お口の健康を守るエキスパート!歯科衛生士になる方法

【執筆・監修】岡崎 弘典

おかざき歯科クリニック 院長

歯科衛生士は、歯科医師のサポートだけでなく、直接患者さんのお口を触ってクリーニングをしたり、きれいに保つためにアドバイスをしたり、お口の健康を守るエキスパートなのです。歯に対する知識や技術を習得するため、専門の養成学校で学び、国家試験を受けて資格を取得し、国に認められた歯科衛生士になる必要があります。簡単なことではありませんが、国家資格は一生ものです。それだけ価値のある仕事なのです。その歯科衛生士になるために必要なことについて詳しくお伝えしていきます。

1.歯科衛生士になるには

STEP1歯科衛生士学校に入る

大学・短期大学・専門学校といった歯科衛生士学校を受験し合格する必要があります。一般的には3年制で、歯や体など知識や技術を習得します。講義、基礎的な実習、臨床現場での実習が主となります。現在は一度社会に出てから衛生士学校に入りなおしたり、仕事をしながら歯科衛生士になる方も増えています。そのため夜間の歯科衛生士学校もあります。

STEP2歯科衛生士学校を卒業する

3年まで進級し、無事卒業することが必要です。卒業することで歯科衛生士国家試験の受験資格が与えられます。出席日数が足りなかったり、進級試験に合格しなければ卒業することができなくなります。

STEP3歯科衛生士国家試験に合格する

歯科衛生士学校を卒業後、毎年3月頃に行われる歯科衛生士国家試験を受験します。マークシート方式で行われ、6割の点数が取れれば合格となります。歯科に関する知識についての内容が主ですが、医療に携わるものとして必要な知識である、人体についてや、薬剤についてなど、幅広く出題されます。合格率は例年95%以上と、しっかり勉強をすれば、決して難しい試験ではありません。

STEP4歯科衛生士として就職する

試験に合格することで「歯科衛生士」と認められますが、ゴールではありません。ここからが歯科衛生士としてのスタートなのです。いきなり患者さんを診ることはありません。現場に出ないとわからないことはいっぱいあります。ここからまた学び、技術を磨くことで、初めて歯科衛生士としての仕事が出来るのです。

一番初めの就職先は自分の衛生士としての価値観を決めるとても重要な場所です。将来どのような歯科衛生士になりたいか、自分のなりたい先輩衛生士がいるかなどしっかり考えたうえで決める必要があります。

STEP5歯科衛生士として患者さんから信頼を得る

歯科衛生士は歯科医師の単なるアシスタントではなく、独立した職業です。担当した患者さんのお口の中の健康をサポートし、どうしたら健康を維持できるかアドバイスすることも必要です。

STEP6海外研修など参加してみる

日本はまだまだ予防歯科に対して発展途上国です。予防先進国であるスウェーデンやフィンランドなど北欧の国の研修会に参加することでより広い視野の歯科衛生士になることができます。

STEP7歯科衛生士は予防に関して歯科医と対等

ここまでくれば歯科衛生士としての知識は歯科医師より上回っており、歯科医に対して対等な意見を言うことができます。予防歯科に関しては歯科衛生士の方が主導的な役割です。

2.当院の歯科衛生士に聞いてみました!歯科衛生士になって良かったこと

あなたのおかげ

__ 1歯科衛生士17年目です。担当患者さんのお口の中を、10年以上診させてもらい、メインテナンスを行っています。「あなたのおかげで私の歯が丈夫でいられるのよ」「ずっと虫歯はゼロだよ」「生涯担当してね」なんて言葉をもらった時は、本当に嬉しくて、続けていて良かったと思います。これからも、患者さんと長い年月を歩みたいと思っています。

ありがとう

IMG_0077歯科衛生士は、歯科医師のアシストだけでなく、予防処置や保健指導など、主体となって行うことが多くあります。患者さんとのコミュニケーションを取ることが出来たり、ありがとうと感謝してもらえること、思っていることを相談してもらえることに、やりがいを感じます。また、手に職があるため、一生続けられること、働ける場所が多いことも、歯科衛生士の魅力だと思います。

笑顔

__ (2)歯科衛生士4年目です。私自身、歯並びが悪く、笑うことに抵抗のある時期がありました。矯正をして綺麗になった時、思いっきり笑えることが、すごく嬉しかったんです。同じような悩みを持った方の、お手伝いが出来ればと思い、歯科衛生士を目指しました。今では、担当患者さんが笑顔で帰られる時、ありがとうと声をかけて頂ける時、この仕事で良かったと感じています。これからも、笑顔をつくるお手伝いをしていきたいです。

3.歯科衛生士学校とは

鶴見大学短期大学部歯科衛生科の場合

3-1.授業料

初年度142万円(入学金込)2,3年度107万円/年

3-2.講義

1年目では知識を養います。歯の構造から、器具や治療法など歯に関する内容がほとんどですが、人体についてや薬剤、栄養など幅広く学んでいきます。女性が多い職種なので、マナーや姿勢についての講義を行ったり、医療従事者として、AEDの使用や応急手当ての講義を行ったりする所もあります。普通の学校と一緒で、定期試験も行います。

