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歯医者で作る睡眠時無呼吸症候群のマウスピース作製マニュアル

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睡眠時無呼吸症候群の治療のマウスピースを作るときのマニュアルです。近くの歯医者でマウスピースを作ってもらってくださいと言われたら、この通りにマウスピースを作ってみてください。担当医には歯医者の紹介先を教えてくれると思いますが、かかりつけの歯医者があったり、紹介先が近くでなかったりする場合には電話で確認してください。また、いびき防止の効果もありますので無呼吸の診断が無くても作ることは出来ます。ぜひ参考にしてください。

1.睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは一晩の睡眠中に10秒以上の呼吸の停止が30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼし、眠気などが交通事故を起こす危険もあります。

2.始めにどこに受診するか

まず始めに耳鼻咽喉科、呼吸器科、睡眠外来のある神経内科等で受診します。検査診断後マウスピースが必要とされた場合、医科からの紹介により歯科にてマウスピースを作製します。

3.睡眠時無呼吸症候群のマウスピース療法とは

0000003669_大野 弘治_Camera_201211051016563-1.マウスピースの原理

睡眠時無呼吸症候群で使われるマウスピースは寝ているときに使う特殊なマウスピースで、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで気道を広く保ち、睡眠中に顎が下に下がって気道を狭めるのを防ぎます。大体、下顎を前方に5~10mm程度出してかみ合わすようにします。

3-2.マウスピースは慣れが必要

マウスピースは個人の歯形に合わせて製作し、始めは顎の痛みや違和感がありますが、数ヶ月の使用で徐々に慣れてきます。総入れ歯や、ひどい顎関節症の方は使用できません。

3-3.マウスピースは初期に有効性

いびきをかく方や軽症の無呼吸症の方に有効な治療がマウスピース療法です。必ずしも全ての症例に効果的な治療方法というわけではありません。中等症までの睡眠時無呼吸症候群に対しては比較的効果が見られやすい一方で、重症の方の場合には治療効果が不十分とされる報告もあります。マウスピース使用前と使用後の検査結果で有効性を判断するため、専門医での治療が必要です。

3-4.マウスピース作製の治療回数、金額

作製回数は2~3回かかります。健康保険が適用になりますが耳鼻咽喉科等の診療情報提供書、マウスピース作製依頼書が必要になります。金額は3割負担の方で1万円程度です。依頼書等ない場合は自費診療となり3~5万円程度です。

4.マウスピースの作製マニュアル

STEP1 歯医者に電話をする

睡眠時無呼吸症候群のマウスピースの作製を希望していることを告げ、その歯医者で作製しているか確認します。歯医者によっては作製をしていないところもあります。また、医者からの依頼書を持っていることを告げます。

IMG_0037STEP2 型どりをする

問診、検査、型取りを行います。大きな虫歯があったり、歯石が多く付いたままでマウスピースを作製すると合わなくなることがあるので、先に治療や歯石除去を行います。その後に型どりをします。

STEP3 かみ合わせを取る

マウスピースの適合を確認し、問題がなければかみ合わせを取ります。機能的には下あごをより前方に出したいのですが、その状態で寝なくてはいけないので話し合いながら、顎を固定する位置を決めます。また、このSTEPは前のSTEPと一緒に行うこともあります。

STEP4 マウスピースの装着

お口の中にマウスピースを合わせながら装着します。痛いところなどがないかを確認します。また、取扱いについて説明します。

STEP5 調整します

2週間ほど使ってからもう一度調整をします。歯茎に傷がないか、なじんでいるかなど確認します。このSTEPは行わないこともあります。

5-1.夜、寝ている間中使用する

始めなれないうちは日中に1、2時間使用してみてください。慣れてくれば夜使用し、途中で外れてしまっても、少しずつ長く使えるようにしていきます。

5-2.朝、マウスピースを外すと歯が浮いた感じがする

起床時に歯が浮いたような感じ、歯の圧迫感、顎の関節の違和感があることがあります。1~2時間ほどで治ります。1か月ほど使っていただき、顎の痛みや違和感が残っている場合は調整する必要があります。

5-3.自宅での保管法

マウスピース使用後は、歯ブラシで磨いてください。歯磨き粉を使用すると傷がついて汚れが付きやすくなるため、研磨剤が入っていない液体の歯磨き粉を使用してください。また、プラスチックのため熱湯は使用せずに、外している間は水に入れて乾燥を防ぎます。その時に入れ歯用洗浄剤を使用するとカビを防げます。

5-4.お口の中は定期的に観察する

マウスピースを装着すると唾液の流れが悪くなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。定期的にクリーニングを行いお口の中を清潔にするように心がけます。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群はマウスピースだけで治るものではありませんが、マウスピースを作る際はかかりつけの歯医者に一度電話で確認してみてください。

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