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子供の乳歯が抜けない、生え変わらない5つの理由と対応策

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子供の乳歯が抜けなかったり、生え変わらなかったりして心配されている親御さんも多いのではないでしょうか。通常、6歳から11歳くらいに乳歯が抜けて永久歯に生え変わります。しかし、実は乳歯が抜けずにいつまでも残ってしまうこともあるのです。乳歯が抜けなければ歯並びを悪くしたり、大人になってから抜けてしまうこともあるのです。今回は乳歯が抜けない、生え変わらない5つの理由とその対応策をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

1.乳歯から永久歯への交換の仕方

乳歯の下にある永久歯は顎の中で徐々に歯の形になり、根の形ができ始めると乳歯の下の方へ動き始めます。永久歯が乳歯の根の近くまで来ると、乳歯の根は溶け始め、グラグラして抜けます。そして、乳歯が抜けた部分から永久歯が出てきます。

2.乳歯が抜けない、生え変わらない5つの理由

2−1.乳歯の根が溶けずに残っている

乳歯は永久歯が近づいてくると根が溶けて生え変わります。しかし、乳歯の根が溶けずに残ってしまうと、乳歯は抜けずに、永久歯が横や後ろから生えてきてしまうことがあります。

対応策

乳歯の揺れが大きいようであれば、自分で揺らしたり、噛みごたえのあるもを食べさせ、乳歯に刺激を与えて自然に抜けるようにします。乳歯に揺れがなかったり、痛くて食事も取れないようであれば、歯医者で抜歯してもらいます。

2−2.乳歯が癒合歯(ゆごうし)で抜けない

癒合歯とは2本の歯がくっついて1本の歯になっていることです。乳歯が癒合歯で乳歯の根が2本ある場合、永久歯が近づいてきても、1本の根しか溶かされず、もう一本の根が残ってしまうために、乳歯が抜けないことがあります。詳しくは「乳歯がおかしい?乳歯に起こる歯や歯茎、噛み合わせの全ての異常と対応策」を参考にしてください。

対応策

乳歯の癒合歯の下には永久歯が通常2本あります。一方の永久歯が乳歯に近づき、交換の時期に来たら、癒合歯を抜歯します。近づいてきた永久歯はすぐに出てきますが、もう一方の永久歯は少し遅れて出てきます。

2−3.乳歯の下の永久歯がずれている

永久歯は乳歯との生え変わりの時、乳歯の根を目指して動いてきます。しかし、永久歯の生えてくる方向がずれてしまうと乳歯の根が溶けずに、いつまでも乳歯が抜けずに残ってしまうことがあります。詳しくは「乳歯の生え変わりの時、歯並びを悪くしないための対処法」を参考にしてください。

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対応策

乳歯が全然揺れていなければ、歯医者でレントゲンを撮影し、永久歯の位置や乳歯の根の長さを確認後、乳歯を抜いてもらう必要があります。乳歯を抜歯しても永久歯が正しい位置に並ばない場合は矯正治療をする必要があります。

2−4.乳歯が歯茎に食い込んでいる

本来、乳歯は永久歯が近づいてくることによって、根が溶かされ、永久歯の上に持ち上げられるようになります。しかし、永久歯が近づいてくると、永久歯の方へ向かうように歯茎に入っていく乳歯があります。原因は不明です。乳歯は歯茎に入り込むようになり、永久歯の萌出の妨げとなります。

対応策

乳歯の交換時期のタイミングで歯医者で抜歯をしてもらいます。交換時期は反対側の同じ乳歯の交換時期や周りの歯の交換を見ながら抜歯をします。

2−5.乳歯の下に永久歯がない

近年は永久歯が元々ない歯の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)の方が増えています。乳歯が生え変わるのための永久歯が存在しないと、乳歯の根が溶けずに残ってしまう場合があります。詳しくは「あなたの歯の本数は足りている?/近年増えている歯の先天性欠如」を参考にしてください。

対応策

永久歯に生え変わらない乳歯は平均すると20歳前後で抜けてしまいます。10代で抜けてしまうこともあれば50代ぐらいまで残っている乳歯もあります。矯正治療ができる方は早めに乳歯を抜歯し、他の永久歯を動かして、永久歯がない部分の隙間を埋めます。矯正治療ができない方は乳歯を使えるところまで使い、抜けてしまったら、ブリッジやインプラント治療を行います。