3-3.基礎実習

2年目では基礎技術を身につけていきます。マネキンや模型を使用して、歯石を取る練習やお口の型を取る練習、クリーニングの練習などをこなしていきます。出来るようになった所で、次に生徒同士で実習を行います。実際の人のお口で、対応の仕方も身につけていきます。自分自身も実際に触られることで、患者さんの感覚を体感し、どうすると痛いのか、苦しいのかがよく理解出来るようになります。

3-4.臨床実習

3年目では臨床現場に出て治療の仕方や、衛生士の仕事を見て勉強をします。附属の病院や地域の診療所で実習することが多く、老人ホームや訪問診療で行うこともあります。歯科医師のアシスタントを行ったり、診療の準備や片付けをしながら仕事を覚えます。毎回レポートを記入したり、慣れないことばかりでとても大変ですが、ここで覚えたことは、就職後すぐに活かせるので、とても貴重な時間なのです。

3-5.国家試験対策

3年後半の卒業前には模試を行い、国家試験合格の対策を行います。

4.歯科衛生士の給料

平均月収25万円、平均年収340万円、平均時給1,486円

5.歯科衛生士と歯科助手の違い

5-1.歯科衛生士は国家資格である

歯科助手は経験や資格がなくても務まりますが、歯科衛生士は国家資格を取得しなければ、歯科衛生士になることは出来ません。専門的な知識や技術が必要なためです。歯科助手は資格はありますが、国家資格ではありません。

5-2.歯科衛生士は、患者さんのお口の中を触ることが出来る

歯科衛生士は、歯科医師の指示のもと、患者さんのお口に直接触れ、処置を行うことが認められています。歯周病予防のための器具を使用した歯垢や歯石の除去、虫歯予防のためのフッ素塗布、自分でもしっかり磨けるように歯ブラシのアドバイスなど、悪くならないように、お口の健康を守ることが出来ます。

6.歯科衛生士の募集

6-1.これから歯科衛生士になる方

本物の歯科衛生士になるための第一歩です。初めて働くこの職場があなたの歯科衛生士としての価値ややりがいが作られる場所です。この大切な一歩を一緒に歩んでいきましょう。

6-2.今、歯科衛生士として活躍されている方

あなたの歯科衛生士としての力を発揮してみませんか。担当衛生士制で患者さんとじっくり話、患者さんとともにお口の健康を守っていきます。それができるのが歯科衛生士という仕事です。

6-3.もう一度歯科衛生士をやってみようとしている方

出産や育児で休んでいたり、歯科衛生士の仕事を一時中断している方、歯科衛生士は国家資格です。無くなることはありません。ただし、離れていた分、勉強し直す必要はあります。そのお手伝いをさせていただきます。

_UTS7524募集先 おかざき歯科クリニック 是非、ご連絡ください。

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おかざき歯科クリニックの基本情報

ホームページ http://www.okazaki-dental.com
電話番号 045-828-6480
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町1835ー29コーポレート東戸塚
診療時間 月・火・水・金 9:30~13:00 14:30~19:00
                     土          9:00~13:00 14:00~18:00 
     木・日・祝日:休診日

院長経歴

岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
ヨーロッパ・オッセオインテグレーション協会 イタリア・ローマ 2014年
ITIワールドシンポジウム スイス・バーゼル2017年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医
伊豆稲取 村松歯科医院矯正科 主任

まとめ

健康はお口からと言われます。お口をきれいにすることで、その人の健康を守ることが出来る、それが歯科衛生士です。お口がきれいになることによって、笑顔で帰られる患者さん、ありがとうと言ってくれる患者さん、その時にとてもやりがいを感じます。興味を持って頂けた方は1度、歯科衛生士学校へ見学に行かれてはいかがでしょうか?

歯茎下がりは歯周病の始まり

歯周病治療

歯茎が下がると歯がしみやすくなります。あなたは大丈夫でしょうか?


これが歯周病の始まりなのです。


歯周病は虫歯と違って、重度になるまで痛みなどの自覚症状がないため、気付いたら歯が抜ける寸前だったということも少なくありません。歯を支える骨が溶けて、最悪歯を残すことが難しくなるケースもあります。


これから20年、30年、生涯にわたって自分の歯で過ごすためには、今が大切です。 ひどくなってしまう前に、いちど検診を受けることをおすすめします。



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【執筆・監修】岡崎 弘典

日本口腔インプラント学会
日本矯正歯科学会
マロ・クリニック研修オールオンフォーインプラント、ポルトガル・リスボン2010年
イナーキ・ガンボレラ研修審美インプラント、スペイン・サンセバスチャン2012年
障がい者歯科一次医療機関
神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療相談医
がん歯科医療連携登録医

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