻酔をします。表面麻酔を塗ってから、注射の針で麻酔をします。歯科の麻酔は医科の麻酔より敏感な歯茎に圧を加えて行うために痛みが強いです。そのため針は細く、少しずつ入れていくようにします。出来るだけ圧がかかって痛くないように電動の麻酔器が使われるようになってきています。
3-3.親知らずを抜歯する
歯と骨の間には歯根膜(しこんまく)というクッションのようなものがあります。このクッションから専用の器具を使って歯を引き離すことによって歯は抜けます。麻酔が効いているので基本的には痛くはありません。痛みがあるようであれば合図をして麻酔を追加してもらうようにしてください。押される感覚は残りますので多少の違和感は我慢してください。また、骨の奥に埋まっている親知らずを抜く際には、周りの骨を削ったり、歯を割って小さくして歯を抜く必要がある為、頑張ってお口を開いていてもらう必要があります。
3-4.糸で縫って傷口を小さくする
親知らずを抜いた後は穴が開いています。その部分に血液が溜まり、かさぶたができて歯茎が盛り上がってきます。かさぶたが出来易いように、縫って傷口を小さくしたり、抜歯した穴に止血用のスポンジを入れておきます。また、麻酔は1~3時間程度効いていることが多いです。痛みが心配な方は麻酔が切れる前に痛み止めをのむようにしてください。
3-5.ガーゼで圧迫止血をする
出血が早く止まるようにガーゼで圧迫止血をします。止血が早いほうが腫れや痛みが少なくて済みます。30分から1時間程度強く噛み止血をして、早くかさぶたが出来るようにします。特に血液をサラサラにする薬をのんでいる方は血が止まりにくいため長めにガーゼを噛むようにしてください。
3-6.翌日の消毒
翌日に出血が止まっているか、感染していないかを確認し消毒をします。また、痛みや腫れの状態によって薬を増やしたり、変えたりして、早く症状を改善するようにします。
3-7.1週間後に糸を取る
1週間ほど経つと親知らずを抜いた傷は小さくなってきますので糸を取ります。歯茎が完全に閉じてくるのは3~4週間かかります。また、骨が回復するのには3~6か月程度かかります。
3−8.痛みが取れない場合はドライソケットになっている可能性があります
1週間しても、痛み止めをのまないと耐えられないほどの痛みが残っている場合はドライソケットになっている可能性があります。ドライソケットとは親知らずを抜歯した穴に、血液のかさぶたができず、骨が出ている状態です。うがいを繰り返してしまったり、強いうがいをして血液のかたまりが流れてしまった場合に起こります。薬をのんで様子を見るか、麻酔をし、出血させてかさぶたを作り治します。詳しくは「ドライソケットが親知らず抜歯後の痛みの正体/治らない痛みを取る方法」を参考にしてください。
4.親知らず抜歯の事例
4−1.横に生えている親知らず
親知らずが横向きに生えています。歯石を取るなどして口の中をきれいにしてから、CTレントゲンで3次元的に親知らずの方向と神経との関係を確認します。親知らず抜歯の費用は3,000円程度、治療回数は歯石とりを含め5回、抜歯時間は20分程度です。詳しくは「親知らずの痛くない抜歯法」を参考にしてください。
4−2.方向はまっすぐだけど完全に骨の中にある親知らず
親知らずの上に骨が完全に覆っています。CTレントゲンで親知らずを3次元的に確認後、歯茎の切開、覆っている骨の除去、歯を3つに割って抜歯をします。親知らず抜歯の費用は4,000円程度、通院回数は3回、時間は40分程度です。
4−3.骨の奥に入り込んでいる親知らず
親知らずが骨の奥まで入り込んでいます。CTレントゲンで親知らずの方向と神経との関係を確認後、歯茎の切開、骨の除去、歯を2つに割って抜歯します。親知らず抜歯の費用は4,000円程度、時間は40分程度です。もし、CT検査の結果、神経と親知らずが絡んでいた場合は口腔外科に紹介します。
5.おすすめクリニック
池尻大橋の青葉歯科医院
東京都世田谷区池尻3-17-2-1F
http://www.aoba118.com/index.html
5−1.おすすめポイント
親知らず抜歯、インプラント、セラミック、マウスピース矯正など外科及び審美治療
詳しくは「親知らず抜歯の名医はここ!東京の青葉歯科医院で98%の抜歯が可能」をご覧ください。
5−2.おすすめ理由
渋谷区、世田谷区周辺の方は東急田園都市線の池尻大橋にある青葉歯科医院をおすすめします。親知らず抜歯の経験も豊富で横向きや骨の中に潜っている親知らずも丁寧に抜歯してくれます。深くにある親知らずの場合はCTレントゲンで位置を確認しもらえるため、安全に親知らず抜歯を行うことができます。
まとめ
親知らず抜歯のときにかかる費用はレントゲン等で大体の予想はつきますが、根や骨の状態によっては金額が変わるときもあります。お金を少し余分に準備をしておいてください。