3.抜けない乳歯を抜くタイミング

乳歯は自然の交換を待つことが多いです。しかし、交換のための永久歯の頭が出ても乳歯が抜けない場合は歯医者で抜歯をします。永久歯の頭が2/3くらい出ている、永久歯の出てくる位置がかなりズレている時などは一度かかりつけの歯医者で相談してください。

4.抜けない乳歯を抜く方法と費用

4−1.レントゲンで生え変わる永久歯の状態を確認する

永久歯の有無や生え変わらない原因を確認するためにレントゲン撮影を行います。永久歯が見え、乳歯がグラグラの場合はレントゲンを撮らない場合もあります。

乳歯の抜歯の費用

費用は保険診療3割負担の方で1,000円程度です。初診料や管理料によって金額は異なります。

4−2.表面麻酔をする

表面麻酔は麻酔の針の痛みを和らげるために行います。表面麻酔後、歯科用の麻酔をして乳歯周囲の感覚を麻痺させます。

4−3.抜歯をする

抜歯は通常2、3分で終わりますが、根が長く残っていたりすれば5分〜10分程度かかる場合もあります。抜歯後はガーゼを30分程度噛み、圧迫止血をしておきます。出血が止まりにくいようであれば家にあるガーゼかティッシュを1時間程度噛んでおきます。多少の血のにじみはそのままでも大丈夫です。

4−4.痛み止めをもらう

多くの場合あまり痛みは出ませんが、心配であれば歯医者で痛み止めをもらってください。市販の痛み止めでも効果はあります。

4−5.必要であれば消毒をする

 抜歯後の消毒はすぐに抜けてしまうような乳歯の場合、必要がない時もあります。出血が止まり難かった場合などはかかりつけの歯医者で確認してもらうようにしてください。

5.乳歯から永久歯交換への注意点

5−1.乳歯が抜ける時期には個人差がある

周りの子供の乳歯が抜けているのに、自分の子供は乳歯がなかなか生え変わらないと心配される方も多いです。子供の成長には個人差があるため乳歯が5歳くらいで抜ける子供もいれば8歳になっても抜けない子供もいます。平均より2年経っても乳歯が抜けないようであれば、一度歯医者で永久歯があるか確認してもいいのではないでしょうか。

5−2.乳歯の神経が無いと乳歯が早く抜けたり、なかなか抜けないことがある

乳歯が虫歯で神経の治療をしてある場合は、乳歯が早く抜けたり、なかなか抜けなかったりすることがあります。乳歯は永久歯が近づいてくると、根の外側と神経側から溶けていきます。そのため乳歯の神経が無いと乳歯の根が急激に溶けてしまったり、なかなか溶けなかったり、正常な交換ができ無いことがあります。詳しくは「乳歯の虫歯について母親が知っておかなければいけない6つのこと」を参考にしてください。

5−3.下の前歯は永久歯が内側から生えてくることが多い

下の前歯は乳歯が抜ける前に生えてくることがあります。下の前歯ば永久歯が内側から生えて、乳歯の根を溶かしていくため一時的に下の前歯が永久歯と乳歯が重なるようになります。特に下の乳歯は始めて交換する乳歯のため、親も驚いてしまいます。乳歯が抜ければ永久歯が前に移動してくることが多いです。

5−4.上の前歯は乳歯が抜けて永久歯が生えてくるまで時間がかかることが多い

上の乳歯の前歯はぶつけたり転んだりして外傷的な刺激が多く、乳歯の根が短くなっていることがあります。そのため乳歯が早く抜けてしまい、なかなか永久歯が出てこないことがあります。1年以上出てこないこともあるため、必要であれば永久歯の有無の確認や引っ張り上げる部分矯正が必要なことがあります。詳しくは「永久歯が出てこない!埋伏歯(まいふくし)の対処法と抜歯法」を参考にしてください。

 まとめ

近年、永久歯が元々ない先天性欠如や顎が小さく永久歯が生えてくる隙間がないこともあり、多くの子供が矯正治療が必要です。現在は一部の方を除いて保険適用されていない歯列矯正ですが、子供の将来のためにはいいタイミングで歯列矯正をしてあげてください。

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